泉を聴く

徹底的に、個性にこだわります。銘々の個が、普遍に至ることを信じて。

鷺草

2020-07-20 22:11:10 | 写真
 調べたら、鷺草を撮ったのは8年ぶりでした。
 昭和記念公園に出向いて、そのとき文通していた人が鷺草が好きと言っていたので、確か。
 今回の写真には、悲しみがまとっています。
 というのは、またしても若者の自死の報に接した後だったので。
 三浦春馬さん。俳優さん。私もテレビドラマで観たことがある。あれは確かNHKのカズオ・イシグロ原作の「私を離さないで」。
 子供のときから俳優業。周りに気配りでき、また突き詰めて役作りをされる方だったそうです。
 息が詰まってしまったのでしょう。多忙で、いつも見られていて、休まる暇が欲しかったのかもしれません。
 私が私でいられる時間はとても大切です。有名人ほど、一つの顔でしか理解されないことが多いのかもしれません。
 本当に残念です。
 このブログを始める前、自分がカウンセラーになろうと思ったときから、私の仕事の一つは自死防止にあります。
 それは、個々人が持つ力を十分に発揮する手伝いをすることでもあります。私自身、そうやって生き延びてきましたから。
 自死に至るには、予兆みたいなものがあります。そこで周囲にいる人が気づき、適切な働きかけが必要です。
 木村花さんもそうだったけど、マンションって怖い。私がおかしくなったのもワンルームマンションだったので余計にそう思うのですが。
 コンクリで囲まれてしまって。自然との断絶を助長しているようで。
 頼りになる精神科医もカウンセラーも友人もきっといた。凝り固まった概念を砕く芸術もあった、はずなのに。
 鬱病は恐ろしい病気です。本当に。
 まだまだ、予防のためにできることはしたいと改めて思わされました。

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