泉を聴く

徹底的に、個性にこだわります。銘々の個が、普遍に至ることを信じて。

蝋梅

2020-01-16 21:30:50 | 写真
 所沢の航空公園の蝋梅を楽しみに走る。
 青梅マラソンが一月後に控えていることもあり、坂多めで22キロ。
 20キロ超は久々で、あちこちに来た。
 でも、準備はしておかないと、本番が大変だから。
 それにしても、改めて思う。
 なんで痛んでまで走るのだろう?
 
 一つ、わかった。
 私にとって、走ることができるのは才能だ、と。
 この生まれ持った才能は、それでも、9年前の東日本大震災を経験するまで、完全に目覚めはしなかった。
 初恋の人がランナーだったのは、私も本当は走りたかったからだ。
 走ることができるのが才能であるのと等しく、書くことができるのもまた才能。
 これも、仙台で、孤立と鬱病の苦しみの中で目覚めた。
 私がまず大事にしなければならないのは、この与えられた才能を育むことだ。
 何よりも信頼することだ。
 
 走ることと書くことの融合が小説、物語とも言える。
 小説の前に私はいない。小説の後に私はいる。
 大丈夫。私の中に、信頼できる生きた存在がある。
 
 蝋梅を観ると、いつも生き物の核を連想する。
 私の核は、走ることと書くこと。
 やっと見つけた、私が輝く術。
 大切に扱う。もう安売りはしない。
 それが私を導いていくと知ったから。

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