with クロワッサン

北ドイツの風をお届け☆
クロワッサンは愛犬。黒いからクロワッサン。

おかえり

2011-03-24 16:16:15 | ブレーメンは、今
去年の夏までうちでアルバイトをしていたドイツ人学生ユリ・エリ(仮名)の
2人が日本から帰国した。

2人とも、ミッフィと同じブレーメン経済工科大学の学生。

この経済学部には日本・中国・アラビア経済という学科があって
3年生の時に1年間それぞれの国々へ留学するカリキュラム。
9月から始まる1年のうち、「前半は大学で勉強、後半はインターンシップ」
というのが主な流れで、
2人とも地震の2週間前に日本でインターンが始まったばかりだった。

クラスメイト達は1人を除いて全員がドイツへ帰国したらしく
皆それぞれ実家に戻っていたんだけど、昨日は大学で集まりがあるということで
ブレーメンへ帰ってきた。


突然の再会!

とはいえユリは、1月に日本でも会ったしいつもパワフルなので
相変わらず元気ね!というかんじで安心。
4月14日にまた日本へ帰るらしい。
地震後ひとまず大阪へ移動したけど、大好きな日本をどうしても離れたくなくて、
1週間以上も留まって出身ベルリンのひいきのラジオチャンネルに電話レポートを
おこなったりしていた。
両親の懇願で仕方なくドイツへ帰ったけど、日本へ絶対に戻ると意気込んでいる。
冷蔵庫に入れっぱなしのトマトはどうなってるかな。


エリのほうは、昨日の集まりで大学から提案のあったとおり、ミッフィたち4年生と
一緒に授業を受けるつもりみたい。
どっちにしても、ブレーメンに家がない(あるにはあるんだけど、
去年まで使っていた部屋は1年間留学する間「家具付きの状態」で人に貸しているので、
自分の部屋でも戻ることはできない)ので、
実家のあるロストックから授業のある曜日だけブレーメンに通うか考え中。
卒業後に大学院か、インターンシップで日本へ戻れたらいいなあ・・・と
言っていた。
そのままにしてきたお部屋の解約や、荷物の回収をどうしようかも考えなくちゃ
いけない。
突然帰ることになったから、日本食が食べたくって仕方ない。



ちょっと前に、ニュースの紹介か何かで元サッカー選手ラモスさんのブログ
を見ることがあった。
そこには『帰りたい外人なんかさっさと帰れ。残った人たちで立て直そう』
という言葉が書かれていた。
そのエントリー自体は全体として、「買占めをしている人に物申す!」という感じなので
特に批判をするつもりはないけど、
その言葉に私はとても悲しくなってしまった。
帰りたくて帰ったわけじゃない外国人だって、たくさんいる。
ユリとエリ2人の状況を見たら、そんなふうには絶対に思えない。



ところで昨日会った時のエリの最初のせりふ

「かずえふ、結婚おめでとう!!
まぁ、つまらない、コトデスガ・・・」

えっ。。。
まあ、結婚なんて大したことじゃあないんだけど・・ね・・・ハハハ

と思っていたらおずおずと紙袋を差し出された。

あぁ~!プレゼント!つまらない『モノ』ね!びっくりしたよ(笑)



水仙の鉢をいただきました。ありがとう!


そんな可愛い言い間違いもあるけど、日本で過ごしたこの半年でまたさらに
日本語が上達した2人。

多くのクラスメートが大学に入学してから日本語を勉強し始めたのと違って、
この2人は小さい頃から日本が大好きでずっと前から日本語を勉強していたことを
私はよく知っている。
待ちに待った留学がこんな形で突然終わるなんて、本当につらいだろうなと思う。
帰りたい外人・・・なんてとんでもない。


ユリはまた、日本で一からインターン先探し。
その前に、4月でまた日本に戻ることお父さんお母さんとよく話し合ってね。

エリはこれから毎週ブレーメンに授業で来るから、そしたらうちで一緒に
日本食つくろうよ。


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2 コメント

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 (おかちゃん)
2011-03-26 05:16:06
こんばんは
初めまして。12月よりブレーメンにきたおかちゃんと申します。
日本の地震、、。言葉がなく、10日ほどぼーっとすごしておりました。なんだかどうしてよいやらわからず。。
私の住んでいたところは震度6弱でした。

スーパーでのパニック、ガソリンスタンドの10リッター制限。。。
そして放射能問題。。。

何かしたい!!でも何ができる??
と思っていたところです。

鶴なら私も、家事と育児の合間にできそうですし。ぜひ、参加させてください。

ご連絡方法などどのようにしたらよろしいでしょうか?

お店、どちらにありますでしょうか?

よろしかったらお知らせくださると助かります!

おかちゃんより
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折り鶴プロジェクト (かずえふ)
2011-03-27 05:15:47
おかちゃんさん、コメントありがとうございます。初めまして。

日本で住まわれていたところはかなり震源近くだったのですね。ご家族や友達は大丈夫でしたか。電話も通じず海外にいると何も出来ないことにいらだったり、きっと辛い日々だったと思います。

折り鶴プロジェクトですが、一緒に発案した友達がフェイスブック上でイベントを立ち上げました。これから別のトピックに文章そのまま載せますので、ぜひそちらを参考にしてください。
ご協力ありがとうございます。

何ができるのかわからなくなったり、こんな時に海外にいるなんて、と自分で自分を責めたりしてしまいがちですが、お互いに自分自身のことも大切にしましょうね。
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