否定的な出来事を通じて否定的な思い込みの手放しが進むと、今度はさまざまな氣づきが向こうから起きてきます。
「起こることすべてにいいも悪いもない、あらゆる意見 ・ あらゆる選択が等価値だ」 という見方もそのひとつ。
何かにつけて 「いい ・ 悪い」 とふるい分けたがるのはマインドのクセで、俯瞰の視点から見れば 「起きることがただ起きているだけ」 。
あるものがあるがままに映るだけで、言葉による判断解釈はついてきません。
肯定的だろうが否定的だろうが すべては起こるべくして起こっているのであり、それが起きたことに意味があるのです。
「してよかった」 であれ 「しなければよかった」 であれ、体験から得たメッセージであることに変わりはない。
メッセージを知恵に変え 五感の世界にフィードバックすれば、人生をより望ましく創り変える力となります。
「この世のすべては等価値」 と見るニュートラルな視点に立って初めて、負の感情に囚われない自由な選択が可能になります。
いいものを選びたい欲や 悪いものを選んだらどうしようという不安から離れて、つねに一番いいものを選べるようになるのです。
選んだものが望みどおりでないと氣づいたら、選び直せばいい。
「すべてが等価値」 の意識の下では、自責の念や挫折感抜きで 何度でもやり直しがききます。
外に答を求めるようクセ付けられてきた私たちは 自らの意思で答を選び取ることに怖れを感じがちですが、想定を超える事態が次々起こるであろうこれからは 自分の選択や決定に自信を持つことがぜひとも必要です。
いったん内なる答えに信頼を置けば、これほど頼もしい味方はありません。
迷うことも置いていかれることもない、もっとも確かな指針です。