毎日がしあわせ日和

ほんとうの自分に戻れば戻るほど 毎日がしあわせ日和

お楽しみの始まり

2019年02月17日 16時17分59秒 | 貴秋の視点、すなわち偏見


以前の記事とかぶりますが、内的探究の妨げになるマインドのクセについて もう一度書いておきます。




私たちがこの五感の世界を生きる上で、マインドは大切な役割を担っています。

私たちが考え 話し 行動することで さまざまな体験を味わえるのも、すべてマインドの働きのおかげ。

が、根源的な探究の場では これが裏目に出ることが多いのです。




私たち人間は、つねにもっとよくなろうよくしようという意思を持つ生き物です。

が その 「いい」 は、五感の世界と五感を超えた世界では 指し示すものが違います。

五感の世界での 「いい」 は、いい ・ 悪い という対立する二極の一方を表します。

五感を超えた世界では そもそも 「いい」 という言葉さえないのですが、真我と一体化したマインドの 「いい」 については、本来の自分のありように基づく選択という意味で “今の一番” という表現を使いましょう。




“今の一番” の 「いい」 は、数ある選択肢の中からつねに一番いいものを選ぶだけ。

遊園地でジェットコースターに乗るかメリーゴーランドに乗るか、アイスクリームをバニラにするかストロベリーにするか、というように不快感とは結びつかない楽しい選択です。

“今の一番” の連続で生きるには、自分の心をまっすぐ見つめ ほんとうの望みをわかっておくこと。

「自分はいつでも一番いいものを選べる、一番いいものに値する」 と思えることは、セルフイメージを高め ますます好ましい選択を可能にしてくれます。




一方 いい ・ 悪いの 「いい」 は 「悪い」 との対比から生まれるので、「○○でなく△△」 というように 否定から始まります。

「蒔いた種が実る」 が摂理のこの世では、否定から生まれたものが肯定で終ることはまずありません。

理想の恋人と結ばれようが 億万長者になろうが つねにそれらを失う恐れにつきまとわれることになり、しかもその恐れはしばしば実現します。

恐れる意識がそのとおりの現実を創るからです。

マインドの働きは、「いい」 を望みながら 意図に反して 「悪い」 も同時に引き寄せてしまうのです。




さらにマインドは、行動することで望みを実現しようとします。

五感の世界でつねによりよい選択をしようとする私たちに重要なのは、行動とその結果。

なにを 「する」 かで 得るものが決まります。

だからマインドはつねに なにをすればいい結果が出るか ・ 自身の利益になるかを考え、最善の選択をしようとします。




が、内的世界は 行動ではなく 「在りよう」 で決まる世界です。

絶えずなにかを 「しよう」 と身構えるマインドは、内的探究ではしばしば混乱を引き起こします。

探究者にもたらされる 「前向きでいましょう」 「感謝の念が大切」 「ワクワクの氣分でいることです」 などのアドバイスをマインドが受け取ると、そういう状態になるためになにをすればいいかと考え行動し、そういう状態を作ろうとします。

が、前向きな意識や感謝の念やワクワクは 「する」 ことではなく 「起きてくる」 こと。

行動ではなく 在りようなのです。

在りようを意図的に作り出そうとしても不自然でしかないし、その裏にはいつでもうまくいかない可能性がついてまわります。




私たちは もともと前向きで 愛と感謝に溢れ ワクワクに満ちているものなのです。

ただ 本来の自分の素晴らしさを体験したいがために、敢えて真の自分を忘れ 否定的な要素を持ち込んでいるだけ。

どんな辛い感情もネガティブな状況も、逃げずに向き合えば やがては薄らいで存在感をなくし、その向こうから前向きな思いや感謝の念やワクワク氣分が自然と湧いてきます。




マインドのクセを知り 囚われないようにすることで、複数の視点を自在に行き来することができるようになります。

仕掛けられた “偽物” は役目を終えて立ち去り ほんとうの自分がだんだん表に出てくる、ここからが お楽しみの始まりです。