言葉の庭

徒然なるままに庭を眺めては、そこにある言葉を拾い集めている。

軽音楽部の顧問

2023年12月20日 | 音楽

軽音楽部の顧問

 

音楽の苦手な私が、顧問もしたこともない私が、軽音楽部の顧問をすることになりました。成功があるのかどうかもわからず、失敗の連続がよぎって、SNSに助けを求めました。すると全く知らない人から、たくさんのアドバイスをいただきました。それが正しいのか間違いかもわからないままスタートしました。

 

基本的には、軽音楽部の顧問は、部員たちの音楽活動をサポートし、部を盛り上げることが役割のようです。これは、軽音楽部の顧問でなくても、他部の顧問も当てはまるようなことだと思いました。初心者でも、いくつかのポイントを押さえれば、成功に近づくことができそうです。

 

一つには、まずは、部員一人ひとりとコミュニケーションをとって、それぞれの個性や目標を理解しましょうということ。部員の意見を尊重し、一緒に部を盛り上げていくことを心がけてくださいとのこと。180度、立場が逆転しました。まだ学生気分が抜けていません。

 

また、演奏技術を向上させるためには、基礎からしっかりと指導することが大切ということ。楽器の持ち方や奏法、リズム感、音感など、基本的なことから丁寧に教えればいいようです。こんな言葉があるのかどうかは知りませんが、今まで教えてもらったことを、教え返すようです。

 

当たり前ですが、部員と違って、やったことのない仕事や準備することがありそうです。部員の演奏を発表する機会を設ければ、部員のモチベーションを高めることができます。定期演奏会や合同演奏会、コンテストなど、さまざまな発表の場を用意する必要があります。

 

部員の自主性を育むと言われても、まだ部員とはコミュニケーションが満足に取れていません。部員が主体的に活動できるように、自主性を育むことも大切だということ。部活動の運営やイベントの企画など、部員に任せる部分を増やして、逆に顧問の仕事を助けてもらわないといけない。

 

一応ない知恵を絞って考えてみました。部員との定期的なミーティング、楽器の練習や演奏の指導、演奏会の企画・運営、発表会やコンテストへの参加、部活動の運営やイベントの企画などです。ただ羅列しただけですが、初心者の私にはハードルが高そうです。だけど、考えただけで、やるべきことが、頭の中で少し整理ができました。

 

もっとスキルアップできるものがあればいいのですが、初心者でも、講座を受講することで、資格が取れるものがあるようです。軽音楽部顧問講座、音楽指導者養成講座、楽器の演奏講座などです。音楽健康指導士という講座もあると知って、顧問とは別にレクレーションのボランティアもできそうです。

 

先日、その中の一つを受講しました。まだ実感としてないのですが、軽音楽部の顧問は、部員たちの成長を間近で見ることができる、やりがいのある仕事のようです。本当に、本気で取り組んでみたくなりました。

 

きっと他のクラブの顧問も似ているところがあるのでしょう。自分自身の顧問はスタートしたばかりです。どんなリズムでどんなテンポで、スキルアップしていくのか、自分のことながら楽しみです。楽しむのがいちばんだと思っています。

 

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水たまりの約束

2023年12月18日 | 音楽

水たまりの約束

 

雨が降って、雨が上がる。水たまりに青空が広がる。次の日、地面の青空は消えて、水たまりは、どこかへ行ってしまった。空へ帰って行ってしまったのか。

 

水たまりは、地面の中の隙間に吸い取られた。それぞれの地面の種類やその時の気温、湿度などによって、吸い込まれる速さは異なる。

 

もしくは、お日様が出ていると、水たまりは、お日様の熱によって、空気中に消えてしまう。消えるまでの時間は、気温が高いほど、風があればあるほど速く消える。

 

水たまりは、地面とお日様との約束で消えるようにできている。どちらの方法で消えるかは、水たまりの約束によって異なります。地面に砂や砂利など多いと、地面との約束を守り、地面に粘土が多いと、お日様との約束を守ります。

 

水たまりは、大きくても深くても、いつかは絶対消えてしまいます。水たまりは、地面とお日様の約束を絶対守るからです。

 

珍しく今朝は、まだ水たまりがありました。虹と一緒にありました。

 

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現実的なアナログ

2023年12月17日 | 音楽

現実的なアナログ

 

どうもアナログな時代に生まれ、アナログを謳歌した人間ですから、今のデジタルの世界についていくのに苦労します。今はパソコンもあって、関数もあって、ちゃちゃっと計算ができる。家で商売をしていましたが、両親はそろばんを使っていました。学校でもそろばんの授業があった。

 

今の情報の処理能力も、計算や伝達速度は、格段に速くなっている。アナログ時代の人間の五感に訴えるというものが少なくなって、もしかすると五感が衰えてしまったかもしれない。代わりに互換技術が発達して、すぐ取り換えができるような世の中になった。

 

一時期カメラに凝っていて、念願の一眼レフカメラを手に入れた。撮った写真が、写真館の撮影見本に選ばれたこともあった。それが今では、デジタルの一眼レフが登場して人気があるようだ。

 

子どもの頃の人気の遊びに、下駄隠しもあったが、かくれんぼうもあった。超アナログの遊びだ。今その遊びが、テレビで人気番組の一つになっている。アナログの遊びが、デジタルテレビから流れてくる。

 

ポケベル、PHSを経て、やっと大人になってスマホを持つようになった。今の子どもはスマホを持っていて、公衆電話が見つからない街から家に帰宅時間を連絡している。かくれんぼうをしても、GPSや着信ベルで相手を見つけてしまう。

 

スマホを持っていない子は、クリスマスのプレゼントにサンタさんに頼んでいる。サンタさんも、プレゼントを配り終えたら、奥さんにスマホで帰宅時間を連絡しているのかもしれない。街は機種変で忙しい。

 

こんなことを懐かしく思っても仕方ないのですが、アナログ時代の音楽は、デジタル時代に比べて、音の温かみや臨場感があるような気がします。これは、アナログレコードやカセットテープなどのアナログメディアが、デジタルメディアに比べて、音の微細なニュアンスを伝えるのに適しているからでしょう。

 

また、アナログ時代の映画や写真は、デジタル時代に比べて、独特の味わいがあるといわれています。これは、アナログカメラやフィルムが、デジタルカメラに比べて、光の明暗や色彩の変化を忠実に再現する能力に優れているためです。

 

近年、デジタル技術の進化に伴って、アナログ技術は徐々に衰退しつつあります。しかし、アナログ技術には、デジタル技術にはない魅力があり、現在でも根強い人気があります。レコードは全部売ってしまいましたが、代わりに聴いてくれている人もいるのでしょう。

 

先日、壁掛け時計が壊れてしまいました。前の時計は、秒針が1秒、2秒と時を刻んで動いていました。だから実際の時間も1秒、2秒と時を刻んでいる気がしていましたが、そのように時間が1秒、2秒と動いているはずもありません。

 

それなら秒針がなくて、分刻みの時計もあります。その時計の周りには、1分10秒や1分15秒という時間がありません。1分の次は2分です。間の60秒という時間がありません。秒針があっても、1.2秒や1.5秒という時間がありません。

 

実際には、1秒と2秒の間には、無数の時間が存在します。新しく購入した壁掛け時計は、秒針が秒ごとに動かず、連続した一定のスピードで動きます。同様に分針も一定のスピードで動いています。現実に則した時間の動きで、時が流れていく壁掛け時計でした。

 

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