言葉の庭

徒然なるままに庭を眺めては、そこにある言葉を拾い集めている。

リズムは大事でもBGMに凝らない

2020年09月19日 | 音楽

リズムは大事でもBGMに凝らない
読み聞かせをする前に、客席の子どもたちと仲良くなっておくことは大事です。手遊びやゲームをしてもいいし、ただ単にお話をしておいてもいいです。お話会においては、読み手と聞き手が、和気あいあいとなって始まっていくのが理想的です。導入場面を心がけていくと、絵本の読み聞かせと格式ばらず、回を重ねるごとに個性的な読み聞かせになります。
ある絵本でかぶりつき見ている子がいると、絵本の世界に魅了されているのがよくわかります。その絵本は、お話会が終わった後に見ることができるような配慮が必要です。自分も手に取ってみたい絵本かもしれませんし、余韻に浸れます。
読み聞かせには、リズムがあった方がいいです。ストーリーに起承転結があるとリズムがつけやすいです。初心者の人は、奇をてらった絵本より、起承転結の絵本を選択すればいいでしょう。リズムがあると、調子よく読み聞かせができるので、大きな失敗もなくなります。
逆にリズムがない絵本は、途中で調子が悪くなって間延びすることもあります。絵本のリズムを知っておけば、どこで間を入れた方がいいとか、どこで溜めを作った方がいいとかが分かります。さらっと流れて読んでしまって、リズムのない一本調子の読み聞かせになることを回避できます。

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技法を使って読み進める

2020年09月04日 | 音楽

技法を使って読み進める
絵本の読み聞かせをはじめるときは、通常、まず絵本のタイトルと原作者の名前を言います。聞き手が小学生以上なら、翻訳者と出版社も言ってもいいでしょう。話し手の判断にゆだねられます。
普通は表紙を見せながら言うのですが、絵本によっては表紙が、裏表紙とつながっていることがあります。したがって登場人物たちがどんなところにいるのか、表と裏をつなげ見せた状態で、タイトル、作者の名前を言った方がいい時があります。
ときどき2ページ目にまたタイトルと名前が出てきますが、読んだほうが読み手の気持ちが次に移行しやすいときは読んで、読まないときは見せて次に進むか、もう見せないで3ページ目を開きます。
またページに笑顔のある絵があったのなら、読み手も笑顔で読み進めます。相乗効果でその絵の笑顔が引き立ちます。聞き手は、絵本の絵と話し手の表情もよく見て観察しています。ですから身振りが大きいと気になることがあります。
各ページに文字が少ない絵本なら、かみしめるようにゆっくり読んでいきます。文字を追って読んでいくと自然と早くなりますから、聞き手の表情を確かめながら読み進めます。

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