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デラシネ魂

ジャンルよろずな二次小説サイトです。
ネタバレ満載、ご注意を。

弱点発見器

2008-05-15 | ラタトスク小説
◇甘いゼロロイ…になってるといいな!な走り書き。
言い忘れてましたが、これは身長1センチしか違わないラタ設定です(笑)


抱きついてきた体は、かたかたと震えていて。
めったに見せないロイドの、その涙に。思わず酔いも醒めてしまった。

雷が苦手ってのはなんとなくわかってたんだけど。
まさか地震までとは思ってなかったわけよ。
だって、俺さまよりも力だって強くて、めっちゃ「漢」なロイドくんだぜ~?
こんなにぽこぽこ弱点見つかる方がおかしいっしょ。
だけどそれって、俺さまに気をゆるしてるからなのかなー?なんて。
そんなことを考えてたら、ものすごくあたたかい幸せな気持ちが胸に満ちて。
そしてどうやらそれは、見事に表情に出てしまっていたらしい。
「…、なに、笑ってんだよ」
「んー?ハニーが俺さまを頼ってくれたのが嬉しい、ってねー」
「なっ…!」
真っ赤な顔で拳を振り上げたロイドは、再び揺れだした床に、びくっとその身を震わせた。
あらら、この頃は何故だか地震が多いねえ…。
「ほら。おいで、ロイド」
身長の差こそ縮まったものの、その体はいまだ細くて。
腕の中にすっぽりと納まったぬくもりを、そっと包むように抱き締めれば。
ロイドは、ほっと安堵のためいきを零した、ようだった。
「お、やーっとおさまったみたいだな」
長かった揺れがようやくおさまった頃に、すっごーく名残惜しいけど!背中に回した腕をゆるめてやる。
すると、バツの悪そうな顔で黙り込んでいるハニーと、目が合った。
「なーに、別に恥ずかしことじゃないっしょ~?」
「…!」
反射行動なのか、足を思いっきり踏まれ、しばし悶絶する。
あーでも拳でなかっただけマシかもなあ…。
「んじゃそろそろ寝ましょうかね」
「…」
向かいのベットに移動しようと、腰を浮かしかけた、その時。
黙りこくってたハニーが、予想外の行動に出た。
「待てよ」
がしっと肩を掴まれ、え、と思う間もなく視界がくるりと回って。
「痛いだろ?歩けないだろ?だから!」
ふわりと鼻を掠めるのは、ひだまりのにおい。

「今日は『ここ』に泊まれ!」

耳まで真っ赤になってるであろう可愛いハニーに。
俺さまはひとつ、口付けをおとした。

◇いや関東地方では昨夜地震がね…(だからなんだ)本編沿いか現代パロかは各自ご想像下さい(酷!)

それでは今回も妄想にお付き合い下さいましてありがとうございました。幸せなロイドとゼロスがもっと読みたい!つか読ませろ!な方がいらっしゃいましたら、下のロイドくんをぽち押しして下さいませv

幸せ色に染まれ!せきは!らぶらぶてんきょーけーん!

ラタ情報詰め合わせ

2008-05-02 | ラタトスク小説
と、いうわけで!

妄想には資料が必要だよね!と思い、出来るだけ拾い集めてみました。
台詞の横の()は多分こうだろうな、という人物を当てはめてます。
それ違うよ!またはそこの?はこの人だよ!という方はお手数ですが拍手やコメントで教えて下さいませー。

Wii・みんなのニンテンドーチャンネル内PV(途中まで)

大樹カーラーンを滅ぼしたのは誰だ?

「すべての始まりは大樹カーラーンが枯れたことです」(テネブラエ)
「で、でも世界には新しい世界樹が生まれました…!」(エミル)

エミルの両親の前に立つのは、剣を構えたロイド…?(右手とズボンのみ確認)

そして、それをまた滅ぼすだろうよ。

「エミル、センチュリオン・コアのこともラタトスクのことも忘れろ」(リヒター)
「助けて…助けて、ラタトスク…ッ!」(マルタ)

そして既出のPV第2弾に続きます。

CM第2弾(台詞のみ)

「みんなの仇だ!」
「ラタトスクが目覚めれば世界は滅ぶ」
「ふたりのことも、ロイドのことも信じたいよ」
「助けて…」

「マルタァアアアアッツ!」

「二人三脚/misono」PV内アニメ

リヒターとエミルの戦闘シーンがありますよー。
タタターッと壁走りしてたエミルと剣を振り上げたリヒターの映像は既に出てましたが、これって繋がってたんですね、びっくり!
個人的にはこの時のエミルの動き、すごく好きです。

PV第2弾

「勇気は…夢を叶える魔法…」(エミル)

世界再生の旅より2年 目覚めの時は静かに訪れる

「あなたが大樹カーラーンの精霊、ラタトスクですね」(エミル)

響き合う心を信じて

「ラタトスク様は大樹カーラーンで繋がれた異界の扉をまもる守護者でした」(テネブラエ)

「先に酷いことをしたのは神子の方じゃない。世界再生のためにパルマコスタを見捨てて!」(マルタ)

1つになったこの世界で 1つになれない心と心

「僕…ロイドを探します。そして両親の仇を討ちます」(エミル)

今、世界の片隅で 運命が動き出す

「なぁ、天罰ってのを与えてみろよ。この俺様によぉ!」(エミル・赤)

「これじゃあ、どうやら私がエミルを護るナイトになりそうだなぁ」(マルタ)

「必要以上に謝るな。豚になりたいのならとめないが」(リヒター)

以下戦闘・秘奥義(?)シーン

「遊びは…終わりだ」(エミル・赤)/「エミル…いくよ!」(マルタ)

「御許に仕えることをゆるし給え」(コレット)/「これで、終わりです!」(プレセア)/「逃さん!」(リーガル)/「アタシの力を見せてやる!」(しいな)/「彼の者を打ち砕け!」(リフィル)/「これで、最後だ!」(ジーニアス)/「くらいな!」(ゼロス)

「苛めてあげる」(アリス)/「ぶっ飛びな!」アリスちゃぁあん!」(デクス)/「愚か者に王の裁きを!絶望しろ!」(プルート)

「ロイド・アーヴィング…貴方は」(エミル)
「アンタって奴は!」(エミル・赤)

<二人三脚/misono>

契約により与えられた戦う力 その強さがあれば 君を守れると思っていた

「俺にラタトスクの騎士として自分を守って欲しいと言った。俺はその通りにしている!なにが気に入らないんだ!」(エミル?エミル・赤?)

「アリスちゃーん、君の王子様、デクスだよ」(デクス)

「可愛い女の子の腕をへし折るの、だーい好きなの」(アリス)

「正義の目的のためなら、手段など構わぬのだよ!」

「マルタが思い描いてる理想の僕と、本当の僕は違うけど」(エミル)

「君が君だってことは変わらないよ。ちょっぴり怖がりだけど優しくて一生懸命な君だってことは」(マルタ)

君と出会わなければ こんな気持ちも きっと知らないままだった

「エミル、きこえるか。今すぐラタトスクの騎士をやめろ!」(リヒター)

「これが…お前の選んだ方法だな」(ロイド?)

「さよなら…ラタトスク!」(マルタ)

だから 後悔はしない

「エミルとマルタだから、友達でいたいんだよ」(コレット)

「はっ、熱くなるなよ、がきんちょ」(ゼロス)

「そうさ、だからちょっと懐かしいね」(しいな)

「かつてロイドが、私を救ってくれたように」(リーガル)

「もちろん僕達も知ってるよ、ねっ」(ジーニアス)

「準備はいいわね」(リフィル)

「私も…協力します」(プレセア)

「弱虫のエミルに初めて勇気をくれた人だから」
「さあ行こう、マルタ。僕らの旅を終わらせよう」(エミル)

とにかく1回は観るべし!

TVCM(5/10めちゃイケで、20時19分)

世界再生から2年…

炎のパルマコスタに立つロイド(後ろ姿)

「お父さんとお母さんを、パルマコスタのみんなを、どうして殺したの!」

ロイド、そのまま空に飛ぶ。
後はPVのロイドとエミルの剣戟。

終わらない現実がここにある。

(キャラクターデザイン 藤島康介)

響き合う心を信じるRPG「テイルズオブシンフォニア ラタトスクの騎士」6月26日発売予定なタイトルの背後に、ラタトスクを額に宿したマルタの映像(PVより)

予約キャンペーンの特典DVDのパッケージにはクラトスの姿が…!
と思ったらちゃんと「写真はイメージです。実際の映像とは異なる場合がございます」って予防線はってあったーよ…(笑)

PV

「僕は化け物なんかじゃない…人間だ」

世界中の再生から2年

そこに彼らの思い描いた世界はなかった

「僕は、あなたを…あなたを絶対にゆるさない!」

「あたし急いでるんだけど」
「男ならはっきりする!」

後は戦闘画面とか色々。

待って!キミの名前は…!
マルタとエミルと出会いのシーン?らしきものも。

そしてラスト、炎のパルマコスタに立つロイドの姿が…。

PV・ジャンプフェスタ2008にて

世界再生の旅より2年

   「なんだろう…呼ばれてる気がする」(エミル)

世界はひとつとなった

   「そうやってお前はいつも嫌な役割ばかり押し付けるんだな」(?)

しかし、人々の心は軋み

   「人は…簡単に変わってしまうんです」(エミル)

不協和音が世界を満たした

   「後悔するのはそっちだ」(エミル・赤)

世界はまだ知らない
           
古の存在が今、目覚めたことを


<二人三脚/misono>


(エミル)
「勇気は…夢をかなえる、ため…」
「うっせぇ!どうせお前もロイドは悪くないとか言い出すんだろうが!」

(マルタ)
「男なら細かいことを気にしないの!」
「エミル…!私のためにありがとう。やっぱりエミルは私の王子様だね!」

(リヒター)
「必要以上に謝るな。豚になりたいのならとめないが」
「なにをぐずぐずしている。来い、エミル」

契約により与えられた戦う力

ただ、君を守りたかった

「臆病でなにが悪いの?それでもエミルは必死に私を守ろうとしてくれた!」(マルタ)

「天罰が下るのは誰だか、よーく教えてやるよ!」(エミル・赤)

「そりゃそうだよな。話したらそいつらとは一緒にはいられないもんな」(?)

人を滅ぼす魔王?

「ラタトスク様の力が貴方に憑依したのです。貴方は騎士として選ばれたのです」(テネブラエ)

世界を守護する精霊?

「違う!誤解だよ!ラタトスクは魔物の王様ってだけ。世界を滅ぼす魔王なんかじゃない!」(マルタ)

「黙りなさい!ロイド様の命令は絶対なのです!」(マーグナー)

「マルタに、エミルだね?じゃ、これでお友達だね!」(コレット)

「ようやく見つけた答えですら、真実でないことだってある」(リフィル)

「まああれだ、レディのエスコートの練習してから出直しな」(ゼロス)

「ラタトスクが目覚めれば、状況は変わるのだな」(リーガル)

「イガグリ流忍術って奴さ。まだおじいちゃんほど上手くはないけどね」(しいな)

「僕だって!僕とエミルは友達だもん」(ジーニアス)

「その罪、万死に値する」(ロイド)

「それも全部勇気だと思うよ。だから仲間になって欲しいの。まずは友達から!ね?」(マルタ)


・某動画から拾ってきた台詞。

「…嫌な子。ぐずぐずしててまるでラナ姉さんに似てないし。きっとレイソルの血が濃いのね」(フロル)

「お母さんとお父さんを殺したロイドに忠誠なんか誓えるもんか!」(エミル)
「うわぁっ!?」(エミル)
「…失せろ!」(リヒター)
「あ…あの…う…」(エミル)
「OK。なら前衛は任せるから!」(マルタ)
「契りを結び『ラタトスクの騎士』となるのです」(テネブラエ)
「な、なんで僕までこんなことになってるんだよぉ…!?」(エミル)
「そうすればロイドさまも許してくださるやもしれません」(マーグナー)
「…わかりました。僕、ロイドを捜します。そして――両親の仇を討ちます」(エミル)
「天罰が下るのは誰だかよぉーく教えてやるよ!」(エミル・赤)

「一緒に来るんじゃないのか?」(リヒター)
「怪我はないかい?愛しの子猫ちゃん」(ゼロス)


◇ここからは好き勝手な感想と予想と考察ですよー。
ほんとごった煮状態なので、閲覧にはご注意を!順番とか適当です。

・パルマコスタの建物とか船とかが綺麗で驚いた。ロイドはあれ、橋の上とかにいるのかな?イメージは牛若丸?(ないない)
・きーづいちゃった、きーづいちゃった、わーいわい♪これ(TVCM)シンフォニアやってなくて初めて見た人は、主役はロイドだと思うよね?しかもヒロインがタイトルに隠れちゃっててよく見えないよね?しかもものすごく!短い(14秒)よね?(以上、デッカちゃん調でお送り致しました。オチなんてないさ、オチなんて嘘さ♪)
・つかあれじゃどう考えてもエミルが悪役だよ…。
・エミルのあのアホ毛がどうしてもデステニのシンを思い出すんだよなあ…(だからそれ禁句だから!)

・「僕は化け物じゃない…人間だ」の台詞がどの時点でのかが気になるところ。
ラタと契約済ませた後ならまあそうかなとも思うけど、その前からそういう力があったならもっと話は複雑だよね。そっちの方が面白いけど(うぉおい!)
・「そこに彼らの思い描いた世界はなかった」うわ切な…!あんなに苦労したのに!テセアラの人がシルヴァラントの復興に手を貸してくれる話がCDドラマにあったと思うんですが、それがなかったことにされてるのはちょっとなあ…。
・「僕は貴方を~」の台詞はやっぱりロイドに向けられてるんだろうなあ。大穴でリヒターって考え方もあるけど…。
・ラストの船は、例のロイドが語った夢の船だったりしたらすごく切ないなあと思うわけですよ!でも気になるのは後ろ向きに倒れてるロイドなんだ…、え、そう見えませんか?(汗)

・「人は、簡単に(以下略)」なエミルの台詞は、ロイドのことなのかなーと思ってたんですが、両親亡くしてからの親戚のこと言ってる気もします。お父さんはお母さんの実家でよく思われてなかったご様子(泣)
・ラタのタイトルでエミルがくぐろうとしてる門みたいのは重要な意味を持ってる気がするんですが…なにあれ?
・赤目だからか、エミルが某デステニのシンに見えて仕方ない罠。
・エミルのアホ毛は可愛いよね…!
・あの燃えるパルマコスタと屍の中で立ち尽くすエミルの瞳は、赤だった気がする…うーん。前のPVではロイドは最後に後ろ向きに倒れてたみたいだったので、暴走したエミルをとめた結果ぼろぼろになったのかなあとか妄想してみたり。
・エミルとロイドの剣戟は普通に綺麗だなあと。ふたりとも無表情だけど!
・ラタトスクの騎士になってもアホ毛は残るんだ…!(驚愕)
・マルタとロイドの対決の時のロイドは、何故か剣術指南の時のクラトスを思い出すんだよな…。
・ヒロインの額に結晶…エウレカ?(違)
・イセリアの教室に貼ってあるロイドの絵がね、もう…!
・あの服も顔の造作もそんなには変わってないくせに、あんなに大人っぽくなったロイドは罪な男だと思います(真顔)
・昔の仲間で変わったのは、リーガルの手枷が取れてることと、プレセアが喋らなかったことかな!(笑)
・「その罪、万死に値する」色んな物議をかもしだしたこの言葉の真実やいかに。
・あの夕日に向かって立つふたりの姿に「いつか俺達が大人になった時に…」な某赤毛の人思い出した。
・全然関係ないんですが、リヒターっていうと反射的に「フォン・ランドル」と繋げてしまう自分の頭はいかがなものか。
・ロイドがクラトス的位置にって話をたまに聞くのですが、むしろリヒターがその位置かなと。ラタトスク・コアを探してるんだし、いつかはマルタを守るエミルと戦うことになるだろうなと思うんですが。

・画像を見てなんですが…マルタの持ってる珠に封じられた?羽が鋼鉄三国志の最終話に出て来たアレに見えてしょうがない罠。まずどなたも知らないネタ振り、失礼致しましたー。

辿り着くぬくもりは

2008-04-30 | ラタトスク小説
◇パロ祭りということで、今回も「パンプキン・シザーズ」の最新刊から。「絆のはし」の続きになりますので、未読の方はそちらから読むことをオススメします。まあ、入れ替わりネタの変形みたいな。ロイドの衣装は黒スーツに黒マントでひとつ。ラタ、というか17(過去)×19(未来)妄想です。ご注意を。


パルマコスタの混乱を鎮めると、ロイはイセリアまで…正確には人間牧場まで一気に翔けた。
「…っ、ぁ…!」
息が上がる。体が、重い。
ハーフエンジェルである自分にとって、この力は大きすぎて。
しかも制御する枷は不十分とくれば、結果なんてわかりきっていることで。
けれど、それでも。

いかなきゃ。
きっと、ないてる。

「…ロイ?」
村の入り口に辿り着いたのは、夜の帳が下りた頃。
いつからそこで待っていたのか。
どこかぎこちない動きで駆け寄って来るロイドの、その背後から足元から。
現れる、のは。
「――ッ!」
救えなかった、掬えなかった、いのちは。
血まみれの手で、苦痛に歪んだ顔で、昼夜を問わず訴える。
私たちは、間違えたお前を。
ユルサナイ、と――。
「ロイ?」
反射的に身を引いてしまった自分に、目の前の顔がわずかに歪む。
「大丈夫、ちょっと疲れただけだから…」
頼るな、縋るな!
色んなものを背負って、これからも背負い続けるこの小さな背中は。
きっと、折れてしまうから。
「ロイ…あのな、人間牧場でコレットが俺を、庇ったんだ。それで…」
言いにくそうに、それでも零されるのは。
あの時自分が抱えて、吐き出すことの出来なかった…。
「頭ではわかってる…と、思う。あの時はあれが最良の選択だった。でも!どうしても納得出来ないんだ…俺は、もう誰も傷つけたくないのに…!」
ずっときいて欲しかったんだ。
そばにいて、ただ頷いてくれるだけで、それだけで。
「…ロイ?」

俺は。
少しは役に、立てたの、かな?

不思議そうにこちらを見つける鳶色の瞳に映るのは。
頬に一筋の涙を伝わせた…。
「お前が、俺を頼ってくれたのが嬉しいんだよ」
「頼れって言ったのはお前だろ」
どこか拗ねたように、口を尖らせて。
こちらを見上げてくるのは、かつての自分。
ああ、なんてそれは。
「そうだな…」
今も見えている血まみれの手は、顔は。生涯消えることはない。
きっと俺はもう助からないんだろうけど。
いつか遠くない、未来に。この血の海に沈むんだろうけど。
それでも、少しでも役に立てるなら。

「じゃあまず、その考え方から改めろよ」

ぼんやりとしか見えなかった、ひかりが。
確かにカタチを成していく。
「お前あの時言ったよな『助かる所にいるのなら助けてやりたいんだ』って」
あこがれていた。
「助かる助からないをなんでお前が決めるんだよ!」
すべてを変えようとしている、かつての自分のつよさに。
「俺は助けるぞ」
まもりたかった。
「『もう助からない』って、周りのみんなが、お前が、思ったって…!」
その背中を。夢に向かって進む足取りを、少しでも軽くしてやりたかった。
でも。

「俺は助ける!」

本当に、まもられていたのは。
俺の方だったのかもしれない。

「ロイ?お前また無理したんじゃ――」
ふらふらと歩み寄って来たロイの顔色は、紙のように白くて。
でも、その表情はすごく穏やかで。
だから。
ぎゅうっと抱き締められても、いつもみたいに胸は痛くならなかった。
ずしりと肩にかかる重みさえなんだか心地良くて。
「甘くみるなよ」
意識を失ったのか、ロイからの応えはない。けれど。

「お前ひとり支えるくらい、どうってことないんだからな?」

確かにその時。
『ロイド』おれたちは笑っていたのだ。


◇というか、いつかはロイは未来に帰らなくてはいけなくて、その時点でこのふたりは悲恋決定なんですが!「Doubt&Trust~ダウト&トラスト~」聴いてるとすごくこのふたりでイメージがわいてきて、嬉しいんだけど困ります。だって春だし、せっかくの企画だし、無条件でロイド幸せにしてあげたいんだもの…!

それでは今回も妄想にお付き合い下さいましてありがとうございました。お前が書くロイドはかわいそうすぎる!だがそれがいい!な方、万が一さらなる妄想を望む!という剛毅な方がいらっしゃいましたら、下のロイドくんをぽち押しして下さいませv

どうしても、押さないといけないんです。伝えたいことがあるんです。伝えたいことが…!

真実と偽り

2008-04-30 | ラタトスク小説
◇ラタ妄想。
これもチャットで出たネタなのですが、ロイドにはミトスが憑依していてGXの十代とユベルみたいな関係だったらいいと思うのですよ。ほら光と影だし!離れられないふたりの絆だし!(笑)というわけで再会(?)編。

その声に、存在に。
気づいたのは、偶然だった。
『ラタトスクが目覚めようとしているよ…神子たちの命を生贄にね』
最初は、夢かと思ったのだ。けれど。
けれど金の髪と緑の瞳を持つそいつは、ずかずかと心の中に入って来たかと思うと、開口一番とんでもない爆弾を落としていきやがった。
「おい!ミトス!返事しろ!」
『うるさいなあ…心配しなくてもお前には馬車馬のように働いてもらうから』

◇そんなこんなでロイドはミトスに「理解力皆無だね、その頭は飾りかい?」とか言われながら何とかこれからおころうとしていることを訊いて、ヴァンガード、マーテル教会の2重スパイとして、そして仲間達の敵となることを決心するのです。ええと、イメージ的にはてるてる×少年の才蔵みたいな…(←またわかりにくいネタを…)新しい情報で珠やら冠(?)やら出てきたので、それらを集めるとラタが復活するのかなと思いまして…ロイドは誰よりもそれをはやく集めてそして破壊するために頑張ってたらいいなとか勝手に妄想。でもっておまけ、バレた!編。

「その罪、万死に値する」
すらすらと口から零れたのは、自分の知らない言葉。
ああ、確かに。
たった2年でヴァンガードの幹部になれたのも。
マーテル教会を手玉に取れたのも。
自分の願いが、もう少しで叶えられそうなのも…心にどっかり居座って、ひょいひょい自分の体を使ってる(本人曰く『協力してやってる』)この存在があってこそだけれど。
でも!
「コレットちゃーん、俺さま今のロイドくんにすっごく似た人知ってるんだけどー」
「私もだよー、ううん、っていうか経験者は語る?みたいな?」
じりじりと笑顔で詰め寄ってくるのは、かつての仲間、そして命に代えても護ろうとしているふたつの存在。
「「ほらロイド、全部話してごらーん。怒らないから?」」
今のこの大ピンチはお前が招いたんだぞ、ミトス!

◇でもミトスは僕知らなーいってなカンジで(笑)そして神子んびロイド拉致ルートが出現するのでした(こらこら)

というか真面目な話、神子達はロイドに依存してるけど、ロイドも相当なもんだと思うのですよ。その生い立ちとか存在の不確かさとか、なんだかロイドは立ってるのがやっとってイメージがあって、でもきっと自分よりももっと辛い思いをしているコレットとかゼロスを見てなんとか自分を保ってたんじゃないのかなあ。で、それに自己嫌悪を感じてるといい。ハーフエンジェルなロイドはその力に対して器が弱すぎて、体に負担かかりすぎて倒れちゃったりしてるんですよきっと。いつもは仲間にバレないように離れるまで頑張るんだけど、ミトスの策略と神子んびの執念の前についに掴まっちゃえばいい。意識を失っちゃったロイドの体を借りてミトスがどうしてロイドがみんなと敵対してるのかバラしたりとか。すみません、実はミトロイとかも結構好きです(笑)

それでは今回も妄想にお付き合い下さいましてありがとうございました。テイルズパロ企画頑張れ!な方、万が一さらなる妄想を望む!という剛毅な方がいらっしゃいましたら、下のロイドくんをぽち押しして下さいませv

どうしても、押さないといけないんです。伝えたいことがあるんです。伝えたいことが…!

絆のはし

2008-04-15 | ラタトスク小説
◇ラタ、というか17(過去)×19(未来)妄想です。


大樹は、暴走した。
いの一番に取り乱すと思ってたロイドくんの、冷静な判断にも驚いたが。
「俺は、パルマコスタに向かう。助かる所にいるのなら助けてやりたいんだ…許可を、ロイド」
「…わかった。でもこっちも手一杯だ。お前ひとりで、行ってくれ」
クラトスと並んで結構な戦力となるはずのそいつの離脱を、惜しげもなく認めちまう、その。

「いいのか?ロイドもあんなこと言ってっけど、ほんとは心細いんでねーの?」
遠目からでもわかる、ぴん、と綺麗に伸ばされた背中。
でもそれがいつまでもつかは、わからない。
「前に…決めたんだ。あいつの『ロイドの背中を守る』って」
「ふぅん?」
だったら、なんで離れるんだっての。
ロイドが今一番傍にいて欲しいのは、お前なんだって。
そう、気づかないわけもないだろうに。
「あいつはきっと前に進むために色々なものを見捨てていくことになる」
しゃらん、と抜き放ったそいつの剣が鳴る。
それは、魔除けの鈴の音のように、たかく高く、空に響いて。
「そうやって諦めたもの、見捨てたものが背中にのしかかって足止めしようとするんだ…」
切なげに細められた、眼鏡の向こうの、鳶色の瞳。
あいつに、よく似た。
「それが悪意なら相手をするし」
何もかも見透かしたような眼差しに、情けなくも一瞬体が竦む。
マジかよ、こいつは…!
「それが取り零したものなら、這ってでも拾い集めようと思う」
正体も感情も、なにもかも覆い隠す、黒いマントの下で。
しろいひかりが、はじける。
「それで少しでも…前に進む足取りが軽くなったなら…」
一瞬のことだったから、見間違いかもしれねえ。
だけど、確かに。

その背中カコノオレを守れたんだと、思う」

そいつは、笑ってたんだ。

「辿り着くぬくもりは」に続きます。


◇パロ祭りということで、今回は「パンプキン・シザーズ」の最新刊から。入れ替わりネタの変形みたいな。ロイドの衣装は黒スーツに黒マントでひとつ。イメージはリボーンのボンゴレ初代プリーモ(←またか!)

ややこしいので、未来ロイドは自分のことをロイと呼ばせていて、眼鏡着用。衣装は上記参照で(笑)

この後はロイはパルマコスタに向かってその圧倒的な力を持って現場の混乱を鎮めます。大勢の住人が亡くなったのは大樹の暴走が直接的な原因ですが、その後の押し合いへし合いとか、略奪とかで亡くなった人も多かったということで。で、ロイドはイセリアに戻るんですが、アビスのルークの悪夢みたいに助けられなかった人たちが血まみれの手を伸ばしてそちら側へ引きずり込もうとするんです。ロイドの手もそれにまぎれて、一瞬身を引いてしまうロイ。ロイドは「…?」となりながらもコレットが自分を庇ったことについてやるせない思いをロイに語ります。ロイは過去に自分がぐっと堪えて吐き出せなかったことをこいつは吐き出せるんだ、良かったと一筋の涙を流すのです。「お前が、俺を頼ってくれたのが嬉しいんだよ」「頼れって言ったのはお前だろ」なやり取りがあって、過去ロイドが最強の一言を放つのです。パンプキンシザーズ9巻を持ってる方は是非ご確認を!(ナンダッテー)

それでは今回も妄想にお付き合い下さいましてありがとうございました。17歳と19歳の今後が気になる!万が一さらなる妄想を望む!という剛毅な方がいらっしゃいましたら、下のロイドくんをぽち押しして下さいませv

どうしても、押さないといけないんです。伝えたいことがあるんです。伝えたいことが…!

幻想だと知っていながら

2008-03-31 | ラタトスク小説
◇昨夜のチャットでがりがり書いてたもの。設定とかその他はラタトスク&入れ替わりネタ走り書きを参照して下さい。あ、推敲とか全然してません。読みにくいかもですが、臨場感は伝わるかと(ナンダッテー)後はフィーリングでお読み下さい(笑)あ、後少しだけアレな表現入りますので、いやんな方は回れ右推奨です。


すべてが終わった後で。ひとりになりたいから、とそいつは笑ってドアの向こうへと消えた。
「思ったよりもハードな人生」をおくってきたはずなのに、むかつくくらいにまっすぐに相手を見るその鳶色の瞳が、ずっと父親を探してたのを知ってる。
誰かに縋りつきたくて、でも自分にはそんな資格はないと、ひとりベッドの中で声を殺して泣いてたことも。
天使化のはじまっているこの耳は、あいつの発したものならどんなささいな音すら拾う。
コレットちゃんだって気づいてるだろうに。ああ、自分の居場所を壊すのが怖くて踏み込めない?
んじゃ、教えてあげましょうかね。大切なものはぎゅっとつかまえてないと、カンタンに他人に攫われちまうってコトをさ。

おかしいとは思ったんだ。だけどまさか、そういうクスリを盛られてるなんて。
教会の奴らはこっちが反応すればするほど喜んだから。だからそれが嫌で、俺は夜だけ心を失くすようになった。
自分はからっぽだから。だから痛くもないかなしくもないって考えなければ、あそこでは生きていけなかった。
それが奴らは気に食わなかったんだろう。きっと今日の夕食に何か混ぜたに違いない。…もっともほとんど吐いちまったから効果はそれほどでもないだろうけど。
体が熱いのも、きっとこのまま床に転がってれば、おさま…。
「俺さまが盛ったのはそういうクスリじゃなかったはずなんだけどねえ…?」
違う。俺の知ってる過去のゼロスはこんなことを言いはしなかった。
ぞくり、とした。冷たい汗が背中を伝う。嘘だ、何かの間違いだ。こんなところであいつは裏切り者の顔は、見せない、はず。
気持ち悪い。けれど、指先すらろくに動かせない腕はとても持ち上げられそうになくて。
「あーもー泣くなって。そんなにショックだったのか?」
なに、が。クラトスが父親だったこと?それとも。それともお前が――。
「んうっ」
冷たい、指が。ひどく優しい仕草で瞼に触れた。涙を拭われただけなのに、勝手に反応してしまう体が厭わしい。
クスリのせいなのか、それとも思わぬ事態に思考が混乱しているのか。みるみるうちに瞼を覆った涙は、瞬きと共に頬を伝い、耳の穴へと流れ込んだ。
「なに?かわいそうなロイドくんは誰でもいいから『慰めて』欲しいわけ?」
頭にカッと血が上る。それが、何を示しているかわからぬほどこどもではない。教会の地下で、何度もそういう意味の言葉は投げつけられた。でも。
「言うな…!『お前』にだけは言われたくない!」
未来のあいつを遠ざけたのは、俺。だから、その言葉を言う資格は、自分にはない。だから、だからせめて。
これ以上、なにか致命的なことを口走らないうちに。この場から立ち去ろう。
「おーっと、まだ逃がすわけにはいかねーなあ?」
「…っ!」
それは壁に背をつけ、なんとか立ち上がろうとした時だった。
蒼氷色の瞳が、まっすぐにこちらを見ていて。ぎり、と締め上げられた両手よりも、一瞬だけよぎったかなしげな光の方が俺には、痛かった。
「こんなのは気持ち、悪いだろ?なあ、ロイド…」
頬に残る涙のあとを辿った舌先が辿り着いたのは、いまだ水滴が残る、耳の穴で。
「――っ!…!」
散々そこを舐め尽された俺は、もう、声すら出せなかった。
「こんな素敵に出来上がってるハニーを見たら、みんなはどう、思うかねえ…」
目の前が真っ暗になった。もう、立ってるのか座ってるのかもわからない。ただ、ぱたぱたと何かが落ちる音だけが耳に響いて。
限界だった。それはずっと封じていた言葉、だったけれど。今言わなければ。壊れてしまうと、思った。
「あいたい…あいたい、よ、ゼロス…」
――やっと、きけたな。ハニーの…
きっとそれは俺の願望が見せた、幻、だったんだろう。そうでなければ、過去のゼロスがあんな顔、するはずがない。けれどいまは、今だけは。そのやさしい夢に縋っていたかった。


◇19歳ロイドはほんと色々辛い目にあってそうですな。過去に来てまで苛められるなんて酷すぎますよ…!(←書いたのお前だろ)

それでは今回も妄想にお付き合い下さいましてありがとうございました。19歳がかわいそうだよ!17歳の助けはまだか!な方、万が一さらなる妄想を望む!という剛毅な方がいらっしゃいましたら、下のロイドくんをぽち押しして下さいませv

どうしても、押さないといけないんです。伝えたいことがあるんです。伝えたいことが…!

タイトルは「loca(ロカ)/ 冴空柚木さま」 からお借りしました。

ラタトスク&入れ替わりネタ走り書き

2008-03-31 | ラタトスク小説
ラタトスク妄想→○ 入れ替わりネタ→☆ が文頭についてます。

○エミルとロイドの縁カウント(言いえて妙?)について

エミルとロイドの話も思いつくのですが、もれなくロイドが切ないというか痛い目に遭う罠…。斬り合ってるうちにふたりで崖下に落ちちゃって、ロイドはエミルを抱えて飛ぼうとするんだけど、相手の抵抗と力を使った影響で不時着。こう、エミルを抱えて背中から地面に叩きつけられて、羽がぼきっと(ナンダッテー!)エミルは今ならみんなの仇を取れる!と蹲ってるロイドに近寄るんだけど、もう既にあまりの痛みにその意識は途切れてて…とか。「まったく…相変わらず、お人好しだね」起き上がったロイドの背には虹色の羽。今まで向けられたことのない凍てつくような冷たい視線に動けなくなるエミル。そして『ロイド』は告げる。「僕の影を傷つけた…その罪」「万死に値する」なーんちゃって。関係ないですが、憑依ミトスと19歳ロイドは、マンキンの双子のイメージで。ほらミトスって、ハオ様と声一緒だし!(笑)いや待てよ、初期の昴流くんと星史郎さんでも(以下略)

○デリス・カーラーンへ跳ぶ展開とかクラトス登場の可能性について

・え、クラトス出るの?ということはひょっとしてエミル達がデリス・カーラーンに跳んだりする展開もありなのかな?
・その場合、ロイドのエターナルソードの力でだよね。きっとロイドとエミル達は敵に追いつめられちゃうんだよ。指揮官はリヒター辺りでひとつ。
・集めたラタトスク・コアを渡すわけにはいかない。例えここで破壊出来なくても、デリス・カーラーンに送ればきっと父さんがなんとかしてくれるということで、エミル達を逃がそうとするロイド。
・ひろがる真っ白な大きい翼に、その光に、封じられた過去を思い出すエミル。パルマコスタを滅ぼしたのは、ロイドではなくて…。
・「今度こそ邪魔はさせない」リヒターに斬りつけられ、それでも剣を落とさないロイドに必死に手を伸ばすエミル。
・漫画ではエターナルソードの力が発動した後でも、クラトスはロイドに思いっきり触れてたのでここでもそれを採用。
・「僕は、あなたを…あなたを絶対にゆるさない!」この台詞がリヒターに向けられたものでも面白いかなと。

○エミルとマルタの出会いにロイドが介入(?)していたら

・マルタがエミルに助けられたというけど、それってどういうことだろう。
・臆病だっていうから助けるとかそういうことじゃなくて、怖くてマルタにしがみついてたとか?
・で、きっと、ロイドはふたりを天使の羽をひろげて護ってくれてたんだよ。イメージは「狙い撃つぜ!」な人が出てくる某ダァーボー冒頭(笑)
・ふたりはどっちもその記憶をぼんやりと持ってるけど、仇に助けられたなんて信じたくなくて(無条件に敵だと思ってる方が楽だから)特にマルタは必要以上にその時のことを美化(エミルのことを王子様って言ってみたりとか?)して、エミルもそれを否定しない、と。

○ラタトスクというかED後というか。

この頃晴れのせいか、ほのぼのが書きたくてしょうがありません。でも飴玉の唄ベースでコピ本作りたい欲求もあって困ってます。忘れると困るから、ちょっとネタ出しだけしとこっと。大樹の暴走で亡くなった人全員の名前を墓に刻むことで、それを覚えてしまうロイド。神子であるゼロスとコレットへの風当たりを少しでも弱めようとマーテル教会に乗り込みます。で、本当の天使なら病に倒れた人々を救済してみせよみたいなこと言われて、そこ(イメージ的にはアビスのアクゼリュス鉱山とか?)に行けば病を得た人が馬車馬のように労働させられてて、しかもロイドに死んだはずの人々の名前を名乗るわけです。まあ、上の連中が労働力欲しさに死者名簿をごまかしてたわけですが、それを暴いても病を得てしまった人はもう助からない。ならせめて看病しようとロイドは自らの意思でそこに留まります。労働も人一倍して、睡眠時間とか削ってシーツを洗濯したり、掃除をしたり、頑張るんだけどどんどん人は減っていって、最後のひとりが息を引き取った後に事の次第を知ったゼロスが迎えに来るのです。という話を「傷は癒えることも忘れて」と「9.銅像」(この間にもなにかゼロスの独り言?みたいなのいれたいなあと。

○ちょっと真面目に語ると、ロイドが自分の決断が間違っていた、そのことで多くの人を殺してしまったと悔いながらもなんとか立っていられたのは、世界再生すれば死んだ人の大切な人がこれ以上辛い思いをしなくて済む、という思いがあったからだと思うのです。でも続編では再生は失敗(?)し、自然は荒れ狂い、人はいがみ合い、シルヴァラント人曰く(?)前よりも悪い状態になってしまった。そこで妄想してしまうのが、ロイドは決断することが怖くなったりはしないんだろうか、ということなんですが…。先日GXの3期を見返してみたその中に、覇王として力で世界を統べようと戦いを繰り返し、何人もの人を消してきた十代が、その手段である融合カードを使えなくなる話がありまして、それが19歳ロイドに重なって仕方ありません。「もう精一杯なんだ…前に進むのがやっとなんだ」「融合のカードでたくさんの人を傷つけていった」「俺は…消えるべきなんだ」とか、さらにその後破壊した街(廃墟)巡りするとかいやほんとにどれだけ自分を痛めつければ気が済むのか(泣)なんというか十代→19歳ロイド、カイザー→クラトス、ヨハン→ゼロス辺りでパロりたくてしょうがありません。ううむ。なんとかしてエミルも絡ませたいところ。

☆この辺から入れ替わりネタが、17歳と19歳が出会う話にシフトしていきます。

・世間でそこはかとなくはやっているロイロイといふものを我もしてみんとするなり。19×17で。
・19歳は笑顔が儚くなってそうだ、諦めたように笑いそうだ。
・昔から内にこもるというか自分のことはおろそかにする子だったけど、泣かない上になんかもろさも出て来たよあの子は!
・ゼロイヤーとしてはその辺のロイドが気持ちを(ぽろりと)吐露するのはゼロスであって欲しいトコロ。
・ロイドは泣かないんじゃなくて泣けないんだよ。
・死んじゃった人はもう泣けないのに、自分が泣いてちゃいけない、と意固地になってたり。
・世界統一後はゼロスが忙しくてふたりはなかなか会えなさそう。というかロイドが気を遣ってゼロスから離れそうな。
・たまに会ったりしても腰据えては話せなくて、次の会議場所に向かう歩き途中でとかそういう時しか話せない。
・ゼロスはわざと当たり障りのないこと話してて、ふと横を見るとロイドがいない。あれ?と思ってると背中にじんわりとあたたかいものが…。
・後ろからってのは罪悪感から真正面からは縋れないからなんですけど、こどもみたいに服の端を掴むのもいいかも。
・でもその逢瀬ってすごく短い時間で、ゼロスもそんな弱ってるロイドを置いていきたくはないけど仕事は待ってくれない。迷ってると「神子様!」とか呼ばれたりね。
・ロイドはきっと笑顔で自分から離れていくんでしょう。でも道すがら「シルヴァラント人風情が馴れ馴れしい」とか陰口叩かれたり、同じシルヴァラント人からも恨まれて、それでも泣けなくてガマンを重ねてるうちに心が疲れ果てちゃって、そんな時17歳とクロスオーバー。
・もうあれだよ、17歳ロイドは膝枕して19歳の髪梳いてあげるといいよ。で、「お前の本当に大事なもの放っぽらかして、なにやってんだよ?」ってゼロスに喧嘩売るといいよ…。
・あやや、これじゃ17×19だよ…17歳ロイドの包容力はすさまじいんだぜ!
・結論は17歳ロイドくん最強(凶)説?

○さて、記憶喪失話をエサにしたら~という話を小耳に挟んだので(笑)浮かんだネタだけ書いてみようかなと。

・やっぱラタ妄想というからには主人公様をこれ以上無視するのは心苦しい(こらこら)
・ロイドが記憶を失うのとエミルが失うのと2パターン書けたらいいな!
・記憶を失ったのがロイドだったら、ゼロスが色々画策してエミルが面倒見ることになるだろうなと。
・どんなに冷たくあしらっても話しかけてくるロイドに、エミルも段々とこたえを返すようになっていったり。
・でもある日、ロイドがいきなりいなくなっちゃって、必死で探すんだけどどこにもいなくて、渋々ゼロスに助けを求めます。
・具体的なこたえは教えてくれないけど「今日は何の日だ?」と言われてハッとするエミル。それは大樹の暴走の日でも血の粛清の日でも。ロイドかエミルかで分けてもいいかも。
・荒廃したこの世界で花は貴重品で、それを犠牲になった人すべての墓に供えるのはまず不可能なのです。
・でもロイドは傷だらけになりながらもそれを集めようとします。「ごめんなさい」と謝りながら。
・エミル編ならもう少し淡々と集めるのかも。で、記憶が戻った時に苦しむのはエミル、と(笑)
・というかエミルとロイドの関係ってまんまデステニのシンとキラな気がする罠。

○大樹の暴走で亡くなった人の墓石に名前を刻んだのがロイドだったらいいな、とか…!(おま、どれだけあの子苛めれば気が済むねん!)勉強は出来ないロイドですが、そういう記憶力は良さそうなのできっと全員の名前覚えてそう…。自然のバランスが崩れた今、花はすごく貴重品なんだけど、命日には必ず全員にそれを供えるの。誰も来ない真夜中から夜明けの時間に来てそっと祈ってればいい。

☆ちょこっとラタトスク関係&入れ替わりネタメモ。
コメント頂けて嬉しかったので、黒VS黒の走り書きでも…!と思ったんですが、なんだかロイドが一歩的にかわいそうなことに…(汗)

◆未来ロイドサイド

・ロイドは虐げられているシルヴァラントの人々の不満を抑えるため、そしてコレットの代わりに自分が矢面に立つために、エクスフィアの回収を諦め、マーテル教会に留まることを選んだ。
・大樹ミトスが害されそうだと知ったロイドはゼロスにその護りを託す。自然が荒れ狂うのは大樹のせいだという噂が広まり、人々は憎悪を向けていた。
・「ゼロスだから、頼むんだ」泣き笑いの顔で懇願され、しぶしぶ大樹に向かうゼロス。
・教会でのロイドは、自分の評価がシルヴァラント人の評価になるので、一瞬たりとも気の抜けない生活を送っていた。
・しかも夜は「ご褒美」として、ヴァンガードや司祭の相手をさせられてたりとか。
・だんだんと感情を削ぎ落としていくロイド。反応のないのはつまらんということでその日の夕飯にはそれ系のクスリが混ぜられます。体も弱ってるしほとんど吐いちゃうんだけど、効果はそこそこ出てしまってそんな時入れ替わりが…。
・父親発覚イベントはなんとか終えるものの、ベッドに倒れこんだまま動けなくなってしまいます。
・そこにゼロスがやって来て、優しく慰める振りをしてセクハラ三昧(汗)
・ガマンできなくて縋ろうとするロイドを壁に押し付け、その耳をぺろりと舐めて…(俺さまが盛ったのはそういうクスリじゃなかったはずなんだけどねぇ…?)「なに?かわいそうなロイドくんは誰でもいいから『慰めて』欲しいわけ?」
・ロイドは部屋を出て行こうとするんだけど、ゼロスはそれを赦さなくて「こんな素敵に出来上がってるハニーを見たら、みんなはどう、思うかねえ…」
・床にぺたりと座り込んでしまうロイドは、ぼろぼろと泣き出してしまって、未来でずっと自分が我慢してきた言葉を呟くのです。
・「あいたい…あいたい、よ、ゼロス…」

◇過去ロイドサイド

・手紙とか、自分の実体験から教会でのロイドが追い詰められていくのに気づきつつも「世界再生なんてしなければ良かった」と言われるのが怖くて問いただせないゼロス。
・意を決して会いにきたものの教会についたのは真夜中。でもどうしても会いたくて忍び込んだ先で、幾人もの司祭に囲まれぐったりしたロイドを見つけます。
・制度は廃止されようとしてるけれど、神子は一応権限を持ってるということで司祭達は一目散に逃げ出します。
・残されたロイドを抱き上げるとなにやら違和感が…。
・「どうして、泣きそうなんだ…?」
・幼子にするように頭を撫でられて、ただ謝ることしか出来ないゼロスときょとんとしているロイド。

こんなところかな(笑)

☆17歳ロイドがそのテの店に売られそうになった、ということは19歳ロイドはどういう理由かはわかりませんが(こらこら)捕まってたわけで…で、商品にはやはりそういうクスリ打つかなあと。まあくぐり抜けてきた修羅場の数が違うので、一大イベントはなんとか乗り切るんですけど、ひとり部屋に戻った(仲間達は衝撃の事実はやっぱりショックだったんだと思って、そっとしておくんですよ)後が大変なことになってたり…。で、そこにゼロスがやって来て「俺さまが盛ったのはただの睡眠薬だったはずなんだけどねえ…?」と言うわけですよ。後ろ手に鍵閉めながら。まあそれから黒VS黒の壮絶なバトル(割愛します→考えてないともいう・笑)を経て、晴れてゼロスという共犯者を手に入れたロイドは入れ替わりの原因を探りつつ、旅を続けていくのです。ちなみに17歳の方は最初はぼんやりしてて入れ替わってることに気づいてなくて、罪悪感に駆られたゼロスが(未来ゼロスは「ロイドが失踪したのは自分のせいかも」とぐだぐだ悩んでたというヘタレ設定なので)並べ立てていく悪行の数々にこめかみひきつってるといい(笑)

☆入れ替わりネタ、どこで入れ替わるかな…と考えていたのですが、ゼロスに一服盛られるあそこがいいかなとか。未来にいった17歳ロイドはそのテの店に売られそうになるのを、ゼロスに助けられます。で「俺さまから逃げる理由ってなに?」と泣きつかれ困惑するといいよ。過去に行った19歳ロイドはあの一大イベントをなんとか終えて、唯一「今」のロイドと違うと見破ったゼロスを脅して、仲間達には内緒にするように言うのです。未来を知ることはよくないことだから。5センチはブーツを改造してまあなんとかごまかすんですよ(笑)

○ラタトクス、また妄想してしまったのは、神子んびが結託してロイドを教会に監禁してたよネタ。ロイドはこう、ずっと起きてるんじゃなくてうつらうつらしてるようなカンジで。やっぱりここでもハーフエンジェル設定。大樹を暴走させた罪の意識から力を行使すると命が削られると知りつつ復興に乗り出すロイドをなんとかとめようとした結果とかだといい。短命なハーフエンジェルの寿命をのばすため、ふたりは研究をするわけだけど、ちょっとの油断からロイドは教会関係者にさらわれ、洗脳されてしまったと。んで、ふたりがエミルとマルタに近づいたのはその力を利用するためだという…ちょっと暗めの話。

○ハーフエンジェルなロイドで妄想がとまらない罠。昨日の監禁ネタの毛色をちょっと変えてみる。その翼は感情の大きな振れにより顕現するため、エクスフィアに感情抑制の呪(まじない)を刻み込んだ。ロイドがマーテル教会にいるのは、その身を護るために仕方なく。感情は抑制されてても記憶はちゃんと残るので、その手にかけた人を思って無表情で泣くロイド。コレットとゼロスは胸がキリキリ痛みながらもそれでも生きてて欲しいからごめんね、と抱き締めてみたり。んでロイドはぎこちなくナカナイデとか言ったりするといいよ…!

後は神子んびでなくクラトスを絡めるバージョンなら、うーんそうだなあ…感情が振れないように世界から切り離された生活してるとかかなあ。人がいない山奥とかでひっそりと暮らしてるとか。ロイドはアンナに続いて自分も失いたくないクラトスの気持ちもわかるからおとなしくそれに従ってたんだけど、いよいよ寿命がやばいことになってきて、クラトスの記憶を消してやれるというマーテル教会の甘言に乗ってしまうという…イメージソングは飴玉の唄でひとつ。

○ロイドの変わりっぷりを色々推理してみる。「なにかが憑依」「洗脳」。次にどうしてロイドがマーテル教会という組織に入ったのかを勝手に考えてみる。「酒に酔った時に差し出された書類にサインして(←エリア88かよ!)」「神子制度撤廃のために」「コレットや村のみんなを人質に取られて」

とりあえず自分の趣味で「神子制度撤廃のために」マーテル教会に囚われて「洗脳」という説をとってみる(笑)それに前に書いた洗脳されたハーフエンジェルをゼロスが取り戻そうと仲間(という名の下僕)を探す話に当てはめてみる。
・最終兵器ロイド(違)の攻撃対象は「赤毛」設定。
・基本的に無表情。でも涙は出るんだぜ!
・人様には迷惑かけない、なダイクの教え(多分。アンナさんもそんなこと言ってそうな気がします)を破ることになってしまって苦しむロイド。洗脳も完全ではなく、その度に連れ戻されて、強い術をかけなおされるみたいな。手段は…まあ色々です、色々(笑)

テイルズの赤毛(男性)っていうと…思いつくのがゼロスとリッドとアッシュとルークかな。エターナルソードを使ってちょいちょいっと引き寄せてみたり。なんでゼロスがその力を使えるのかはまああれだ、大人の事情ってヤツで!(笑)

疵は癒えることも忘れて

2008-03-10 | ラタトスク小説
◇3/10はさとーさんの日ということで!昨日のチャットが元ネタです。


世界は再生された。
けれどそれですべてがうまくいくわけもなく。
人々の動揺した心を落ち着かせるための神子として、また険悪な仲になりつつあるシルヴァラントとテセアラの仲介役として。
ゼロスは目の回るような忙しい日々を送っていた。
そのタイムスケジュールは過密で、休憩時間もろくにとれないほどで。
そう、ちょうどそんな時だ。
エクスフィア回収の旅をしていたはずのロイドが、ふらりとその姿を現したのは。

この状況ではゆっくり腰を据えて話すというわけにもいかず。
次の会議場所までの近道だからね~と庭を指し示すゼロスに、ロイドは黙って頷いた。

ふたりで他愛もない話をしながら、歩く。
今、自分達の間に背の差はほとんどない。
だから、向かい合って話していれば自然と視線は合う、そのはずなのに。

話していても、笑っていても。
ロイドの心はここにはない。
その鳶色の瞳は、いまだ癒えない傷を。

『いいんだ、これは俺がやらなきゃいけないことだから』

いつからだろう、彼に触れるのが怖くなったのは。
昔のように頭を撫でてやればいい、抱きついてやればいいと、思うのに。

『忘れちゃいけない…忘れたく、ないから』

太陽のように、笑っていた。
あの頃の強い君に、もう一度会いたいと思うのは。
残酷な、願いですか?

「…ロイド?」

ぱたり、とやんだ足音。
振り返ることをゆるさないとでもいうように。
背中にじわりとあたたかさがにじむ。

「…っ」

ああ、いつから。
こんな風に、君は声を殺して泣くようになったの?
それはとてもかなしいことだけど。

(良かった、お前は『まだ』泣けるんだな…)

どこか安堵する自分がいて。
そう指摘すれば泣いてない、と彼は言うのかもしれない。
死んじゃった人はもう泣けないのに、自分に泣く資格なんてあるわけないだろと。

それでもこの瞬間だけは。
このかなしい天使を思い切り泣かせてやりたかった。
なのに。

「ゼロス様!姿が見えないと思ったらそのようなところに…!みなさまお待ちですぞ!」

苛立ちを含んだ声に、びくん、と背中の後ろの体が大きく跳ねる。
「…ロ」
「なにしてんだよ、はやく行けって」
大丈夫だ、とその名を呼ぶ前に。震えてるであろうその手を掴む前に。
ひらりと身を翻したロイドの、その感情は。
彼本来のものではありえない笑顔の裏に。あっと言う間に、封じ込められて。

泣かないんじゃなくて泣けない君へ。
きっと本当の君を見つけ出して、そこから連れ出してみせるから。
だから、今は。

「…ああ、またなロイド」

お前が俺を求めてくれた証を。
離したくないと叫ぶように、つよく強く握り締めたこの服の皺をお守りに。

手を振ろう。
それをお前が望むなら。


◇というわけでラタトスクのロイドとゼロスの妄想。17×19はまた今度…って嘘ですから!考えてませんから!(笑)あ、でも需要があれば書いちゃうかもです…(こそこそ)ちなみにイメージソングは「D-tecnoLife/UVERworld」
ちなみにロイドがやらなければいけない、と言ってるのは大樹の暴走で死んだ人の墓に名前を刻むことです。短いですが、今日の「徒然なるままに~」にネタ投下してあります。

それでは今回も妄想にお付き合い下さいましてありがとうございました。テイルズパロ企画頑張れ!な方、万が一さらなる妄想を望む!という剛毅な方がいらっしゃいましたら、下のロイドくんをぽち押しして下さいませv

どうしても、押さないといけないんです。伝えたいことがあるんです。伝えたいことが…!(ロイドにマウスを当てるとあるセリフが出てきます。元ネタがわかる方は僕と握手!(笑))

タイトルは「loca(ロカ)/ 冴空柚木さま」 からお借りしました。

かみさまへのといかけ

2008-03-07 | ラタトスク小説
◇初雪記念に約10ヶ月前に(!)Hにゅ~さんから頂いたイラストを使わせて頂きますv
(というかどれだけお蔵入りさせれば気が済むのかって話ですが…すみません(汗)そのせつはありがとうございました!)今は下の走り書きが精一杯ですが、ラタトクスが出たら、もっとちゃんとしたお話書きたいです(切実)


昔、おやじの膝の上できいたおとぎ話。
この世界は、たったひとりの神によって創られた。
誰もが差別されず、みんなが幸せに暮らせるように。
つくっては壊して、こわしては創って。
その、くりかえし。
そんな勝手な!って怒って泣いたこどもは、もういない。

「俺は」

なくしてしまった。
なにもかも。

「どうすれば、よかったのかな」


ねえ、教えてよ神様。
さいごに、そのてのなかにのこった、せかいは。
一体、どんな色をしているの?


◇イメージ的にはラタトクスのロイドで。
PVのあの無表情にはやられました…!

行動原理

2008-03-07 | ラタトスク小説
◇なんとなく思い浮かんだエミルとゼロスのやり取り走り書きです。捏造ばりばりNO.1な上、唐突に始まって終わりますが、それでもよろしければ。


『…ふん。もの知らずのガキどもに話すことは何もねぇよ』

出会った時。
この男はそんな言葉で、自分達を突き放した。

けれど、今ならわかる。

「なら、どうしてロイドはそんなことをしたと思う?」

それは知らぬならせめて知ろうと努力しろ、自分の頭で物事を考えろ、ということ。
人の噂に惑わされることなく、人の感情に流されることなく。
『エミル』が『ロイド』と剣をあわせて、知ったことを話せ、と蒼氷色の瞳が語っている。

「そんなの…、そんなの、決まってる」

だって、無表情だった。
大樹の暴走で母を失ったマルタを前にしても。
血の粛清で両親を失った自分と剣を交えても。

でも。
でもさ。

「責められたいから」

ほんの一瞬だったけど。
この剣があいつの腕を切り裂いた、その時に。

笑ったんだ。

「あんたが、あんた達がロイドの弱さを認めてやったらよかったんだ」

そうしたら。
ロイドはきっとあんなことしなかったのに。

『今は、何も言えない』

あの言葉が。
昔の仲間達がいる「今は」言えないと。
そういう意味だと、したら。

「終焉の時」に続きます。


◇尻切れとんぼですみません、続きは思い浮かばないです…。この後エミルはえ、俺なんで大っ嫌いなアイツのこと弁護しようとしちゃってんの?って戸惑うといいよ!