Ｗ 第31話印象

フィリップのパワーアップに翔太郎がついて行けない緊迫の展開！
シュラウド、そんなに翔太郎が憎いですか！？
というか、翔太郎の不幸を狙っている気さえしたのは…私だけですか！？（苦笑）
というわけで、簡単に印象のみにてまいります。

前回シュラウドにいわれた「翔太郎は不吉」という言葉が気になるフィリップ。
そこに照井竜があらわれ、さらに尾藤（字はこれで良かったかな？）というムショ帰りでおやっさんと縁ある男が登場。
翔太郎を「半人前」と呼び、ことあるごとにデコピンを食らわす渋いおじさん、良いですねえ。
翔太郎の足りなさ、まだまだ若造で青二才だということを痛切に感じさせてくれる厚みのあるおじさんの登場は、それだけで嬉しくなりますねえ。

さて、この尾藤はおやっさんが調べておいてくれるはずだったことを聞きに来たとのこと。
お父さんは不慮の事故で亡くなったときっぱり答える亜樹子ちゃん、いつの間に…！
いや、きっと映画を観ていること前提で話が進んでいるんでしょう、置いてけぼりを食うとやっぱりちょっと残念。
資料が見つからないとわかって立ち去る尾藤を追う翔太郎。

尾藤が訪ねたのはマルとベル…有馬マルオと鈴子、鈴だからベルという通り名が時代を感じさせますねえ。
上手く負ける練習のために将棋を…という鈴子さん、泣けます。
そして、いわくありげな会社社長となっているマル…。
翔太郎の機転でマルの秘密を知っていると匂わせたため、今度はこれが危機を招く！
なんとダブルに変身したとき、翔太郎がフィリップのパワーアップについて行けず、上手く動けない！
危機に駆けつけたのはアクセル！
しかし、アクセルの攻撃のダメージをあっという間に回復させてしまう姿にアクセルも愕然！

尾藤が翔太郎が知っていると言ったのは実ははったりだとばらしたので、野獣…ビーストドーパントなのでしょうか？は姿を消します。
結局尾藤のおかげで事なきを得るあたり、翔太郎の青さがぷんぷんにおいます。
この青二才まるだしの半人前が翔太郎であると、マイナス要素をきっちり押さえてくれますねえ。
そして、ダブルに変身してもうまくいかないという危機が翔太郎にはまだまだ薄い…。
フィリップは痛切に危機感を感じているのに、翔太郎の方は深く考えない。

問題のマルの秘密をフィリップが検索し、10年前の現金輸送車強奪事件と、「野獣のマル」という二つ名から、謎の怪人＝野獣人間の線が浮かび上がります。
警察として照井竜はさっそく有馬家にガイアメモリの捜査のため出向きます。
一方、マルが気にしていた「熊」から、亜樹子ちゃんが「これ？」とスリッパを加えて北海道ミヤゲの熊の置物の物真似をし、おやっさんの持ち物のなかに熊の置物があったことを思い出す翔太郎。
この連係プレーがいいんですよねえ、さくさく話が展開して核心に向かっていく感じ。

園咲家の姉妹はそのマルと接触。
カクテルを口にするお姉様と、ろくでもない男としか出会わないとぼやく若菜姫はパフェ！
いいですねえ、この姉妹の違いがきっぱりわかる感じが好きですわー。
そして、やはりメモリに興味津々なのは井坂先生…ピアノが弾ける設定はいろんなシチュエーションができて実にグー！
かくして熊狩りは井坂医師が担当することに…。

おやっさんがやばいものを置いてあったという別荘…おやっさん、けっこうな資産家だったんでは…？？？
そして、尾藤は軽い翔太郎に、薄っぺらな奴は痛い…このままでは大きなものを失うと忠告します。
翔太郎の脳裏に浮かんだのは亡きおやっさん。
おやっさん以上の失いものなどないと思い直す翔太郎ですが…。
亜樹子ちゃんに訪ねられて、熊の置物は屋根裏だと答える翔太郎。
くだんの熊の置物が見つかったとき、そこにやってきたのはなんと井坂＝ウェザードーパント！！

尾藤は冷気攻撃で倒れ、熊の置物は奪われてしまいます。
ところが、翔太郎が変身しようとするのに対して躊躇するフィリップ！
しかも鳴海探偵事務所に現れたシュラウドは、地下格納庫の存在を遙か前から知っていると…。
そしてフィリップに改めて翔太郎とのコンビ解消を迫りますが、フィリップはリヴォルギャリーで駆けつける！
翔太郎は変身できないので業を煮やし、素顔でウェザードーパントと戦いに！？？
そこに駆けつけたリヴォルギャリー！
選択肢はファングジョーカーしかないと、フィリップが変身します。

ところが、ファングジョーカーに変身しても左右のアンバランスは改善されず，むしろ悪化中！？
どうにも戦えず、マキシマムさえも放つことができないで、とうとう変身まで解除してしまう！
迫るウェザードーパント！
そして、格納庫ではシュラウドが左翔太郎の破滅を喜ぶかのごとき高笑い…おばさんったら、そんなに翔太郎が嫌いなんですか！？（苦笑）
というわけで、待て次回！

前編の引きがどんどん平成ライダー調に…でもこれが気持ちいい！
というか、来週はどうなるの！？？というどきどきでつながるのが何とも言えず楽しいです。
毎週次回が楽しみって、嬉しいですねえ。

さて、今回は翔太郎の青さとその痛さが全面的に描かれましたねえ。
尾藤というおやっさんを知る男の登場で、翔太郎がどう青いのか、どう痛いのかがわかる構成がお見事！
翔太郎の男としての成長の伸びしろを見せるとともに、フィリップの進化に翔太郎が果たしてどうやって追いつくのかを期待させます。
シュラウド推奨のパートナーは照井竜かとも思わせますが、単独でアクセルに変身する照井竜が、今さらダブルになるとも考えにくいんですけどねえ。
ここは翔太郎の進化に期待ということでしょうか。

さて、今回のドーパント、野獣のマルこと野獣人間は…ビーストでしょうか？
10年もガイアメモリを使い続けているのか、あるいは久しぶりに使ったのかはわかりませんが、井坂医師ならずとも気になる存在です。
おやっさんが組織の存在に気づいたのは、実はこのあたりだったのか！？とも想像させますよねえ。
そして、10年前というと若菜姫が弟の来人がいなくなったというあたりとも符合しませんか？
いろんな意味で今後の展開が楽しみです。

尾藤というおやっさんの旧知の男の登場で、おやっさんの後ろ姿を見せ、翔太郎の青さを見せ、フィリップの進化と絡める構成の妙にはうなります。
上手い…！！
おやっさんにはまだまだ追いつけない翔太郎、そして、フィリップの進化にも全く追いつけない翔太郎。
この翔太郎がどう動くのかも気になりますが、その翔太郎に周囲がどう絡むのかも気になります。
あとは…シュラウド、そんなに左翔太郎が嫌いですか！（爆笑）
いや、あの高笑いには…娘を引っかけた悪い男を呪うママンのごときオーラが漂ってましたよ…どきどき。
それだけフィリップ＝来人が大事なんだとは思いますが、ダブルのパワーアップも匂わせてますから、シュラウドが絡むのは間違いなさそうですよねえ。
ここはやはり翔太郎にエールを送りたいですね、「がんばれワカゾー！」と。
来週が待ち遠しいです。

風水