ゲキレンジャー 第31話印象

今日は出掛けるので軽めに印象を。
いや、面白かったです！
ケンが素直に良い奴だよと納得できたし、シンイチ(字を憶えてない）のバスケットに自信があるから仲間と上手くやっていけないわだかまりのほぐし方も、強引だけど納得できました。
ロンの立ち位置はますます面白くなってきました。

なつめちゃんが応援するバスケットチームのエース・シンイチですが、自分の技術に自信があるから仲間にパス一つ出さずにかえって迷惑がられてしまいます。
なつめちゃんに責められて、強がって見せたシンイチ、このあと町中で臨獣フォックス拳の使い手ツネキに目を付けられてしまいます。
あわやというところで助けに入ったのはゲキレッド！
ブルーとイエローの激気をレッドに注入してツネキを一端撃破！
ツネキは天に一矢を放って姿を消します。
ところがジャンたちに助けてもらったのに、ツネキとの１対１の勝負を邪魔したと強がるシンイチ。
首をひねるゲキレンジャーメンバーの中、ジャンだけがシンイチの強がりを感じて後を追います。
ケンは早々にメンチカツでも食べようとメンバーを離れ、残る３人は首をひねるばかり…。
このシーンは象徴的ですね、今回はこの３人、最後までタダの脇役でした(苦笑)。

ジャンに呼び止められ、ケンにメンチカツを勧められても心を開かないシンイチ。
しかし、ジャンに自分の名前は告げています。
孤高を装っていても、仲間がいない自分にコンプレックスを感じていることがわかります。
そして、素直になれないこともしっかり自覚があるあたり、シンイチくん秀逸です。
ところが、ツネキは秘伝臨技を使ってジャンたちがいるところをバリアで囲い込み、その中で人間狩りを始めます。
さっきツネキが放った一矢こそが、この臨技だったのです。
このままではバリアの中に悲鳴と絶望があふれ、その大爆発で大変なことに…！
しかし、外にいるレツ・ラン・ゴウにはこのバリアが破れません。
これは中にいるジャンたちもご同様、しかもツネキによるとバリアの中ではジャンたちの力は１／９に制限されるというのです！
ジャンの過激気は歯が立たず、ケンのサイブレードもパワー不足だと鼻も引っかけられません。
１／９がわからないジャンに、シンイチが９倍ってコトだよ！と教えてくれます。
うまいぞ！
ケンイチがジャンの無知に呆れつつもジャンに心を開き始めている証拠だ！
隣のケンが１／９に反応しなかったのは、とっさに意味がわからなかったけどジャンと違って口に出さずにかっこつけられるってコトですね。
ついに変身解除してしまったジャンとケン、しかしジャンは変身解除してもシンイチを守ろうとします。
ケンがツネキを押さえている間にシンイチを連れて逃げるのですが…。

工場跡らしい廃墟に逃げ込んだジャンとシンイチですが、シンイチはどうせ死んでも誰も悲しんでくれないと孤独感を吐露します。
そこに転がるバスケットボールで、シンイチの心に言葉をかけ続けるジャン。
しかし、シンイチの心はまだまだ固いままです。
ところが、とうとうツネキに見つかってしまい、シンイチはあわや転落の危機に！
ジャンが必死でシンイチの手をつかみますが、ジャンも一緒に転落！？
ここで颯爽とケン登場！
火事場のくそ力ーっ！と叫びつつ二人いっぺんに助けることに成功！
ケン、計算通りだとうそぶくところがかっこいいぞ！

３人で逃げ延びたのはよいけれど、ケンカするほど仲が良いのたとえ通りジャンとケンは仲が良いのか悪いのかというじゃれ合いを展開、間に挟まったシンイチは仲間について思うところが…。
「ひらめいた！」
ここでシンイチ、起死回生の作戦をひらめいたというのです！
ツネキの前に現れたジャンとケン、二人は変身して先ほど歯が立たなかったツネキに対峙します。
シンイチが考案した作戦とは、スーパーゲキクローをゲキチョッパーのサイブレードに装着し、レッドの過激気をチョッパーに注入し、パワーを加えてツネキを撃破するという大技！
見事にツネキを両断し、ツネキは倒れバリアも破れます！
上手い！！
シンイチが自らの殻を破って仲間の勝利に貢献するというエピソード！いいですね～。

そこに駆けつけるラン・レツ・ゴウ、出てきたジャン・ケンそしてシンイチはすっかり意気投合しています。
しかし、ツネキはここで巨大化、分身の術を使います。
対するゲキファイヤーとゲキトージャウルフ、分身の術はゲキトージャウルフが破ります。
そこにチョッパーがゲキエレファントを使うことをアドバイスする！
チョッパーはゲキエレファントを見ていたかな？と一瞬考えたのは私だけ？(苦笑)。
鉄球をバスケットボールにするのか！というのはけっこう驚きでしたが、エピソードに合ってるのでＯＫ！
かくして無事に勝利をおさめ、ゲキレンジャーの友情は深まる？
その後シンイチはバスケットの試合で仲間にパスを出して勝利を得ることに成功、お約束ですね。

さて、その間に臨獣殿ではマクのご機嫌取りに余念のないカタ＆ラゲク、理央＆メレがいないことを取り繕っていたのですがさすがにばれちゃったようです。
二人を追うというマクの前についに姿を現したロン、カタとラゲクは初対面のようですが、マクとは因縁の中らしいロン、いいですね～。
臨獣殿の頭首はあの青年ですと、マクの時代はすでに終わっていることを宣言する悪役ぶりが最高です。
先週は結局書きませんでしたが、実はロンのこの悪辣さというかクセモノぶりは、悪役らしさが匂い立つばかりでかなり良い感じです。
メレをそそのかすときの悪辣さは、悪役らしさの薄い臨獣殿においては実に新鮮でした。
腹に一物二物抱えてるのが明らかに透けて見えるロン、ぜひこのまま悪役街道を独走していただきたいと思ってます。
そしてまるで愛の逃避行？状態の理央とメレ、メレがものすごく嬉しそうなのでこれもＯＫ！
その前に立ちはだかるシャーフー、緊迫の次回を待て、ということで終了です。

来週はいきなり激臨の大乱再び！?
三拳魔と七拳聖が聖地に結集し、理央＆メレVSゲキレンジャー五人が対決するようです。
ちょっと展開早くないですか？
後半戦のメインはどこに行くんだろう…と一瞬不安になりました。

さて、今回は楽しく見られました。
これくらいのバランスで見せてくれると安心してみられるなーというのが実感です。
ゲストのシンイチとの絡みも実に良かったです。
臨獣殿もほどほどで、しかもちゃんと見せ場があるというのがうまい！
いろんな意味ですっきり楽しんで見られましたね～。
先週すっかり存在感を薄めていたジャンにスポットが当たり、ケンのキャラクターも上手く見せて好感度をぐっと押し上げてくれました、ＧＪ！
あとは…ランですよ。
ゲキレンジャーで一番影の薄いラン…本当に紅一点なの！？というくらいヒロイン扱いされてません。
ランにスポットの当たるエピソードをぜひ作って欲しいと切望します。

そして、ひそかに思ったのが…ゲキレンジャーに足りないこれ！！
シンイチのエピソードで印象的だったのが１／９の意味がわからないジャンに９倍ってコトだよ！と即座に説明し、仲間の大切さを知った途端に「ひらめいた！」と作戦立案するところ！
ここがものすごく気持ちよかったんですよ！！
ああ、ゲキレンジャーにはこういう頭脳戦がほとんどない…というか、メインキャラに賢さが感じられないんだ…と実感してしまいました。
拳聖も含めて激獣拳に「知恵」を感じさせるキャラがほとんどいないって、手痛いなあ…と思いました。
今回の面白さの理由って、知恵による逆転劇なんですよね。
こういうのが、今までなかったなあ…。
拳法に賢さはいらないなんてことは、絶対ないと思うんですけどねえ。
ああ、ロンへの好感度が高いのは、「悪賢さ」が突出しているからかもしれないと今思いました(苦笑)。
良くも悪くもゲキレンジャーは主要キャラほぼ全員が、ある意味力業キャラなんですねえ。

風水