ゲキレンジャー 第45話印象

※１月１６日、ご指摘を受けて一部セリフの聞き間違いと関係部分を修正しました。

ジャンとスウグ＝ダンの激気魂の目覚め編のつづきから。
先週と同じシーンだとわかっていても泣けるあたり、ジャンは本当に熱演だとつくづく思います。
なのに…あの言葉遣いがどうにもいただけない…。
日本語でしゃべってくれたらもっと感動的なのに…とつくづく思いました。
そしてやっと駆けつけるレツ・ラン・ケン、そしてネコ。
さて、ダンの意識が目覚めたスウグは、ジャンに自らを倒すようにと身振りで示します。
嫌がるジャンですが、後ろでネコがダンは道を示そうとしていると…。
決意したジャン、ついに変身してスウグを自らの拳で倒します。
スウグの幻気が飛び散り、ついにダンの激気魂がダンの本当の姿を見せます。
父の言葉を聞くジャン、初めて見る父の姿、そして声。
「恐れずすすめ、それがおまえの道だ」というダンの激気魂は、そのまま天へとのぼっていきます。
わかっていても泣けます。

そのころ、ゴウ兄さん、ついに廬山昇龍覇…じゃなかった、天地転変打を完成させます。
見ているのがミシェルペングだけですが、ゴウ兄さん、頑張りました。
そして、ゴウ兄さんの気に感じた理央がメレを振り切ってやってきます。
メレはロンの思惑に気付いてサンヨを締め上げます。
久しぶりの変身態がステキです。

ゴウを相手にしない理央、さらには双幻士が邪魔だてします。
ゴウ兄さん、理央に３つ数える間だけ待てと言います。
理央、相変わらずこういうところでちゃんと言うこと聞いて３つ数えてます。
ある意味素直なんでしょうねえ…。
その間に双幻士…ついに名前を知らないままですがイノシシでしたか、ゴウの天地転変打一撃で倒されます。
そしてゴウ兄さんは、この拳は友情のためだと理央に告げます。
かつてのゴウ兄さん、理央から「おまえは友達だ」と、ライバルとして認められなかった過去が登場。
個人的に若いころの「おまえは友達だ」と明るく言う理央と、それに屈託を抱くゴウはものすごくツボでした。
ゴウ兄さんにとって「友達」は「眼中にない」と同義語なんですね。
美希さん曰く、あんなに仲の良かった理央とゴウ…と言ってたら、なぜか写真立てにヒビがが。
そしてゴウ兄さんと理央はついに対決に…。
しかし、一度見せた激気技は理央には通用しません。
ゴウ兄さんは、今も昔も理央の相手ではないと…ああ、ゴウ兄さんが悲しすぎます。
そして…ゴウ兄さんと理央の友情をもっと早い段階で見せてくれていれば、このくだりはもっと感動的だっただろうに…どうみても取って付けた話っぽいのが辛い…。

そこへ駆けつけるジャン。
ジャンは父ダンの激気魂を利用した理央を倒すことを決意しています。
倒されたゴウは、「理央を倒してやってくれ」と無念の思いをジャンに託します。
ジャンにはラン・レツ・ケンが声をかけて、ってことはジャンにお任せと…。
で、ネコとペンギンは見てるだけです。
これ、宿命の対決って言うんでしょうか…？？？
どうも理央の言う宿命の意味が納得できないんですけど…。
しかもゴウ兄さんも何の疑問もなく宿命だと思いこんでるし…。
ここのくだりはジャンに恋いこがれている理央に横恋慕したゴウ兄さんが、結局理央に振り向いてもらえず、本命のジャンが現れたのを見てあっさり譲る図、みたいでしたよ…。
なんかねえ、あんまりだと思うんですが…。

久しぶりにきっちりアクションで見せてくれました、ジャンと理央の対決！
やっぱり拳法って言うからにはアクションで見せてくれないと燃えません！
回想シーンが間間に入っているとはいえ、素顔のアクションでこれだけの時間をかけてくれるのって、ものすごーく久しぶりですよね！
というか…初めてのような気が…。
ただ…やっぱりダンが理央に息子の話をする理由が理解できませんので、回想シーンが釈然としない…。
理央、ジャンを前にすでに一人で盛り上がりきってます、表情が凄まじい。
ジャン、理央を倒すと宣言。
そしていきなり特撮対決に…派手な画面と裏腹にテンションは下がってしまいました…。
いや、やっぱりアクションで魅せて欲しかったです…。
そして、理央が「ジャンを倒すことで強さの高みを！」というのなら、ジャンは「理央を倒す！」じゃ結局同じなのでは？
臨獣拳も激獣拳も結局は同じになってしまいますが、それは正義的にどうなんでしょう…。
そして、ついに理央はジャンに敗れ、「これが、敗北か…」と。
初の敗北のように言ってますが、以前にもありましたよね、ジャンが過激気に目覚めたときとか(苦笑)。
衝撃に膝をつくメレさま、倒れ伏した理央さまを見て愕然です。

ところが、突然理央が巨大化！
嬉しそうに現れたロン、ついに理央をつなぎ止めていたものがジャンとの対決でなくなり、破壊神として目覚めたと嬉しそうに解説！
ケンがサイダイオーで理央を止めようとしますが、あっさり倒されます。
暴れる巨大理央にメレの絶叫が…。
そして、突然元に戻る理央、それに驚くロン。
駆け寄ろうとするジャンたちをロンが攻撃し、なぜ目覚めきらないのか…と理央に近づきます。
そのロンを蹴り倒し、メレは理央にロンの策略を告げて理央を連れて飛び去ります。
これを追うロンも姿を消し、ジャンたちは為す術もなくこれを見送ります。
待て次回。

盛り上がってきました、たぶん。
少なくとも先週よりは断然。
でも…やっぱりストーリーのメインは臨獣殿ですよ…。
どう見ても主役は理央なんですけど…。
ゲキレンジャーで実質的にストーリーに絡んでるのはジャンだけ、ゴウ兄さんはあまりに悲しいかませ犬、他の３人はその他大勢扱い…ネコは完全に傍観者です。
ゲキレンジャーは仲間の友情で結ばれて力を発揮…してるのはジャンのはずなんですが、どうも友情らしき部分は弱いまま…。
そこでいきなり「託す」なのはどうして？
ジャンも、どっちかというと敵討ちの気分で理央と対決したような感じです。
臨獣殿と激獣拳の違いが結局ＯＰの「正義」と「悪」以外には見えてないのが、かなりネックになってるんじゃないかという気がします。

次回はやっと理央の雨の日の記憶の謎が解かれるようです。
初期の頃に思わせぶりに出続けたアレですね。
やっぱり諸悪の根源はロンで、理央は「ロンによってゆがめられた」ことに…？
むしろ次回のメレさまの安否が気になる私をお許し下さい。
予告を見る限りでも…メインはやっぱり臨獣殿…。
獣拳とは何か、激獣拳は何が臨獣拳と違うのか、何を目指して高みを目指すのかが示されないので、ゲキレンジャーは単にロンの策略を受けて動く…完全に受け身のままで流されてる上に、メインストーリーに絡まないのが気になります。
残り話数が少なくなってきましたが、この調子で謎解きされると、理央が主役で終わりそうです。
でも、これはゲキレンジャーが１年かけて目指してきた所なんでしょうか？
ジャンたちが理央に見せるべきものが全くないんですよ。

ここにきてふと思ったのですが、ゲキレンジャーではキャラクターが実のある「言葉」を語ってない…。
それぞれのキャラクターのセリフで印象に残っているのって、今ひとつ意味のない言葉ばかりのような気がします。
「まいったぜ」とか「根性よ！」では、目指すところも哲学もありません。
それぞれの成長や、人間性を表すような「言葉」は語られてないのでは…。
残り数話…このあたりを描いてくれるといいのですが…。
最後の頑張りに期待して。

風水