黄昏どき

老いていく日々のくらし 心の移ろいをありのままに

戦争のない平和な世界を

私が子供だった頃(日中戦争)

2015年08月02日 | つぶやき

戦後70年

高齢社会になったが 戦争を知っている年代は少なくなった

 

 子供の頃経験した暗い時代のことを振り返ってみたい

昭和12年(1937年)8月

私が4歳の時 

父は出征した

当時は“支那事変”と言っていた

大好きだった父がいなくなることが悲しくて

泣いたことを覚えている

 

それから3年 父は無事帰ってきたが

小学校入学の時もいなかったし

淋しい生活だった

 

母は30歳と若く

10歳から乳飲み子まで4人の子供を抱えて

 つらい苦しい生活だった

 

祖父を亡くしたばかりで 頼る身内もなく 

収入も僅かで

精神的にも経済的にも 一番苦しかったと思う

 

大きな家を売って郊外の借家に移り住み

和裁の内職をし

親子5人 つましく ひっそりと 過ごした

 

年老いてからは明るい母だったが

あの頃は 恐い厳しい母だった

 

母は亡くなる少し前に

「生きていて一番つらかった時」 と語っていた

 

それでも我が家は恵まれた方である

父は生きて帰ってきたが

 

戦死された方たちの家族は悲惨で 気の毒な生活をした人が多い

現在のように 社会保障がなく

幼い子供が働いたり どん底の生活を送った

 

戦争は国民すべてを不幸にするのです



父が出征する前の晩写した

遺影になるかもしれない写真

 

私も一緒に写すと ごろつき 

父の前に座り写したが 写真は暗くぼかされている

次の日 大勢の人に見送られ 祝出征ののぼりや 日の丸の旗が振られ

「勝ってくるぞと勇ましく~~・・・」

軍歌に送られて行った

 

平和だから花も見られる

コメント (2)
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