ガトゥ・ハロゥ

八犬伝と特撮と山田風太郎をこよなく愛する花夜のブログ。

黄金城を我が手に!  ~魔空八犬伝~

2005年02月03日 00時53分59秒 | 八犬伝いろいろ
  

魔空間にて「黄金城」を封じ続ける伏姫の元に導かれる8人の若者。
そして「黄金城」に翻弄される戦国の世の八犬伝の物語。


□ 八犬士 □

(仁)犬山道節
・並外れて強力な気合と体力で打ち放つ「こっぱ微塵斬り」によって魔物を
なぎ払う野生溢れる猛犬士。黄金城を探し求める途中で信乃と出会う。

(義)自雷天
・あらゆる武器・戦艦の予知夢を見、それを作リ出す発明の能力を持つ。羽柴
の軍艦を出航させる鍵となる「黄金の僧」との出会いを待っていた。

(礼)張犬老
・自称・落ちこぼれダメ仙人。風水術を使い邪気を払う。大陸から流れて波間に
漂っていたところを自雷天の軍艦に拾われる。人を惑わす言動多し。

(智)ペトロバ犬塚
・御者の黒人青年ロボと共にキリスト教布教の旅を続ける混血の青年宣教師@
エクソシスト。長剣と十字架、聖水を使い悪魔払いの術を使う。

(忠)乱元坊
・酒を飲み、女を好む生臭坊主だが、生まれつきの風水師としての資質はかなりの
高レベル。魔界と化した土地で魔物たちの動きを読む。

(信)上杉謙信
・戦国大名の一人でありながら、影武者を国に置き、自らは「無双坊犬美」と
名乗る旅の僧となって魔物に対抗する為の手段を整える、男装の麗人。

(孝)犬塚信乃
・まだ少年らしさの残る最年少犬士。まっすぐで勇敢な性格。家に代々伝わる家宝
「村雨丸」を持ち旅を続けながら、母のような伏姫を誰よりも慕う。

(悌)王犬丸
・人一倍の優しさが災いし、魔物に取り憑かれ明智光秀の手下となって七犬士を
襲う。武器は巨体と怪力にものをいわせて振り上げる大鎌。

(姫)伏姫
・魔空間にて、実の父親と戦いながら、黄金城を封じ続ける里見の姫。


自雷天、乱元坊、上杉謙信以外が「犬」に字のつく名前。
しかもその内の1名は戦国武将の「上杉謙信」。たくましい美貌の麗人。
8人は生まれながらに持つ玉に導かれて、出会い、魔空から出現する「魔」と
戦いながら、戦国の世に翻弄されながら強い意思で伏姫の待つ「黄金城」へ向かう。
それぞれに皆、特別な能力を持っているのでけっこう強い。
仙人くずれだったり、風水師だったり、エクソシストだったり。

エロは少ない、けどグロイ。作者が石川賢なので化け物多し。
ラスボスは伏姫の○○○。私の持ってる八犬伝の中では一番凛々しくて
強い伏姫さんです。伏姫というと、どうも好きになれなかったんですが、
この伏姫みたいに八犬士と共に戦う姫ならいいかも。

個人的には「魔空戦記」(#永井豪の「バイオレンスジャック」みたいに、
過去作品のキャラ達で全く別の話が展開していくクロニクルみたいな物語)
にどこかでリンクしていて欲しいなー、と。

「虚無戦記MIROKU」と「魔空八犬伝」が一緒の世界とすれば、
悪の「真田十勇士」VS正義の「八犬士」も夢では無いということで。
「ジェノサイド」の逆バージョンです。実現すれば。


お気にキャラ
ペトロバ犬塚(智)十字架と聖水で戦うエクソシスト。

なぞのオットセイ漫画 ~「うるし八犬伝」~

2005年02月03日 00時50分41秒 | 八犬伝いろいろ


同じ系列に「うるし八犬伝」っていうのもある。
作者は、知る人ぞ知るオットセイ漫画で有名な横山まさみち先生。
シリアスっぽい展開、でも、雑誌の性質からか少しエロ。オットセイだし。
「八犬伝」とはいっても、八犬士出るとこまで読んでないし、コミックスも出てないので
どうコメントしていいのかわかんない。


みんな雀士 ~「麻雀八犬伝」~

2005年02月03日 00時49分50秒 | 八犬伝いろいろ
  

犬の背中にまたがった全裸の女性。
身につけているのは、8つの麻雀牌で作られた数珠のような首飾り。
物語の初めで、主人公・八郎に予言めいた言葉を残して立ち去る謎の美女
と同一人物・・・?

主人公の犬塚八郎は、生き別れとなった7人の兄と、両親を探す手がかりを
求めて東京へ。「強い雀士」「星型のアザがある」といった2点の手がかりのみで、
次々と兄達を見つけ出すが、その経過途中で、両親の失踪の理由と、自分達の
呪われた運命を知ることになる。

自分達8人が隠し財宝の「黄金」の在り処を知る人間であり、それを狙う側の
人間がいること。両親は既に殺されていること。長兄やゝ大法師の死を
乗りこえながら、他の兄達と共に黄金の在り処を突き止め、両親の仇を討つ為に
組織と対決する。

えらく単純に書いてますが、これのコンセプトが「麻雀」なので、なんかあれば
麻雀で勝負。
プロレスラーだろうが、和尚さん&小坊主さんだろうが、ヤクザものであろうが麻雀。

パチンコネタでパロディをやった「俺たちひょうきん族」の「里見八犬伝」と
いい勝負だと思う。


お気にキャラ
長兄。犬神一郎太。

犬になれ!  ~人形劇「八犬伝」~

2005年02月03日 00時46分21秒 | 八犬伝いろいろ


名作だとか、ジュサブロー人形劇の傑作とか書かれているけど、
ギリギリの年代で私は見ていないので。
残っているのは第一話と最終話のDVDのみ。それだけ見て感想書いてもねぇ。
「プリンプリン物語」とか「ひげよさらば」とかそういう世代だもん、私。

一応小説版もあって、第一巻だけ読んでいるんですが、大きな特徴といえば
「犬になる!」
ってことですか。誰がって犬士達が。

危機を感じると犬に変身! って「帰ってきたウルトラマン」ですか。
(注:通称「帰マン」は、従来のウルトラシリーズと違って変身ポーズが無く、
主人公の郷秀樹が生命にかかわるような危機に陥ると変身するという、
とても不便なウルトラマン)

 で、犬になって、てててっと逃げる。

・・・・えっと、それだけです。
変身して怪力になるとか、戦うとか、超能力を持つとかそんなのは無いです。
残念ながら。

NHK人形劇で、日本古典文学にそこまで期待してはイカンと判っているの
ですが、やはりここは「変身」という特殊能力を生かしてもうちょっと
何かをやって欲しかったというか。

個人的にジュサブロー人形は大好きなので、人形マニアのFANには必見。


お気にキャラ
・犬になった信乃。(孝)

テニプリで八犬伝 <3>

2005年02月03日 00時41分31秒 | 八犬伝いろいろ
「頑固でやや甘えた」 →  「孝」の珠を持つ「犬塚信乃」 
「面倒見がいい裏方的存在」→「義」の珠を持つ「犬山荘助」

この二人は、「八犬伝」の「伏姫」の話(つまりは序章)が終わると共に始まる
「八犬士」の物語の最初に出てくる犬士達です。
前半はこの信乃と、彼が守る「村雨丸」という刀を巡ってお話は進んでいきます。
このあたりはいろいろと話がややこしいので省きますが、この2人は幼馴染です。
とはいっても、「従えるもの」「従うもの」の主従関係から始まるものなのですが。

信乃の世話を荘助がする内に、或る事件から互いが運命的なつながりを持つ仲間だと
知って義兄弟の契りを結ぶ。幼少から彼らの物語が語られるせいか、
信乃と荘助は2人でひとつのようなイメージが強いのです。
(少なくとも、私はそう思いながら八犬伝を読んでます)

前説明が長くなってしまいましたが、そんな理由で「信乃」と「荘助」は
菊丸と大石。黄金ペアだし。末っ子甘えたの菊丸と、面倒見のいい副部長の大石は
ぴったりなんじゃないかと。


テニプリで八犬伝 <2>

2005年02月03日 00時40分40秒 | 八犬伝いろいろ
「犬とお姫様」ではなく「猫と王子様」


まず手始めに「8人+1人」として当てはめてみました。
同じような立場だけど、1人だけ階層(レベル)の違う場所にいる人物。この場合は、
リョーマがその1人でお姫様、2・3年レギュラーが8人いるので八犬士(笑)。
珠=ボールをおっかける話だし(笑)。 八房はカルピンでいいや。

「八犬伝」を語る上でのバイブル「八犬伝の世界」で説明されている
「8人中2名は女性」説。いや、八犬士は全員男なんですけど。
いわゆる中性的女系的役割の美人が2名いるってことで。これは不二と菊丸でOK。

あと、「頑固でやや甘えた」「面倒見がいい裏方的存在」「人当たり良くて好男子」
「力持ちで優しい」「威圧感バリバリで偉そう」「最年少で最強」「優しげな容姿で辛辣」
「頭良すぎて理屈っぽい」・・・・八犬士の主要ポイントはしっかりと押さえてあります。


でも、1人どうやっても合わない人が(汗)
9人目は「頑固で一途で自分を苦行に追い込む」・・・つまりはお姫様。


誰って、それはまあ。

テニプリで八犬伝 <1>

2005年02月03日 00時39分44秒 | 八犬伝いろいろ
「テニスの王子様」・・・まだ、夏休み前かよっっ!!!



こんなに続いてまだ主人公が入学してから4ヶ月しか経ってないんですか、そうですか。



まあ、それはともかく。
青学レギュラーメンバーが9人。
主人公リョーマと彼を囲む上級生メンバー8名。
読んでいくとなんだか「八犬伝」っぽいかな、と。
物語じゃなくて、キャラクターの性格とか役割とかがね、
なんかそれっぽいというか。

「八犬伝」
詳しく書くと「里見八犬伝」。もっと詳しく書くと「南総里見八犬伝」。
安西景連の奇襲により落城寸前の安房の国・滝田城。城主・里見義実は苦し紛れに
飼犬の八房に「敵の大将の首を捕ってきたら姫をお前にやろう」と言い放つ。
戯れに発した言葉だったが、八房は見事その役目を果たしてしまう。姫を連れ去ろうと
する八房に刃を向けた義実を一人娘・伏姫は「義に反する」と押しとどめ、
約束通り八房と共に城を出て、人里離れた山奥にて共同生活を始める。

主従関係のまま、身体の関係もなく過ごす日々だったが、伏姫の読経によって
八房の魂は浄化され、そしてそれを悟った伏姫は一度だけ夢の中で八房に心を許してしまう。
八房の子を身ごもったことを知った伏姫は絶望し、また、苦しさから数珠の大珠=八個の珠を
伏姫は飲み込む。そこへ、姫を取り戻しにやってきた元いいなずけ・金椀大輔は誤って八房
と共に伏姫までも撃ってしまう。伏姫は大輔の眼の前で腹を刺し、身の潔白を証明する。
伏姫の身体から飛び散った八つの玉は四方八方へと飛び去り、
「後に里見家を助ける人物として生まれてくるでしょう」
そう言い残して姫と八房は絶命する。

そして時は流れ、伏姫の言葉通り里見家に関わる因縁宿縁が絡み合う中で
八人の若者が誕生する。彼らは、身体のどこかに「牡丹」の花びらのような
痣を持ち、「犬」の文字を名前に持ち、尚且つ「仁義礼智忠信孝悌」の文字の
どれかが浮かび上がる不思議な水晶の玉を幼少時より肌身離さず持っていた。
八人の若者は紆余曲折ののち、出会い別れ、再会しそして「八犬士」として集い、
里見家の危機を救う。


*この場合の「八犬伝」とは、古典文学の「南総里見八犬伝」(作者:滝沢馬琴)
のことです。角川映画版や、宝塚宙組バージョンや、「里見☆八犬伝」は
また内容が違いますので注意。


現八&大角の関係

2005年02月03日 00時36分55秒 | 八犬伝いろいろ
8)遠謀隠里<6>
獣人化した佐助 VS 現八。
顔を殴られたことにこだわる現八の「凶鳴破」
が、獣人化した佐助は氷龍を砕き、現八の右腕をねじ切る。

ねじ切られた現八が佐助に怯えて大角に助けを求める姿が可愛い。というか萌え。
大角もちゃんと助けに来て、この後ずっと現八を抱きかかえたまま戦ってるし。

大角の召還魔法「九頭氷龍」。

佐助を相手にさせておいてその隙に二人は「氷翼」で脱出。

寡黙で真面目そうな男と生意気な小悪魔少年。
なんというか、「デモンベイン」のカリグラとクラウディウスというか。
そんな関係っぽいというか。


さらわれた千姫奪還と、氷漬けの隠れ里を戻す為に八犬士と対決することを決意する4名。
唯一生き残った佐助と清海と銃蔵と。
六郎じいさまの跡継いで十勇士の一人となった花乃。

この時点での真田の十勇士。
佐助以外は、美女と美少女と美幼女。
・・・勝ち目無いってばよ。
他の6名もALL女性だったらどーするか。
面白そうだけど、勝ち目は絶対に無いような気がする。

と、ここまでが1巻分。

本誌では、十勇士の一人・穴山小介と、八犬士の一人・犬坂毛野がそれぞれ登場。
そっちのレビューはまた今度。

疲れた~。

現八&大角登場

2005年02月03日 00時36分05秒 | 八犬伝いろいろ
4)~5)遠謀隠里<2><3>
八犬士の記述本を探してきたのは、望月六郎じいさまの孫の花乃。
戦う相手は150年前の里見の犬士達。
八犬士のシルエットのみ。

幸村と信行が二手に分かれたとき、幸村側に残った「真田忍」は女・子供・老人。
信行・・・すなわち「徳川」に寝返った方は「葵真田」

その「葵真田」の奇襲を逆に奇襲する銃蔵のバズーカ。(汗

万が一の為にと、待機させていたのは信行だったが、それを操っていたのは別の人物。

見破ったのは花乃の忍術「観音眼」。
見破られたのは八犬士の一人・犬飼現八。

6)遠謀隠里<4>
鳴針の術「鳴針乱舞」。血を見るだけが目的の、小生意気な少年風。

真田の庄に放たれた火は六郎じいさまの忍術「火炎龍」で一旦は
収まるものの、今度は氷漬け。

八犬士の一人・犬村大角の「氷龍」。
中国故事連発のアゴ割れ長髪男。

7)遠謀隠里<5>
六郎じいさまの「炎龍」 VS 大角の「氷龍」 → 大角の勝ち。
清海の「血海槍」 VS 「氷龍」 → 互角
「氷龍」→ ヤマタノオロチに。

銃蔵 VS 現八。
現八に半裸にされる銃蔵。
左胸が鋼。これで左手も鋼とかだったら「鋼の~」とか呼びそうな。

佐助 VS 現八+大角
氷漬けの佐助。
大角に説教される現八。大角が苦手っぽい様子。

氷漬けになった佐助を救う為、六郎じいさま、自らの身体使って火炎龍。
佐助の氷は溶け、そのまま佐助は獣人へと変化。

清海&銃蔵登場

2005年02月03日 00時33分15秒 | 八犬伝いろいろ
2)血戯清海
敗れた佐助を追う、徳川の追っ手。
毒に苦しむ佐助を助けたのは、真田一の棒術使い・三好清海。
毒消しの体液を持つ美女勇士。
佐助の毒を吸い出すしぐさがいちいちエロい。

信乃が妖刀・村雨丸で佐助に放った「生きた水」を、忍法「血清海」で除去。
全身から血を噴出させるトコロは「甲賀忍法帖」の朱絹を彷彿させたり。

3)遠謀隠里<1>
幸村の兄・信之が幸村の首を手土産に真田の隠れ里を訪れる。
信用できずに暴走しかけた佐助を止めたのは、和風ウエスタン少女・筧銃蔵。
その名の通り、火薬・銃・バズーカなどなどを操るガンスリンガー・ガール。
どことなくワケありげな十勇士の一人。

隠れ里の女・子供に大人気の佐助。

佐助・清海・銃蔵以外の十勇士のシルエット。
いかにも「くノ一」なアミ網タイツの勇士がいます。

大阪城は落城し、幸村の死の後、千姫を助ける義理は無いはずと突っぱねる清海。
千姫のお腹には徳川と豊臣の血を引く子供がいると切り札を出す信行。


真田の忍術 VS 里見の妖術  ~ジェノサイド~

2005年02月03日 00時32分05秒 | 八犬伝いろいろ


待ちに待った単行本の発売です、「ジェノサイド」
私が漫画アクション読み始めた直前までの話が載っていてラッキー。
現在、本誌では十勇士は5名、八犬士は4名判明していてちょうど半々。
絵柄は線が細くて綺麗で、少し耽美系。内容は山田風太郎の忍法帖っぽい雰囲気。
理屈通ってそうで破天荒で奇想天外で。

今のトコロ判明してる四犬士皆美形。

雑誌が休刊にならない限り大丈夫だとは思うけど、打ち切りとかになる前に
全員の姿だけは拝見したいもんです。
だって、「八犬伝」ものって必ず「未完」になるってジンクスあるもん。
又は、全員登場しないうちに最終回。そんなの絶対やだ。

では、各話ごとのレビューから。

1)千姫略奪
千姫受難。のっけから淀君にひん剥かれて全裸で磔。むごい。
そんな千姫に悪魔のささやきが。
「汝 救済を望むや」

思わず返事してしまったことによって物語開始。

「千姫を助けたらその者に姫を娶らせよう」・・・って
元祖の「八犬伝」の冒頭を彷彿させる徳川家康の言葉。

その言葉に八犬士の一人、犬塚信乃登場。
巨大な犬・八房に乗って天守閣へ。

本家の「八犬伝」ではなにかと情けない純情イメージの信乃が!

目立ってます。
すっげーカッコいいです。
そしてめちゃくちゃ強いです。淀君ぐちゃっと踏み潰し。

淀君、秀頼、真田幸村を次々とあっさりと殺して千姫をさらって逃亡。
信乃の外見ですが、これに十字架くっついてたら天草四郎ですな。
つまりはそんな感じのマニュフェスト男。女性受けしそう。

幸村の影武者を勤めていた猿飛佐助 VS 信乃。

こっちもあっさりと信乃の圧勝。

大阪城落城。
そしてこの時代は、里見の八犬士の死後150年後。