ガトゥ・ハロゥ

八犬伝と特撮と山田風太郎をこよなく愛する花夜のブログ。

二月花形歌舞伎 【新八犬伝】

2013年01月18日 22時20分46秒 | 八犬伝いろいろ


大阪心斎橋をてれてれと歩いていたところ、松竹座の前の演目ポスターに
【新八犬伝】のポスターがあったので思わず写メってしまいました。

歌舞伎は有名どころの役者さんしか知らないので、ポスターをガン見しても
誰がどこの方々やら…とりあえず2月なので行ってみようと思います。

で、チケットはWeb予約なので、帰宅してからキャストやあらすじを
調べると…なにこのあらすじは…面白そう…!

おおまかに書くとこんな感じです。

この世界を手中に収めんとする魔界の王・崇徳院が扇谷定正(八犬伝の悪の元)
に取り憑き、伏姫とその弟里見義成を犬の姿に変えてしまう。伏姫は嘆き悲しみ
自害しようとしたところ仙女が現れ神託。姫の身体から八つの玉が四方に飛び散った。


八犬士はほぼ原作通りに登場。笑っちゃいけないけれど笑ったのが、
この【八犬伝】では、扇谷定正が妖術で変装した姿=左母次郎だということ。
信乃の村雨丸を巡るあたりはもちろんのこと、毛野をくどいたり、濱路を切ったり
とやりたい放題。崇徳院=扇谷定正=左母次郎と、そこまでは思い浮かばないよ!
最期はキチンと八犬士達に成敗されますけどね。

ええと、伏姫の生まれが1441年だから…崇徳院の死後250年程後の時代で。
「平清盛」見ていなかったので、崇徳院のイメージがイマイチ浮かんできません。
最期、怨霊になってしまって、後世いろんな伝説を残しているらしいですが。
【椿説弓張月】には登場しているはずだから、馬琴先生繋がりでこういう設定に
なったとか? 

【新八犬伝】とあるので、NHK版なのか、山手版の【新編八犬伝】なのか、
歌舞伎の【八犬伝】なのか読み返してみましたが、どれも違っていたので
これが「新作歌舞伎」というものなのでしょうか。
でも、私が知らないだけで、ちゃんと元本あったりして…。

しかし「犬の姿に変えてしまう」って。…ドラクエ2のムーンブルグの王女を
思い出してしまうんですが。

もっと原点回帰な固いイメージの【八犬伝】を思い浮かべていたんですが
これはあさって方向に裏切られた感じです。

2月が楽しみです。

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2 コメント

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Unknown (tamaki)
2013-01-20 10:09:29
こんにちは~。情報が早くてとても助かります。

OH!歌舞伎! これはこれは。しかも二月ですか。さっそく調べて仕事のスケジュールも大丈夫そうな日取りに決めて(休日出勤が多い職場です)チケットポチりました。
あとはバス予約だけです。1月2月4月と大阪に行きますのでこりゃ3月も行かなきゃいけない気がしてきた。交通費がばかになりませんので、大阪(じゃなくて兵庫ですかね)にお引っ越しされたのが羨ましいです。

お能や落語はよく見に行くのですが歌舞伎だけは生で見たことないので楽しみです。
歌舞伎じゃないのですが、石川県立音楽堂で毎年干支の芸能という古典芸能の催しものがあるのですが、2006年戌年の時、八犬伝のお能があったんですよね…。当時から八犬伝好きでしたが受験生だったのでスルーしてしまった…

予約と言えばつばさ文庫の八犬伝もしっかり予約しました。同日発売のオズの魔法使いも一緒に。(そういえばオズの魔法使いにも犬がいる)
サトミちゃんは、web小説のパスワードからしてまだ終わらないんじゃないかなと思います。あとがきにもありますが伏線や謎やら投げっぱなしなので…三月か四月の新刊にありそうな予感です。それでは失礼します。
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つけたし (tamaki)
2013-01-20 10:16:40
書きこぼしてました。

>…ドラクエ2のムーンブルグの王女を
>思い出してしまうんですが。

ああそういえば王女も犬になってた!なつかしい…(といっても実際にプレイしていたわけじゃなくて四コマとかの知識ですが…)
私は犬になるというと新八犬伝の犬エンドを思い出してしまいます。大角が角太郎なのでもしかしたらこの歌舞伎NHK新八犬伝の方なのかも。

それとチラシ裏面のあらすじを見ていて思ったのですが荘助は、別に間違いじゃないんですけど、段々荘「介」に固定されていっちゃうのかな、と。つばさ文庫の荘助も「介」の方なので。
勝手な感傷を抱いてちょっと寂しかったりします。
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