(「椎名くんの鳥獣百科」(6) 十月士也 著)
優秀で真面目で無愛想な黒髪眼鏡男子の助教・椎名くんと、
年上幼馴染のほわほわ天才美人准教授・花さんと、ペンギン達を
主軸とした、動物研究学漫画の第6巻。
今回は初回限定版のドラマCD特典の方を購入したので、花さんが表紙。
通常版がいつもの通りの椎名くんなので、そっちも買ってしまいそう。
オスの三毛猫さんと、人見知りなアナホリフクロウさんの話が前半。
あと、花さんの過去もちょっとだけ。
20年間もそれを聞かずにそばにいる椎名くんは花さんのことを愛し過ぎてると思う。
究極のプラトニックかな。性愛とかもどこかにあるのかもしれないけど、保護者の立場。
でも、精神的には花さんにどこか依存してる感じ。
本人に自覚があるのか、もうそれを通り抜けて達観して花さんのそばにいるのか判らないけれど、
椎名くん、本当にイイ男過ぎて困る。
偶然からの出会いだったけれど、もしも7歳の椎名くんが14歳の花さんに会わなかったら
花さんはどんな人生を歩んでいたのか想像するのが怖いくらい。
半端じゃない虚弱体質で極度のアレルギー持ちで、ずっと病院暮らしで友達もいなくて。
でも、小学低学年の男の子がそれから4年近くずっと、7つも年上の同性の子のお見舞いに
通うっていうのも普通じゃないと思うから、椎名くんも動物のこと鳥のことをいろいろ話せて
その上、話のレベルが合う仲間が出来て嬉しかったんだと思う。
ペンギンは花さんにとって大切な仲間で、生涯の研究テーマで、大好きな鳥。
真っ黒な髪の小さな男の子が黒のランドセルを背負ってペンギンみたいだったのに
大きくなって、保護者のような親友のような恋人のような位置にいていつも隣にいてくれる。
椎名くんは花さんにとっては、自分を迎えに来てくれた”ペンギンの王子様”なんだろうな、
って思ってます。
初回限定版の特典はドラマCD。
あと、ありがとうペーパー(?)と、椎名くんたちの名刺も店頭で貰いました。
(5巻の限定版はうっかり買い損ねて悔しい思いをしたので、今回は早めに購入)
眼鏡かけた花さんは、某BASARAの軍師キャラに見えてしまって困る……。