(一社)科学技術と経済の会の月刊誌「技術と経済」2014年5月号に、『カヤネズミの本』の書評が掲載されました。評者は(一社)アニマルパスウェイと野生生物の会 代表理事の大竹公一氏です。
→掲載誌目次(pdf)
*書評より*
・・・私達が興味を持つ動物は身近なペットが中心であるが、都会やその近郊にも多くの野生動物が住んでいることを余り知らない。この本はそんな私達に野生動物であるもっとも小さなネズミ「カヤネズミ」の生態を通して、野生動物との共生についていろいろなことを教えてくれる。(中略)
既に自然に多くの手を入れてしまった人と野生動物との関係については、森林、田畑への獣害などが大きな社会問題であるが、もっと野生動物の生態をよく知り、人が知恵を出すしか野生動物との共生は成しえない。本書は写真がふんだんに使用され、子供も成人も野生動物について知り、考えるのに格好の良書である。
拙著をご紹介いただき、ありがとうございます。
本書をきっかけに、カヤネズミをはじめとする身近な生き物の保全について、関心や理解が進めばとても嬉しく思います。
7年前になりますが、山梨県北杜市のカヤネズミの生息地保全に関わった際、湊秋作先生のご案内で、ヤマネなど樹上性の小動物のためのアニマルパスウェイ(ヤマネブリッジ)を見学させていただきました(→記事)。生息地が分断された樹上性の小動物たちのかけはしとして、とても重要な取り組みだと思いました。
カヤネズミをはじめ、身近な野生動物との共生には、人間側のちょっとした工夫や配慮が必要です。
そのための取り組みが一層進むように願っています。
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