カヤ日記

活動する研究者、かやちゅ。@カヤニストの行動記録
カヤネズミの研究&保護活動や野生生物の保全に関する話題をつれづれに

カヤネズミの写真集

2018-08-02 | らくがき帳

『ちいさなかわいいハーベストマウス』(MdN編集部 編)

つい先日出版された写真集です。
この本のことを知ったカヤネット会員の方から、
「知り合いから『かわいいから買った』と聞いたのですが、私はカラパイアの一件(*注)を思い出して不安になりました。実際どうなんでしょうか?」
という趣旨のメールをもらいました。

昨日、本屋で現物を見つけたので、中を見てみました。
チューリップやタンポポのほか、木の枝、麦の穂や草の葉に上っているカヤネズミの写真があり、ファンタジーの世界と、現実にあり得そうなシーンが入り交じっていました。
特に説明書きも無かったので、こういう環境にすんでいるんだと誤解をする人もいるかも知れないなと思いました。

写真メインでしたが、最後に、見開きでカヤネズミについての説明書きがありました。
内容は、日本での生息環境や、個体数の減少により国内外で保護活動が行われていること、イネはあまり食べないこと、簡単には飼えないことなどがごく簡単にまとめられていました(ウィキやカヤネットの記事を参考にして軽くまとめたような感じ、ま、印象ですが)。

ちなみに著者名はありませんでしたが、チューリップに入ったカヤネズミの写真は、以前、海外のニュースサイトで紹介されていた写真と同じでしたので、この写真家の作品をまとめたものなのだろうと思います。

写真はきれいなので、ファンタジーの世界と割り切って見る分には、まあいいと思いますが、カヤネズミの生態を知るには、適切な本ではないので、おすすめしません。

というのが、この本を読んだ私の感想です。

*注:もとの経緯はこちらを参照ください。なお、私の指摘を考慮していただいたとのことで、カラパイアの当該記事では、現在本文の写真は削除されています。


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