カヤ日記

活動する研究者、かやちゅ。@カヤニストの行動記録
カヤネズミの研究&保護活動や野生生物の保全に関する話題をつれづれに

リレーコラム&書評掲載

2016-08-28 | 論文・執筆記事・本

先週の桂川は、日中まだ暑かったものの、日が少し陰ると、すうっと暑さがましになりました。
朝晩はすっかり涼しくなり、秋はすぐそこまで来ているようです。

さて、京都市生物多様性総合情報サイト「京・生きものミュージアム」の「生物多様性リレーコラム」のコーナーに、コラムを寄稿しました。
桂川の自然とカヤネズミの生態の紹介を中心に、プロジェクト未来遺産2015の登録と、京都生きもの100選の選定についても触れています。
こちらから全文が読めます。

また、日本子どもの本研究会の月刊書評誌『子どもの本棚』8月号の「今月の書評」に、『すぐそこに、カヤネズミ』が取り上げられました。
評者の丸山夢摘さんは、本書を読んで初めてカヤネズミのことを知ったそうですが、「物事の進め方が参考になる本」と感じたそうです。

ちょっと意外でしたが、そのように受け止めていただいて、とてもうれしいです。
書評より一部引用させていただきます。

「人間か自然か」。この点で著者のカヤネズミを守るためのアプローチに私は共感した。「両立する」ために考え、動く、その姿勢がとても実際的で柔軟だったためだ。

また著者は、研究ばかりではなく「人に伝えること」、「誠実に対話すること」、「協力しあうこと」を研究者の役割としてとても重視しているように思う。話し合い、譲り合いつつ双方にとってのベストを探ろうとしている。

「人間か自然か」と極端に寄せるとどこかに歪みがでる。「人間も自然も」という共生の方向性をいかに実現可能なレベルで提案するかが重要だ。本書でのアプローチ方法は、他の野生動植物との共生を目指す上で参考になると思う。



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