アフターコロナを見据えて、少し社会主義について考えてみます。
で、その前に資本主義。
資本主義とは何か。
それは、いくら儲けてもいいシステム。
例えるなら「モノポリー」。
あの、一人が大勝ちし、残りは破産という後味の悪い、アメリカ版人生ゲーム。
その点、日本の「人生ゲーム」は牧歌的。差のつかないほのぼのとした終わり方=日本型資本主義。
では、資本家とは何だろう。
それは、1億円があったら、それを100億円、1兆円にしてやると考える人達。
普通の人はそう思わないよね。家を建てようか、車を買うか、貯金。1億円が100億円になるということは、100人いたら99人が0円になるということ。ここんとこ注意ね。まさに「モノポリー」の世界である。だから、普通は堅実に使う。まあ、そもそも1億円が手に入るということ自体がおかしいんだけどね。
資本家は、社長とは違いますよ。
社長は経営陣のトップ。
会社の所有者は株主(資本家)だから、株主総会で社長はクビにできる。
この辺りが、創業者=社長=大株主の昔の日本企業とは違うので、イメージがつかみにくい。
つまり、資本家は経営に直接タッチせずに口だけ出す。
バカいいシステムだね。
ついでに言うと、株式会社もバカいい仕組み。起業者は有限責任なのだ。株式会社や保険の起源は、大航海時代の船。建造費、人夫代を出資。船が帰ってくれば何百倍にもなり、船が沈めばゼロ。つまり、我々は博打をさせられているのである。乗っ取り(M&Aなんて言われてるが)も可能。
ブルジョア革命を、日本では市民革命と訳すが、ピューリタン革命、名誉革命、アメリカ独立革命、フランス革命は、文字通りブルジョアジー=資本家=大金持ちが、国家の規制から「自由(free)」になった革命。(この辺り[ナポレオン戦争]でロスチャイルドも絡んできますよ)
日本では、一般市民が「自由(liberty)」「平等」を勝ち取った革命として学校で習う。
イギリスでは産業革命期に第2次エンクロージャーが行われ、追い出された農民はやむなく低賃金で働く工場労働者となった。
日本では松方財政によって寄生地主が生まれ、追い出された農民はやむなく低賃金で働く工場労働者となった。
戦後、日本はほんわかした資本主義で高度経済成長を迎え、一億総中流社会となった。
武器は、終身雇用と年功序列に支えられた護送船団方式。(これを、世界で最も成功した社会主義という人もいる)
それを、本来のアメリカ型資本主義にしたのが小泉改革。
彼は、自分が選挙で勝ったら、勝ち組と負け組ができるとはっきり言っていた。
だから、勝った小泉政権下で、日本は格差社会となった。
そして、世界基準の資本主義の波に飲み込まれることを、グローバル経済という。
(まあ、変わったのはバブルだけどね)
それにしても、未だに小泉元首相が人気があるというのかよくわからない。こんな世の中にした張本人なのに。しかも、子供まで。幸太郎が役者で進次郎が政治家。石原家と同じ。政治家は、政策で選びましょう。王家じゃないんだから、二世、三世はやめましょう。
資本家はあまり表に出てこないが、例えば、鳩山家はブリヂストン株の配当金だけで年間3億円とも。
世界には、もっとすごい方々がゴロゴロしてる。
資本主義下では、一文無しから億万長者も可能。
でも、生まれた所が億万長者と一文無しでは勝負にならない。
誰もが望まないと思うのだが、こんな社会に我々は生きている。
文句を言わせないように、資本主義の反対の社会主義は「悪」と刷り込まれている。
競争の果てに生き残るのは1社。てことは社会主義。ん?中学の時にそう思った。そうはならないんだけどね。(もしかしたら、これが今行われていること?)
資本家は社会主義を恐れている。自分達の富がゼロになるのだから当たり前だ。だから、パリ=コミューンや戦前の日本では、社会主義者達が惨殺された。
資本家は、国には属さない。束縛を嫌う。それは、紀元前からだ。そもそも、国の対立というのはおかしい。実は、これも紀元前から行われていたことだ。戦争によって「死の商人」は潤う。今は、国民国家の対立で儲けている。(アメリカでは軍産複合体という)国土の広さ、人口、資源等が大きく異なる国家が、なぜ争わなければならないのか。(戦争、経済力、オリンピック等々)
イギリスの国土はイギリス王のもの。変なの。
そもそも、お金をもうけるとはどういうことだろう。例えば、月々30万円の給料をもらっているとしよう。もし会社に属さずに30万円稼いで来いと言われて、我々はできるだろうか。とすると、これだけの給料をもらっているということは、どういうことなのだろう。40人のクラスで、一人1万円で生活していたとしよう。一人だけ儲けるにはどうすればいいか。金や石油はダメ。価値を見出せなければただのゴミ。同じ理由でイノベーションもダメ。古今東西やってきたのは、金貸しと宝くじだ。このことは、今も変わらない。そもそも、なぜ借りたお金に利子を取られるのだろう。
政治が国を動かしているのではない。経済が政治を動かしているのである。
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