かはたれのジエン

イタチの最後っ屁 ・・・なので、コメントにも屁を垂れるしかできませぬ

ブリキのおもちゃ

2022年12月20日 | 消えゆくもの 

Zippo 1936-37

 Zippoのライターを買った。
 そしたら、またもや物欲がムラムラと。

 いろいろ手を出したが、気に入っているのは1936-37年製のもの。
 86歳の祖父ちゃんである。

 メッキは剥がれ、下地が出ている。
 蓋がずれてるし、インナーはリーフスプリングに換えられている。

 この、直し直し使い込まれた感じがいいんだよね~。
 86年前のものを惜しげもなく使う。

 Zippoは、特に好きというわけではなかった。
 オイルはすぐに無くなるし、風があると炎が強すぎる。

 BICの100円ライターの方が実用性が高いと思う。
 しかし、気に入ってしまった。

初期のZippoは、よく作ってある。工作精度が高く、インナーがずれない。手作り感がある。冬でも一発着火。何よりも、無料生涯保証というのがすごい。

 考えてみると、安い趣味である。
 50万円も出せば、程度のよいレアなものが買える。

 時計だったら600万円。
 車だったら1000万円。

 これらを日常的に使えますか?(使える人がホントの金持ち)
 
50万円のZippoに火を点けるのは難しいけれど、手の届かない金額ではない。(3年禁煙すると買える)

 ところで、オークションで競り負けて悔しい思いをしたこともあったが、こう思えるようになった。
 
こんな年寄りが持っていても仕方がないんだから、他人様に持っていただこう

若冲のコレクションをアメリカ人が持っていると知り、「このやろ返せ」と思っていた。が、外国のお金で維持管理してもらえるし、外国人が日本文化に触れるいい機会かもしれない、と思い直した。「日本」という狭い枠組みに留まる必要はない。

 この「自分のものにしたい」という欲望は、何なんだろうね。(仏陀の出番か)
 男性原理の「独占欲」。

 国家、土地、商売(物欲)、一夫一妻・・・。
 これが、資本主義に利用されている。

 女性原理の「共有」へ。
 男1女2の3Pは無理なんだから・・・。
 (逆は可能)

いかんね~。モノを買っても棺桶の中まで持って行けないのに。ブリキ製じゃないんだけど。久しぶりの「消えゆくもの」カテゴリーの記事でした。
いきなり「一夫一妻」のことを書いても、誰もついて来ないだろうから、徐々に書いていきます。よければ、「男と女のお話」のカテゴリーの記事もご覧ください。

雪が大変です。消雪パイプ様様。


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