五箇山のもり

五箇山の豊かな自然・文化を桂湖ビジターセンターより紹介

五箇山ツリーハウスを通して・・・

2012年07月30日 | 日記
今日は桂湖で五箇山ツリーハウスづくり。
天気も良~し。ツリーハウス日和です。

今回は南砺市・八尾・利賀の方や、
地元の子育てサークル「もりりん」など20名程の方が参加してくださいました。



そして小林亀清さんを先生に、森林組合の方たちにも手伝っていただきました。



それではみんなでひみつの森へ出発~。



今回のツリーハウスは五箇山の合掌造りの技を生かして、
すべてネソや縄を結って、組み上げていきます。
(以前のブログでのネソの説明)

まずはマンサクの若木を縄のように柔らかくする
ネソ練りの作業を教えていただきます。



ではみんなでやってみましょう。





そしてネソを使って土台を組みます。



みなさんも練習。



1・2回締めればもうバンバン。
ネソが乾燥すればさらにきつく締まります。
まさに先人の知恵・技ですな。

土台はある程度事前に組んでおいたので、
(土台づくりの様子)
はしごなどを作って行きます。
縄の結び方を教わります。つの結びにはこ結び。





みなさん真剣に縄の結び方練習中。



次は床になる丸太を組んでいきます。
なかなか真っ直ぐな木はないもので、
自然のまんまの形を合わせながら並べていきます。



そして両端を上から細い木で挟んで縄で縛ります。



「gokayama」Tシャツを着て、
職人パパの仕事っぷりを真剣に見つめております。



これで床は完成。
午前の作業はここまでで山を下りて、
子供たちは岩魚つかみ。



その場でお腹をとって、



炭火焼。



焼けるのを待つ間に流しそうめんです。



流しそうめんは何回やっても楽しい~。
ただ流して、ただそうめんなんだけどおいしく感じるんだよなぁ。
桂湖バックに流しそうめんというのがなんとも贅沢です。
お腹もいっぱいになったし、
大きなネムノキノの木陰でゆっくりと休憩&お昼寝タイムです。

そしてカヌー体験をして、2時から午後の作業スタート。

手すりの取り付けです。
これもネソと縄を使って組んでいきます。







子供たちはツリーハウスの隣にオブジェづくり。



そして亀清さんがツリーハウスの下に即席でブランコを作ってくれました。
子供たち大喜びです。



そしてついに五箇山ツリーハウス完成!



お昼寝から覚めた「もりりん」チームも記念撮影。



五箇山らしいツリーハウスできたかなぁ。
森の中にある材料で、ネソと縄でつくったおうち。
立派じゃないけど、みんなの力と五箇山の技いっぱいの素朴であったかい。
結いのツリーハウスです。

つくづくこの合掌づくりの技や昔からの暮らしの技はすごい!
これはたくさんの人たちに知ってもらいたいし、
伝える価値のあるものだと思います。
そしてここで暮らしてきた本物の人たちに伝えてもらうこと、
それが何よりの価値です。

今回のツリーハウスづくり、
本当にたくさんの方たちの協力で作り上げることできました。
亀清さんには場所決めの最初の段階から手伝っていただき、
何回も桂湖へ足を運んでいただきました。
そして亀清さんがやるならばと森林組合の若い職人さんたちも手伝ってくださいました。
そして、岩魚つかみや流しそうめんの準備にもたくさんの方たちの知恵と協力をいただきました。
そして参加してくださったみなさん。
本当にありがとうございます。

すべてこの桂湖でやるのが初めてのことばかり。
一からの準備で試行錯誤しながら、時間ばかりかかって・・・。
きっと外から見てたらはがやしかっただろうなぁ(笑)

目に見えるたくさんのモノであふれている世の中、
逆に知恵や技、結いやつながりのような目に見えないモノはどんどん失われている。
でもそれが五箇山にはあるんだよなぁ。
そんなことを今回のツリーハウスづくりを通して、
人とのつながりを通して、ますます感じるのでした。
みなさんに感謝。
これにて1年間にわたる緊急雇用事業の一つ、モニターツアーは終了。
この事業も残すは1カ月。
8月は報告書などに追われる日々でしょうか・・・。
いやいやワクワクの夏ですからまだまだ桂湖・五箇山エンジョイしましょう!