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早いもので、息子が生まれて11ヶ月が経ちました。
離乳食には随分慣れて、ある程度柔らかければ食べられるようになりました。
歯も生えてきました。ハイハイの速度もあがっています(笑)
僕は決してよい父親ではないと思っていますが、
僕も楽しくて、息子も好きなことが1つだけあります。
それは絵本を読んであげることです。
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絵本を読む習慣は友人の保育士に教えてもらいました。
考えてみれば、乳児と呼ばれるおっぱいを飲んでいた時期から読んでいました。
多分3ヶ月くらいから読んでいたかな。
2歳を過ぎてある程度しゃべれるようになると、また読む本も変わるんだろうけれど、
3ヶ月とか1歳っていうのは、本に慣れるとかコミュニケーションの世界なんだろうと思います。
そこまで意味も理解できないと思う。ただ、どこかきっと、反応できているんだとも思うんです。
テレビほど刺激もなく、単純な絵と言葉がつづられている絵本は、
きっと赤ちゃんの脳みその処理が緩やかに進むのでしょう。
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そんな中で気に入っている本の1つに「いいおかお」があります。
多分日本で最も有名な絵本作家の1人で、昨年亡くなった松谷みよ子さんの作品です。
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最後の節で、お母さんにビスケットをもらって食べるシーンがあります。
そこにこうあります。
ああ おいしい おいしい
おいしいはどーこ
ビスケットを笑顔で食べている女の子は理解できても、
「おいしいはどーこ」という言葉の意味を僕は理解できずにいました。
しかし、先日息子に読み聞かせてをしていて、ふっと気づきました。
これは
「おいしいという気持ちや自然にこぼれる笑みは、どこからやってくるんだろう?」
って意味じゃぁないかなと。
そして、この幸せな表現は、
きっと子を持つ親のような気持ちで、
これだけ幸せな毎日は、一体どこからやってきて、
俺がどんな良いことをしたから、こんな幸せを感じられるんだろうって。
息子が生まれてきてくれてから、毎日必ず思う気持ちでもありました。
どこからかやってきた幸せな日々は、
きっとどこかにまた流れていって、その流れを止めないように、
僕はこの幸せをいっぱいにかみ締めて、そして息子や妻と、
この日々を大切に生きていこうと思います。