不連続の世界
恩田陸 著
定価(571円+税)
幻冬舎文庫
平成23年10月15日発売
恩田陸作品を読むのは、
・月の裏側
・夜のピクニック
・ネクロポリス
に続く4冊目。ネクロポリスを上下巻とすると5冊目になりますが、
ハズレがありません。いつもおもしろい。
なんていうか、んー、悪く言うつもりはないんですが、
一喜一憂せずに読める、普通に読める。
生活とかリアリティとかがそこにある気がする。
小説というよりは体験に近い気がするんです。
その一員になれているというか、俯瞰とかではなくってね。
今作品「不連続の世界」は音楽業界のプロデューサー的仕事をしている主人公が、
町の中で起こるちょっとした不可思議な事件に遭遇し、解決する話。
ちょっとしたトラベル作品っぽくて、行ってみたくなるようなところもたくさんあった。
一つの単元が70ページ程度なので、それこそライトに読める。
怖い話というよりは、不思議な話。
タイトルやカバーイラストの割りに怖い話というのはナイと、僕は思うので、
恩田陸の作品の一作としておもしろいかも。
ん、ネクロポリスの感覚に近いかも。いや、そこまでファンタジックではないか。
主人公が月の裏側と共通しているので、
そのへんの要素も楽しめるかもしれません。
そういう意味では先に「月の裏側」を読むことをオススメします。
ただし、こっちはホラーです。
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