こらっワールドカップ

Coração da copa do mundo - ワールドカップ期間限定感想文

ミサイルが飛んで来てもワールドカップを見るか? ドイツ 0-2 イタリア(延長)

2006-07-05 20:49:32 | 2006ドイツ大会
ドイツ 0-2 イタリア(延長) 7月4日

放送中に北朝鮮がミサイルを発射したことのテロップが入った。生で見ていた方は、同じ体験をしているはずだ。
ミサイルのテロップがあったときさすがにチャンネルをかえたりしたが、元より放送しているのがNHK総合だったので「緊急時には1チャンネル」ということもできず、結局見続けてしまった。そのうちNHKは画面外枠をミサイル情報で囲む画面に切り替えたが(選挙速報などで使うもの)、あまり情報が出てこない上に「災害情報」という間違った見出しを表示しているので、しらけてBS1にかえてしまった。BSは災害画面がなかったのでほっとした。

平和ぼけだろうか

試合は面白かった。今大会はあまり全部を見ているわけではないのだが、見た中で最高の試合であった。速く強い球まわし、的確なポジション、激しい体の当て合い、明確な攻撃の意思と守備の意思。特にイタリア。
後半は、少し落ちた。これは運動量の問題でさすがに疲れたのだろう。しかし試合は疲れた中で、どのように集中を維持するのかという別のテーマを巡っての攻防になった。これもすんでの所で危機をつぶし、見応えのあるままの90分スコアレス、となった。
延長はさすがに時間をやり過ごすような時間帯も生まれた。現代サッカーを前半のような速いテンポの試合運びで定義するのであれば、3人の交代枠の変更(特に延長になれば、4人目を出してよいなどのルール緩和)も検討されてしかるべきであろう。サッカーのアイスホッケー化である。しかしイタリアはそんな状態にあっても最後の最後で気合いを入れて、2点をもぎ取ってしまった。この試合をみると、サッカーのアイスホッケー化はサッカーの大事な本質の一つを損ねることになることがわかる。ただし、ここまで120分間語れる試合は稀であるのだが。ワールドカップである。

試合結果は妥当、ドイツはよくやったと思う。最後までディフェンスラインの裏を取られる失態を演じなかったのは、直前の練習試合の日本と2得点の高原のおかげであったと覚えていてほしい(って、日本人だけだよな、覚えてるのは)。
イタリアの集中力はすごい。全員が中田のような意識でサッカーができている。