片割れ月おもちゃ箱

お笑い系エッセイです~

しづり雪

2021年01月09日 | おもちゃ箱
 実南天母の柩に供へけり …駄句である (_ _;)…パタリ



 この雪は何時になったら止むのだろうか。
 県南地方と違い雪はそんなに積もらない地域に住んでいるが、今日は止むことなく降っている。雪嵩は優に50センチは超えたようだ。
 このまま降り積もれば、私は春まで冬眠するしかないだろう。

 去年の歳晩にエリザベスが逝った。秋口から寿命は知らされていたので覚悟はできていた。94年の生涯を全うしての大往生。年を跨いでの葬儀となった。
 現在の世情を鑑み、家族だけで見送るつもりであったが、首都圏に住む弟やら叔父やらがやって来るというので、坊主と葬儀屋をを手配し、葬儀場を貸し切っての大葬儀となった。
 コロナ禍のせいにして葬儀代を浮かせようとしていた私の目論見は見事に外れてしまったが、母には良い供養になったと思う。

 それにつけても、この雪はいつまで降り積もるのだろうか~~~~~~~(;_ _)O パタ...



 雪しづり赤き実抱きて母逝きぬ …駄句である(_ _;)…パタリ

お休み中

2020年11月23日 | おもちゃ箱
 たよたよと母たもとほる小春かな …駄句である(_ _;)…パタリ



 去年の秋、取壊されるという家の庭に咲いている石蕗を掘って来て玄関先に植えた。
 根付くか心配したが、なかなか丈夫な花のようで、よれよれになりながらも去年は暮れまで花をつけていた。
 春先からは新しい葉が次から次へと開き、10月末になると花茎がまっすぐに伸びてきて、現在はきれいに花を咲かせている。

 ショートスティという施設に託していた母だが、床ずれが悪化して体に穴ができてしまい、再び総合病院に舞戻っている。
 病院の看護師からそれとなく引き出した話によれば、施設ではほったらかしの状態だったのでは・・・ということらしい。
 病院と違い施設はコロナ対策と称して家族もケアマネさんも完全にシャットアウト。誰も状態を確認できないのが良くなかったようだ。

 体力もずいぶん落ちてきているようで、棺桶を行ったり来たりしているような状態になっているので。近くに住む叔父(母の弟)に生きているあいだに一目会わせるべく病院に連れて行った。
「もう十分生きたし、家のことは心配しないでババの処さ行げば!」と叔父。
「ババ何処さいる?」と母。
 会話はまったく噛み合わない。
 帰りの車の中で叔父が「ああやって生きてるよりは死んだほうがマシだべ」と言っていたが。私はすぐに「んだんだ」と相づちを打った。
 叔父は「コロナもあるので葬式は首都圏の兄妹全員を呼ばないで代表して1人に来てもらったほうが良いな」と気の早い話をしていたが、私も床の間の辺りをすっきり片づけ、午後からは青山に古くなってきた礼服を買い替えに行こうかと思っているところであるヾ( ̄o ̄;)オイオイ

鬼滅の刃

2020年10月27日 | おもちゃ箱
 倖せはもうすぐそこに石蕗の花 …駄句である(_ _;)…パタリ



 以前、地元紙のコラム欄に、「女性の見た目年齢」についてと題し、ヨーダの記事が載っていた。ヨーダとは紛れもない内館牧子さんの事である。
 記事の内容は、年代に関わらず全女性の9割は「自分の外見は実年齢より若い」と思っているに違いないと書いていた。そのせいか「オバサン」だの「ばあさん」だのと言われたら、「セクハラ」とか「無神経」と怒るのだという。そう言われたなら「あら、そうだったのかしら」と認めたうえでアンチエイジングの努力をしてみようという意見というか提言であった。
 おそらく、彼女は自分が妖怪であることをちゃんと認識した上で記事を書いているに違いない。オバタリアンたちに刃を向けたところで所詮ヨーダのお告げである。化け物のたわ言としてオバタリアンたちは気にも留めないのだろう。オバタリアンネタを書くたびにバッシングを受けている私にも十分に参考にしたい存在である。

 ついでに良いことを教えて進ぜよう。
 素敵なオバサンには4つの共通点があるらしい。
 1つ目は「実年齢より若く見える」のではなく、「実年齢が分からない」である。無理に若作りしてないが、年齢不詳の魅力があるということらしい。
 2つ目は化粧がうまいことだそうだ。絶対に濃くせず、それでいてポイントを押さえている。
 3つ目は「アゴ下に肉がついてないこと」。そういえば私と相思相愛の川反の由紀子ちゃんはコロッとしているが女房と違ってアゴ下がシャープである。
 4つ目は「姿勢が良いこと」だそうだ。4つ全部当てはまるのは草刈民代さんとか黒木ひとみさんあたりかと…
 かといって黒柳徹子クラスになると、これはもう魑魅魍魎の世界であり、鬼の棲む全く異次元の話である。
 そうそう、以上の4つは私が言ったのではなく、アゴのラインが素敵なヨーダのお言葉である。異論があるなら、くれぐれも矛先はそちらに。

元気です(*^^*)ポッ

2020年09月29日 | おもちゃ箱
 宰相の越えし峠や濃竜胆 …駄句である(_ _;)…パタリ



 憎らしや寝たきりの母口達者 川柳である(_ _;)…パタリ

 9月末までの期限付きの仕事をしていたので句作りやブログをやっている暇がなかったが、一月ばかりブログを休んでいる間に色々様々なことがあった。
 ババアは相変わらず死にもしないでショートスティという施設でプラプラしているそうだ。(コロナか禍で面会できないので人づてに聞いた話である(_ _;)…パタリ
 あまつさえ介護職員のイケメン男子にちょっかいをかけ、ナンパする日々が続いているという(これもコロナか禍で面会できないので人づてに聞いた話である(_ _;)…パタリ

 女房はといえば、高校の先輩が総理大臣になったと鼻息が荒い。
 奥羽山脈の山懐に位置する取るに足らない高校なのだが、総理が出たとなれば蔑ろにもできないだろう。高校の同期にプロ野球史上唯一である三冠王を三度獲得した選手がいることを散々自慢してきた私にとっては家族間の形勢が一気に逆転する大変迷惑な事件であった(_ _;)…パタリ

 夏のあいだは殆んど餌を食べなかった池の鮒が最近になると朝夕のエサ遣りに反応し食べるようになった。あれほどうるさかった庭の虫の声も次第に少なくなり、最近はもっぱら耳鳴りのする日々が続いているヾ( ̄o ̄;)オイオイ

秋暑し

2020年08月28日 | おもちゃ箱
 風呂敷に訴状を包む秋暑し …駄句である(_ _;)…パタリ



 ここ3日間は35度の猛暑日となり、これから先も暑さが治まらないようだ。

 山王の官庁街には仕事柄よく出掛けるが、なかでもこの一角に行くことが多い。
 向こうから裁判所、検察庁、労働局、財務事務所、法務局、気象台など国の機関が軒を連ねている。残念ながら幸せな人はあまり行くことの無い場所かもしれない。
 裁判所には人に訴えられている人、検察庁には捕まった人、労働局には働いた賃金を払ってもらえない人、入国管理事務所には外国人パブに売り飛ばされて来た人、法務局にはお金を借りて抵当権の設定登記に来る人。気象台には天気予報がハズレたとの苦情に耐え兼ね頭を抱えている予報士…

 駐車場に車を止めていると、40代くらいの女性を先頭に、その後を親子と思われる十代半ばの男の子と40過ぎの女性の三人連れが検察庁に入って行った。
 先頭を歩く女性は事務的な歩き方をしている。弁護士なのだろうか、はたまた男の子の学校の担任教師なのだろうか。男の子といっても、髪は斑茶髪でいかにも悪そうな雰囲気を醸し出している。どう見ても俗にいう手の付けられない不良少年である。
 到底事務的とは言い難い笹みどりのようなよろめき歩きをして最後を行くのはその母親のようだ。何を仕出かしてこんな所に来たのかは知らないが母親にとっては不幸の極みに違いない。
 しかし、何回か遭遇している同じような場面に男親が登場する場面は見たことが無いのは何故だろう。

 そういえば、遠い昔に我が家にもそんなことがあった。
 私の弟が仲間とつるんでカツアゲをやらかし、母と弟が家庭裁判所に呼び出されたことがあった。家に帰って来ると、母は大いに嘆き悲しみ、もうこんなことはしないでくれと泣きくずれ、弟に懇願していた。弟もこれ以上は母を悲しませるようなことは絶対にしないと思ったに違いない。その後は改心したようである。
 女がうそ泣きをする動物だと知ったのはずーっと後になってからである。
 母は不幸の主人公を演じきったということだろうが、兄の方は陰に隠れてもっと悪いことをしていた。私は捕まらないだけ親孝行だったということかヾ( ̄o ̄;)オイオイ

アンネの日記

2020年08月16日 | おもちゃ箱
 くちなしの花くちずさぶ夏の果 …駄句である(_ _;)…パタリ



 アンネ・フランクが15歳でその短い生涯を閉じてから今年で75年。今生きていれば91歳だそうだ。
 すでに平和な世の中になっていた中学の頃、女子たちが「アンネの日記」を読んだとか読まないとか話をしている傍らで、「アンネナプキン?」などと茶化している馬鹿な男子がいたものである(もちろん私ではないが…σ(^_^;)アセアセ...
 ひめゆり平和祈念資料館に修学旅行でやってきた女子高生軍団が、亡くなった少女たちの写真を見て、「みんな顔でけー!」などと茶化して笑いに変えるという。
 おそらく突き付けられた現実を直視できないのだろう。戦争を現実の事として考えることは若い人には少々荷が重いということだろうか…

 お盆の最中に俳優の渡哲也さんの訃報が飛び込んできた。体調が悪いと聞いていたので驚きはしなかったが、若いころにあこがれていた方だけに少々落胆した。
 カラオケが流行ってきたころの私の十八番といえば、もちろん「くちなしの花」である。照れながらわざと調子っぱずれに歌うのが味噌であった。
 そういえば石原裕次郎さんは52歳という若さで、太く短い人生を全うしている。長く生きればそのぶん苦もあるだろうし、短く生きたか長く生きたかは人それぞれということか…

 いっぽう今年で93歳になった母はといえば、その細く長い素麺のような生涯を持て余しながらも、今度は老人介護施設に強制収容された。この先は中身のない薄っぺらな人生を送るしかないだろうと思えば少々気の毒な気がする。いっそのことガス室にでも入れてもらった方が本人のためかもしれないヾ( ̄o ̄;)オイオイ

 それにつけても15歳でこの世を去ったアンネ・フランクの生涯は短すぎて悲しすぎる。未だ「アンネの日記」は読んだことのない私だが、戦争のない世界になることを祈っている。

一家離散

2020年08月03日 | おもちゃ箱
 コロナ禍の彩も切なや遠花火 …駄句である(_ _;)…パタリ



 天を衝くねぶり流しの御幣かな …駄句である(_ _;)…パタリ



 本来ならば、旧市内では今日から竿灯祭りが行われる予定であったが、土崎港の曳山祭りも大曲の花火も、あれやこれやの祭りから幼稚園の夏祭りの果てまで、何でもかんでも自粛自粛と煽られて全部中止となった。
 もしもフーテンの寅さんが生きていたとしても、今年はおまんまの食い上げで遅かれ早かれ行き倒れになっていたに違いないヾ( ̄o ̄😉オイオイ
 gotoトラベルを唱えている同じ口からお盆の帰省は自粛してくださいと言っている二枚舌の政治家には呆れるばかりだが、ここは国民一人一人がしっかり考えて行動するしか無いようだ┐(´д`)┌ヤレヤレ

 母の退院が決まった。とはいっても回復したわけではなく4か月以上同じ状態なので体よく追い出されたということである。自宅に連れて来ればいい話だが、長年の宿敵である女房のなぶりものにされても困るし、病状からして家では手に負えないので、ケアマネさんに頼んで適当な施設を探しているところであり、行き先が決まり次第、移動することになる。

 弟と娘たちは母の見舞いと墓参りを兼ね帰省するつもりだったようだが、病院はコロナの感染拡大傾向を考慮して再び家族の面会も禁止となった。弟や娘たちとはお盆の移動は控えて、コロナが終息してから来ることで話はついたが、はてさて、何年先のことやら… (_ _;)…パタリ



梅雨晴間

2020年07月19日 | おもちゃ箱
 雨だれが変イと変はる梅雨の午後 …駄句である(_ _;)…パタリ



 新型コロナの緊急事態宣言が出た3日後に救急車で病院送りになった母の病状は、新型コロナと同じ周期で推移している。
 一度は安定したかと安心していたのだが、第2波というものに襲われ、一応退院の目途とされる3か月を過ぎた今でも退院できずにいるのだ。何を問うても「腹が減った!のどが渇いた!」を弱弱しく繰り返すばかり。かつて夫いびりと嫁いびりに精を出したババアの勢いはどこにもない…
 医者に聞いたところ、食欲があるうちは生きようとする力があるので大丈夫かと思うが、この状況では稀なケースだという。戦後の食糧難を生き抜いた雑食系は甚だ生命力が強いということだろうかヾ( ̄o ̄😉オイオイ

 主格の「の」揺らいでをりぬ額の花 …駄句である(_ _;)…パタリ

土崎漁港

2020年06月18日 | おもちゃ箱
 ボラードの舫結びや走り梅雨 …駄句である(_ _;)…パタリ



 3月からは仕事もほとんどなく、桜がいつ咲いて、いつ散ったかも分からないほど季節感を失って暮らしていた。そして気が付けば一年の半分が終わろうとしている。
 定額給付金にアベノマスクと、貰えるものは遠慮せずに貰ったが、それでも足りないので6月に入ってから持続化給付金なるものも申請した。ヘリコプターから札束をばらまいているようなものだから拾わない手はないだろう。
 フリーランスなので100万円が手に入るはずだが、手続きに時間がかかっているのか、はたまた不正がバレたのか、今日現在未だ給付されていない(´Д`ι)アセアセ

 母の容体も落ち着いているので、午後から気晴らしに土崎の港にふらっと寄ってきた。
 今年は30回ほど予定されていたクルーズ船の寄港が、コロナ禍のせいで軒並み中止となり、クルーズ船の寄港を当て込んで旅客ターミナルやJR秋田港駅まで作ったというのに、中島埠頭は手持無沙汰を通り越し、些か間抜けに見えてくる。

 漁港に回ってみると、烏賊釣り船が入港していた。毎年、梅雨に入る頃にやってくるので、季節の移ろいを実感することができた。
 東シナ海で生まれたスルメイカが、海上予報でいうところの山陰沖、能登沖、佐渡沖と少しずつサイズを増しながら北上し、食べごろサイズになった今の時期に秋田沖にやってくる。
 それを狙い、下北漁港から烏賊釣り船が日本海側のあちらこちらの漁港に集団でやって来る。
 イカ釣り船は梅雨が明ける頃には漁場を津軽海峡に移動し、その代わりに土崎では待ちに待った祭モードとなるのだが、今年はコロナのせいで港祭の中止が決まり、港っ子は大いに頭を抱え、悲観に暮れているそうだ(_ _;)…パタリ



神頼み

2020年06月13日 | おもちゃ箱
 寄港地のあてなき船や明易し …駄句である(_ _;)…パタリ



 コロナ禍に加え、母の入院。容体はあまりよろしくないが、病院にも長く居られないみたいだ。
 退院したところで、私の面倒も見てくれない女房のいるところに連れてくるわけにもいかない。
 この先どうしたらいいものかと思案に暮れている。人間は弱いものである(_ _;)…パタリ

 話は360度変わるが、高校の同級生に落ち着きのないへらへらした男がいた。
 ボクシング部に入って強がってはいたが、私から見れば吹けば飛ぶような屁のような男であった。
 案の定、一年秋のデビュー戦でボコボコにされ、前代未聞の1ラウンドTKO負け。
 暫くは、その時のダメージが大きくて、学校に来たり行ったりだったが、幸か不幸か、彼のテンプルに絶妙な刺激が与えられ、脳みそがいい塩梅に掻き混ぜられたのだろう。
 その後、同級会の話題に、彼はボクシングの道ならぬ、ボクシの道に入ったという話を半信半疑聞いていた。

 今さら神に縋ろうとしたところで、神様はお許しにならないと思うが、とりあえず同級生に免じて私に平常心をお与えくださいませ。なんなら左の頬を差し出しましょうか(*^^*)ポッ