片割れ月おもちゃ箱

お笑い系エッセイです~

品切れの新型

2020年02月29日 | おもちゃ箱
 超新星生れて果てなき朧かな …駄句である(_ _;)…パタリ
 


 いつもの年なら下ズボンは彼岸の中日まで穿くものと決めていたが、今年は暖冬である。下半身がむずむずしてくるのも例年よりだいぶ早くなってきた。クールダウンしようかとも思ったが、外はまだ寒そうなので今日はまだ下ズボンを穿いてスーパーへお使いに行ってきた。

 カレールーやらワサビやら何やらかにやらをかごに入れ、最後はメモ用紙の一番下に書かれてあるトイレットペーパーコーナーへと向かうも、棚がガラガラで一個もないではないか!!!
仕方が無いので店を出たあとに、すぐ隣にあるドラッグストアで買おうと店に向かったのだが、店の中からトイレットペーパーとテッシュペーパーを抱えた老若男女が次から次へと店の外へと出てくるではないか・・・

 まさか一日に1万バレルほどの排泄をする新型の人間が出現しているのではと、危機感を感じた私は足早に売り場へ急ぐと、案の定、売り場はほとんど品切れ状態で、「お1人様1個」の札が痛々しい。
 それでも、まだ売れ残っていたエリエールのダブルを1個手に入れることができたが、それも私が手にしてからすぐに次から次へと押し寄せるオバタリアンたちの手中に消え、棚は空っぽの状態になり、その時点で残っていたのは超高級品か超粗悪品かの両極端のものばかりが数個だけとなった。

 あまりにも理不尽なので、店中ぐるぐる回り、店の中で一番美人な店員を呼び止めて事情を聞いたところ、「あらかじめ予想していたので一人一個しか売られないルールにしたのだが、何回となく店に来てレジを通る新型人間も出現している」と眉をひそめて話してくれた。

 トイレットペーパー不足はデマだと分かっていても、実際に棚からモノが消えていく現実を見て「自分も余分に買っておいた方がいいか」との悪循環でこうゆうことになっているそうだ。店員さん曰く、「明日になれば同じ品数が入ってくるので早めに来ていただければ売っている」そうだ。
 もちろん、ちょっと覗いたマスクコーナーには相変わらず「品切れ」の札が貼られていた(_ _;)…パタリ

雁帰る

2020年02月16日 | おもちゃ箱
 行く雁を木切れ拾うて見送りつ …駄句である(_ _;)…パタリ



 先日降った雪もすっかり消え、私も再び堕落した日常を過ごしている。
 7日の朝方からは渡り鳥の北帰行も見られた。
 四五十羽ほどの群が次から次へと我が家の頭上を大声を出しながら飛んで行き、その数は日本野鳥の会に数えてもらうまでもなく、おそらく万は下らなかったであろう。
 今日の小泉潟には羽を休める渡り鳥がまだ残っていたが、例年よりもずいぶん春が早くなりそうな気がする。
 無事に帰還できない雁も中にはいただろうと、雁風呂の民話のことなど思いながら傍らの木切れを拾い雁を見送った(*^^*)ポッ
 







冴返る

2020年02月11日 | おもちゃ箱
 バス停にいつかの女日脚伸ぶ …駄句である(_ _;)…パタリ



 ここ二三日バナナで釘を打っているヾ( ̄o ̄😉オイオイ
 雪もだいぶ嵩み、小路に入ると車がすれ違うことができないと市への苦情も多いそうだが、役人はずるがしこいもので、除雪の苦情はすべて下請けのコールセンターに一括して任せているそうだ。
 まあそのほうが横柄な役人とやり取りするよりも平身低頭に対応してくれる女性の声を聞けて苦情を言う側も腰砕けになるというものである。

 極寒の南極ではウイルスが死滅して風邪をひかないそうだが、この辺りはそこまでは寒くないので冬になるとマスクをつけて外出する人が多くなってくる。
 中には女房のように冬でもないのに顔を隠すためにマスクをして歩く女もけっこういる。化粧するのが面倒くさいと言い訳するが、そのような女に限って目だけはばっちり厚化粧しているもので、付けまつげのメーカーに多少の違いはあれ、みんな同じ顔に見えてくる。

 話が横道にそれてしまった(*^―^*)ゞポリポリ
 インフルエンザやコロナウイルスという物騒なものも流行っていると聞き、万が一のことを考えて私もマスクを調達しようとしたところ、どうやら感染を恐れて日本中のマスクを買い占めした御仁がいたようで、どこに行っても売っていない。おそらく御仁はウイルスに感染するより先に今頃マスクに埋もれて窒息死しているに違いない。

 さて、秋田にも桜の頃と紅葉の時期には毎年寄港するダイヤモンド・プリンセス号の惨事が連日報道されている。海の高島平団地と比喩した人がいたが、私も土崎の埠頭でその船を見たことがある。ちょっと大げさかもしれないが、その巨大さはカメラのフレーム100枚でも収まらないほどであった。
 速やかな全員解放、回復を願ってやまない。



冬まつり

2020年02月04日 | おもちゃ箱
 なまはげの怒涛の如き男鹿訛り …駄句である(_ _;)…パタリ





 なまはげを襖のかげで見る子かな 中村苑子
 
 なまはげの一歩一歩に怒濤音 荻原都美子

 遅ればせながら冬将軍がやってくるそうだ。と同時にもっと恐ろしい最強のナマハゲもやってくる。柴灯祭りといって、山からナマハゲが松明を灯し降りてくるときは大人でも怖いそうだが、日頃ナマハゲのごとき連れ合いと暮らしている身には多少インパクトに欠ける。

 同じ時期に横手のかまくら祭りなどの小正月行事が県内各地で行われる。
 刈和野では町を二分して綱引きをする大綱引き行事がある。上町が勝つとコメの値が上がり、下町が勝つと豊作ということになるらしい。地元に住んでいる俳優のギバちゃんも毎年参加しているそうだが、家を二分して嫁姑の大綱引きが毎日行われている我が家には、こちらの祭りも些か醍醐味に欠ける。

 もともと小正月行事は農作業のない冬場に体力を持て余した若者たちの毒気を発散するために始まったようだ。雪が積もっていることを前提に押し合いへし合いする格闘系の競技が多いだけに多少のケガや事故はつきものである。今年は雪が無い分、直接地面に叩きつけられてケガをする確率が高くなるということで、止む無く中止に追い込まれた祭りも何件かあるそうだ。

 中でも六郷の竹打ち行事は、町を二分して長い竹の棒で相手方を叩き合うという激しいものである。雪の積もらないピッチではケガ人どころか死人も出かねないということで中止が決まったそうだが、それもこれも、ナマハゲに365日棒で突かれている私にはどーってことのない祭りかも知れない(_ _;)…パタリ


 大綱引き

 竹打ち


冬うらら

2020年02月02日 | おもちゃ箱
 冬うらら汀に詩家の鴎鳥 …駄句である(_ _;)…パタリ





 一月末が工期の仕事で忙しくしていたが、無事納めることができた。
 となれば2月からは毎日遊んで暮らせそうな気もするが、元々手荒い急ぎ働きだけに、こればかりはその日になってみないと分からない。

 かいつぶり素っ頓狂に貌出しぬ …駄句である(_ _;)…パタリ


 小泉潟公園


 秋田マリーナ付近の海辺

 雪はまったく積もっていないし、今日も上々の天気である。多少心にも余裕ができたので俳句のネタでも落ちていないものかと、金足方面から海辺にかけてふらっと散歩に行ってきた。
 いつもの年だと今頃は氷が張っている小泉潟にも渡り鳥たちが群れていた。

 あの島も鬼の棲む島根深汁 …駄句である(_ _;)…パタリ


 『鬼平犯科帳』の作者、池波正太郎は根深汁をことのほか好んだそうだ。