片割れ月おもちゃ箱

お笑い系エッセイです~

ずんだとだまこ

2019年12月09日 | おもちゃ箱
 羽の国は彩よろしだまこ鍋 …駄句である(_ _;)…パタリ


 黄色いのは卵になる前の卵の数珠、ダマコにはこれも欠かせないかな(*^^*)ポッ

 長く生きているが、世の中に知らないことの何と多いことか。
 結婚するまでは「ずんだ餅」という奇妙な食べ物のことはまったく知らなかった。女房の実家に行ったときに出されたものを初めて食べたが、口にした瞬間、その嫌味な甘さについつい吐き出しそうになった。
 姑と兄嫁がバカ婿に嫌がらせをしようと手繰らんで砂糖を大量に入れたと思ったが、そうではないらしい。女房の生まれた県南地方から宮城山形辺りでは昔から食べられているそうで、最上級のもてなし食ということらしいが、今思い出しても口の中が変になってくる。
 
 何が嫌いかというと、枝豆の青臭ささを砂糖をまぶして誤魔化そうとする姑息さが嫌いだ。いくら砂糖を入れても青臭さが消えないので、ついつい砂糖を大量に入れるのだろうが、鳥取砂丘の砂山ほど大量の砂糖が入っているに違いない。どう理屈を立てても餅にして食べるなら餡子餅で何も問題がないと思うのだが、女房に言わせると、「この味はバカ婿には一生分からないだろう」とのたまう始末。何しろ女房の実家は納豆にも砂糖をまぶす一族なので舌が馬鹿になっているのだろう。

 一方、女房は「だまこ餅」という極上の鍋料理を私と結婚するまで知らなかった。
 初めて食べた時、きりたんぽみたいだが、ダマコはそれ以上に美味しいと完食し御替わりまでした。当たり前だ、ずんだ餅しか食ったことのない舌には何を食べさせても美味いに決まっている。

 きりたんぽより手間がかからないのがだまこ餅の好いところである。
 ご飯をすり鉢で潰して半殺しにするところまでは同じだが、
 だまこ餅は夫の○○たまのサイズに丸めるだけで出来上がるのに対し、きりたんぽは棒ににぎにぎして夫の○○ちんのサイズに仕上げてから、炭火で焼く工程がある。
 どちらにも欠かせないのが、比内地鶏、ゴボウ、マイタケ、ネギ、セリetc.地元でとれた食材はどれもこれも絶品である。
 むかし、父の実家に遊びに行くと、「今日はだまこやるべ!」と言って野良で遊んでいるニワトリを一羽つぶしてだまこ鍋の宴が始まったものである。
 その日には食べきれないほど鍋に作り、残っただまこ餅は翌朝まで出汁をしみこませ串団子にして焼いて食べるのが作法である。あまりにも美味しすぎて舌が馬鹿になってしまうかもヾ( ̄o ̄😉オイオイ


 切り口を見せる盛り付けきりたんぽ  荻原都美子



サントワマミー

2019年12月08日 | おもちゃ箱
 夏猫と冬猫睦む炬燵かな …駄句である(_ _;)…パタリ


  今日の石蕗・・・花が枯れました~

 初夏の頃に、付き合っていた女にフラれ自暴自棄になっていた私は、女はもう誰でもいいと思うようになり、その辺にいた安い女に声をかけてしまった。

 秋口になると、遊びに来てと敵陣である姉の家におびき出され、不覚にも集団で待ち構えていた向うの家族に羽交い絞めにされ、気が付いた時には結納の席がセットされていた。忘れもしない12月の今頃であった。
 結婚式は翌年の5月と決まったので、まだ逃げる気になればいくらでも逃げられたはずだが、もともと面倒くさいのが苦手である。向うの算段に乗せられ物事がスピーディに運ばれ、ほぼ無抵抗のまま結婚式場で神主の甲高い祝詞を聞くことになる。

 なすがまま、なるがままに結婚生活がスタートしたが、悪夢から覚めるまでそれほど時間はかからなかった。不良品をつかまされたことに気づいたところで後の祭り。6月生まれの夏猫と12月生まれの冬猫では最初から水と油のようなもの。相性が合うわけがない(_ _;)…パタリ
 そうは言う私であるが、子供二人にも恵まれ、不満を面に出さない屈強な精神の持ち主となり、今はせっせと朝のゴミ出しやらスーパーの買い物やらに精を出す毎日である。
 人間はあきらめが肝心という話でした~~~~~~~(;_ _)O パタ…

  俗名と戒名睦む小春かな  中村苑子


 土崎のメインストリートもすっかり寂れてしまった…

はたはた来

2019年12月03日 | おもちゃ箱
 かんながら鰰の海狂瀾す …駄句である(*^^*)ポッ



 今の時期。降るものが雨からみぞれ、みぞれから雪に変わるこの時期。
 雷鳴がとどろくと漁師たちは殺気立ち、あたかもナマハゲのごと怒涛さかまく海へと小舟で繰り出す。
「季節ハタハタ漁」とは、産卵のため接岸するハタハタを一網打尽にする漁である。底引き網で獲るハタハタは一年物、二年物が混じるので食味はいまいちであるが、産卵のため接岸するハタハタは三年ものがほとんどで、大げさではなく臨月の魚体は黄金色に輝いている(*^^*)ポッ

 私が子供の頃はハタハタを積んだトラックが村にやって来ていた。トロ箱という5キロ入りの木箱に入ったハタハタの相場は500円~千円ほどであったが、村人が買う素振りを見せないとだんだん値が下がっていく。浜に持ち帰るわけにもいかない売人は小賢しい村人に根負けし、あっという間に一箱100円に。最後はとうとう5 0円で投げ売りをすると、満を持して百姓たちが群がったものであるヾ( ̄o ̄😉オイオイ

 しかし、最近は漁獲量がめっきり減って、一箱3キロ程度のメスのぶりこハタハタが1万円ほど(時価相場)。百姓たちがひれ伏しても買うことができない高級魚となってしまったが、まだまだ神戸牛よりは安いかも(*^^*)ポッ



冬物コレクション

2019年12月01日 | おもちゃ箱
 あらかたは夢の中なり返り花 …駄句である(_ _;)…パタリ



 気象台の寝ぼけた発表とは違い、とうとう現実に初雪が降った。
 せっかく根付いたように見えた石蕗も雪の洗礼を受け痛々しいかぎりである。

 仕事で現場に行くこともあり、厳寒に耐えられる防寒着は私にとって必須アイテム。
 夏はクール素材、冬はぬくぬく素材と一年中お世話になっているワークマンに行きあれこれ買い求めてきた。
 ワークマンは好素材高機能、低価格ということが最近マスコミで取り上げられ、にわかに女性客たちも来て何やら賑わっていた。
 そういえば、知り合いの女性教師は以前コスプレ用、もとい授業用の白衣を買ったと言っていたが、そのほかの女性たちには縁のない店であったはず。マスコミの影響力は凄まじいものである。
 さて、だからと言って女性たちは何を買っていくものなのだろうか。やっぱり軍手プレーとか長靴プレー、はたまた目出し帽プレーとか…ヾ( ̄o ̄😉オイオイ

 ついでに、朝のゴミ出しに行くとき凍結路で滑って転ばないように滑り止めのスパイクを打ってある長靴も買ってきた。これで準備万端、心置きなくゴミ出しプレーに精を出すことができる。
 雪が積もって凍結するまではまだ早いので、子供の頃のように、その日までは長靴を部屋に飾っておくことにする。(*^^*)ポッ


 下駄買うて箪笥の上や年の暮 永井荷風