片岡礼子 日記帳

女優:片岡礼子本人が送る日記。

『いまだ頭から離れないあの曲…』

2006年09月22日 | ささやき
先月ここで書いた“出会ってしまった”という
あの曲がまだぜんぜん頭に残っているままなのです。

まるで今の私のテーマソングかのごとく、
ふっと一人になり原稿を書いたり、
本読みをしている時に知らぬ間に口ずさんでしまう…

音楽の力ってすごい。

なかなか進まなかった作業が、
はかどり始めた時って鼻歌まじりになってたりする…。

そんな経験ないですか?
集中したいとき、あらかじめ聞きたい曲を流したりするのは、
鼻歌状態にもっていく近道なのでは…?

と、思ってしまう。

それだけに今の気分にピタッとくる曲に出会うと、
すごーくはまってしまうのだ。

映画の現場に入る時に
自分用サントラを作るのが
ひとつの楽しみだということを
ジャッピーの音楽特集の時に4コマ漫画付きで書いたが…、

そういえば初めてのお産の時も作ったし、その後もそう…

脳出血の治療手術、
ガンマナイフの時も先生と相談のなかで、
音楽を聞けたらいいのになあ…と希望を言うと、
「好きな曲を流したりできますよ」と、
言ってもらえてずいぶん救われたことも記憶に新しい。

集中したいときだけでなく、
緊張をとくきっかけにもなる…。音の力。

いつか音楽にどっぷりつかった役を演じてみたい。
願わくばまた楽器も触ってみたい。

映画への夢を

音にのせて…


『その先…』

2006年09月06日 | ささやき
「私のいつかの夢にねー 
日本中の海岸を掃除して歩くっていうのがあるの…。」

仕事のために移動をしながら、
分刻みのスケジュールをこなす彼女は、
まんざら冗談でもなさそうな夢を、笑いながら語る…。

なんて素敵な夢だろう。と聞きながらいつも思っていた…


そんな夢を持つくらいだから、
もちろん普段からゴミのポイ捨てなんかしないキレイ好きだ。

それから、何人かの人にこの話をしたら…

「なんか分かる気するなあ…」
「わたしも賛成だなあ…」などなど、意外と賛同者多し…。


こうやって、ちょっとしたことでも
自分ん家以外にも愛情を注いでいくことができたなら、

海も山も街も、みるみる美しくなるだろうに…


10年以上前ですが、ある映画監督の現場で、
ポケ灰持たずに喫煙するなよ、
という指令が耳打ちされ、まわってきた。

なんでも監督が物凄くポイ捨てを嫌うから…。

と、いう理由で…。

二十歳を過ぎたばかりの私は
『この組の人達ってかっこいい!』という印象を受けた…。
ずっとこの組に関わっていきたいなあと…ファンにもなった。

そういう方達ってやっぱり求められていくのだろう…
今も第一線で大活躍中である。


たいしたことはできないかもしれないが
冒頭の言葉を耳にして以来…
私まで、゛ぶらりとお散歩清掃゛は
ちょっとした楽しみになった…。

地域の小学生たちの奉仕作業にまじって吸い殻や、空き缶拾ったり…

気にしているとチャンスは結構あるもんだ。

あとは心に余裕があるかないか 
…今そんな時間ないよ~…
と三回に二回は思っちゃうが…
そのうちの一回を行動してみるだけでもいいじゃないかと、

ちょっぴり肩の力も抜けてきた、三十代も半ばの今日このごろ…