水辺の旅人 きまぐれブログ

ネイチャーフォトを楽しみ、追求するブログ

花が動く

2022-09-04 12:52:35 | 植物

植物は自ら動くことは、原則としてありません。特異な性質などがない限り。しかし、何かに動かされることはあります。自分の意志ではないのですが、自然のしくみのなかではそれが自らの意思を持っているように感じられる時があります。

風によって、桜や枝垂れ梅の花びらが散る場面に出会うと、こころが動き、ついシャッターを切ります。しかし、納得する写真は撮れたことがありません。

以前、ネイチャーフォトとして、桜の花びらなどが水の流れにのって動くことを被写体として撮ることが「流行った」ことがあります。「流行った」というのは今はあまり見られないので、わたしにはそう思えるということなのですが。そんなことはいくつかあるように思います。例えば、サルたちが温泉につかっている場面とか、眠る体制にありながら目を開けている鳥たちの場面とかですが、それは被写体の感情などを的確に表現することができるからでしょうし、わたしも否定的に「流行る」のが軽薄だとかいうつもりではありません。そういう場面を最初にとらえられた感性はすごいなと思います。

鳥を撮りに谷の川へ行った時に、川のたまりに多くの桜の花びらが浮いているのを見つけました。これが流れていたらと思いましたが、よく見ると少しずつ動いているところがありました。ひょっとしてと思い、スローシャッターで撮ってみたところ、少し動きが撮れたようでした。

このようなものがどのように評価されるのかわかりませんが、動かないものが風や水の流れによって動くことは、日常的な視点が変わり、なにか違うものが感じられるとしたら、それはそれで面白いと思います。