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スミスは1950年にUFOが「アメリカ政府内部でもっとも秘密度の高い問題であり、その秘密ランクは水爆以上である」と述べた機密覚書を書いた人物だ。(1)

2022-10-14 08:56:37 | 森羅万象

 

 

(2022/10/14)

 

 

『政府ファイルUFO全事件』

機密文書が明かす「空飛ぶ円盤」50年史

ピーター・ブルックスミス 並木書房  1998/1/1

 

 

 

・こうしたUFO事件と政府の50年におよぶ関わりを、情報公開法によって機密解除された政府機密文書を使って解明したのが本書である。

 

宇宙人版ウォーターゲート事件?

政府は異星人との交渉を本当に隠蔽しているのか

・半世紀のものあいだ、世界各国の政府はあらゆる種類の未確認飛行物体、つまりUFOに積極的な興味を抱いてきた。第ニ次世界大戦によって空軍力が戦争で重要な位置をしめることが実証されて以降、各国とも謎の飛行物体を見逃すことができなくなったのである。

 

・そんななかで未確認のまま残ったものが、UFO研究者を引きつけ、大衆を惑わすUFOとなる。これはUFO目撃報告のわずか5パーセントをしめるにすぎないが、政府や情報機関、軍の専門家の悩みの種であることは事実だ。

 これら政府機関がUFO報告の謎の部分にどのような反応を見せてきたか、そしてUFO研究者たちはそれをどう解釈しているかを年代順に整理して考察しようというのが本書のねらいである。

 

アメリカのUFO事件に限定したのには正当な理由がある。アメリカ人は憲法で保証されている「国民の知る権利」を大事なものと考えている。そして、アメリカの情報公開法のおかげで、アメリカ政府とUFO問題のかかわりについては、ほかの国の政府の対応をすべて集めたよりも多くのことがわかっている。

 その結果、世界は、UFO問題にたいするアメリカ国民の姿勢と政府の対応に注目するのである。

 

・そのため、1990年代に驚くべき数のアメリカ人が異星人に誘拐(アブダクション)されたと訴え、さらに1947年にニューメキシコ州ロズウェル付近で起きた出来事にかんして激論が戦わされたときには、世界じゅうのUFO研究がこの二つの問題に集中してしまったほどである。

 

UFO信者と懐疑論者のあいだに

・あまりにも過激すぎてにわかに信じがたい少数意見は、アメリカ政府がエイリアンとある種の悪魔的な同盟を結んでいるとさえ主張している

 どちらのグループも、数十年間にわたって「事実隠蔽だ!」と声を張り上げてきた。その状況は、情報公開法によってUFO関係の政府文書約3万通が公開された現在も変わっていない。

 

情報公開で揺らいだ政府当局への信頼

・しかし、1974年に情報公開法が成立する以前にはアメリカ国民は、軍や情報機関がUFOについて内部でどのように考え、秘密の決定を下していたかをはっきり知ることはできなかったのである。UFO研究者たちの意見を自分たちなりに解釈するのが関の山だった。その研究者たちの意見にしてからが、想像だらけなのはまだいい方で、なかには純粋な空間の産物にすぎないものもあった。

 情報公開法が成立するまで30年間にわたって、噂と科学的根拠もない推測の積み重ねが続いた結果、アメリカにはあらゆる種類のUFO神話が誕生した。奇矯な見方もあったし、失笑してしまうもの、各種の盲目的な信仰を吐露するものもあった。

 

CIA、NSA、DIA、FBIといったアメリカ公安当局は何十年にもわたってUFOに関心を持っていないと強硬に言い続けてきた。アメリカ空軍は1969年に調査機関プロジェクト・ブルーブックを解散させ、以降もはやUFO関連の報告を収集していないし、UFO現象に興味を持っていないと言っていた。

情報公開によって、こうした政府機関のすべてが1940年代までさかのぼる膨大な量のUFO関連文書を保管していたことが明るみに出たのである。

 

行き過ぎた秘密主義がもたらしたもの>

・第ニ次世界大戦のあと、アメリカ社会は内外の敵にひじょうに敏感になっていた。とくに国内の敵に過敏ともいえる反応を示し、すべからく共産主義のしわざときめつけた。ソ連と西側諸国が緊張状態にあり、ヨーロッパでは1948年にソ連によるベルリン封鎖に対抗して大空輸作戦がおこなわれ、アメリカではマッカーシーによる赤狩りが猛威をふるった時期であった。

 J・エドガー・フーバーFBI長官ほどの狂信的反共産主義者はほかにはいなかったとしても、同様の過剰反応はアメリカ陸軍保安関係者のあいだにもあった

 1947年7月30日に作成されたUFO関連のもっとも古いファイルの一つは、当局がいかに神経をとがらしていたかを示している。

「FBIは陸軍航空軍情報部の要請を受け、空飛ぶ円盤の調査に協力することに同意している。………また陸軍航空軍情報部は、目撃報告が集団ヒステリーを引き起こすことを狙った破壊分子のしわざかもしれないとの懸念を表明している

 

かつてない混乱にあるUFO研究

・現在アメリカにおけるUFO研究は、かつてない混乱状態にある。過激な妄想をいだく一派は、異星人とのコンタクトについての大機密を守るためには嘘や欺瞞、はては殺人までいとわない悪夢のような政府の姿を描きだしている。

 

UFO時代のはじまり 挫折の日々 1942年~1950年

軍人と役人たち CIAの登場 1951年~1966年

科学者の登場 コンドン委員会の調査  1966年~1969年

新たなるUFO神話  混沌と多様性の時代 1969年~1982年

UFO研究の分裂  恐怖と欺瞞、そして憎悪 1982年~1995年

 

カープ事件

カナダ、オンタリオ州カープ近郊、ミニオン・コーナーズ

1989年11月4日および1991年8月18日

 

・1992年2月、アメリカのUFO研究者、テッド・エクスラーはメリーランドの自宅でカナダのオタワ州の消印がある小包みを受け取った。差出人の住所はなく、ただ「守護者」という言葉と指紋があるのみだった。

 

地元カナダのUFO研究家の協力を得て、エクスラーは「守護者」が、郵便を使ってつたえたUFO事件の目撃者を発見した。ミセス・ダイアン・ラバネクは、1989年11月4日にカープ上空でレーダーに捕捉されたあと自宅近所の沼に墜落したUFOを目撃したと証言した。「守護者」によれば、UFOは「波動する電磁場フィールド」を動力として、「誘電性の地を持つマグネシウム合金」で製造されていた。3人の搭乗員は恐竜の末裔で、6千万年前に宇宙に脱出したあと、ふたたび地球を支配するために戻ってきたのだという。

 

「守護者」の正体

・「守護者」の正体は、ボビー・シャルボアという人物であったことが判明した。彼はUFOマニアで、一家の友人として週に数回家を訪れていた。MUFONオンタリオ支部は、事件が「でっちあげ」だったと結論づけた。さらに、マカビーもエクスラーもそのことに気づいていたが、作り話でひと儲けするつもりだったのだろうと示唆した。マカビ―はこの主張を強硬に否定した。

 だが、一部の人々は、マカビーがガルフブリーズにおける遭遇事件について書いたエド・ウォルターズのベストセラーから印税の一部を受けていたことをあらためて思い出した。

 

アブダクティ体験者とシークレット・サーヴィス

アメリカ、ニューヨーク市、マンハッタン島、ロワーイーストサイド、1989年11月30日

・逆行催眠のなかで、彼女は3人から4人の異星人が部屋に入ってきたことを思い出した。それから彼女は異星人たちによって、アパートメントの12階の閉じた窓から宙に浮いた状態で運びだされ、青い光のなかに入って、建物の上空に停止していた宇宙船に収容されたそこで医学的な検査を受けると、ふたたび連れ出され、空中から自分のベッドに落とされた。

 乱暴にベッドに落とされたにもかかわらず、夫は目をさまさなかった。もしや夫と二人の息子たちが異星人に殺されているのではないかと心配になった彼女は、鼻の下に鏡をあてがって、呼吸しているかたしかめてみた。三人とも無事だった。

 それから約15ヵ月後の1991年2月、ホプキンズは警察官と名乗る2人の男から手紙を受け取った。2人は、彼女のアパートメントにちかいFDRドライブの下に停めた車からコ―ティル夫人のアブダクションを目撃したと書いていた。彼女は「天使のように」宙を浮いて、「建物の長さの4分の3くらいの大きさ」のUFOに吸い込まれていったという。

 アブダクションのあとUFOは高度を上げ、FDRドライブの上空を飛び越えて、ブルックリン橋にほど近いあたりでイースト・リバーに飛びこんだ。2人はあの女性を探すために事件のあったブロックへ行ってみるつもりでいた。とくに被害者が元気でいるかどうかを知りたがっていた。2人は45分間も待っていたが、UFOが川から出てくるところは見なかったからである。警察官たちは、それぞれリチャードとダンとサインしていた。ホプキンズは、二人が訪ねていくかもしれないとコーティル夫人に注意しておいた。数週間後、彼女はダンとリチャーズがやって来て、自分が元気だと知って安心して帰ったことを報告した。二人は公表されることを恐れてホプキンズと直接話すことはことわったが、連絡をとることに同意した。

 

UFO研究のダークサイド  陰謀伝説の系譜

・1950年代にドナルド・キーホーがアメリカ政府はUFOについての知識を国民に隠していると言ったとき、その約30年後に怪物が「隠蔽工作」の御旗をかかげてのし歩くようになるとは想像もしていなかったにちがいない。

 

・彼らが作り出した物語には、悪辣な政府機関と陰謀をたくらむ南西部の砂漠に隠された異星人の基地、残酷な生体実験などがちりばめられている。そのすべての背後には、世界征服の巨大な陰謀がひそんでいるのだ。

 この奇怪な物語は、はっきりわかっているかぎりでは、1980年春にミルナ・ハンセンと6歳になる彼女の息子がアブダクション(誘拐)を受けたと訴えた事件を調査するなかから思いがけず誕生したのである。

 調査は、UFO研究者たちのなかでも思いやりと高潔さで知られるアブダクション専門家のレオ・スプリング博士によっておこなわれた。そのあと、物語は複雑に入り組み、幻想的になっていく。

 

・ベネウィッツはエレクトロニクスの専門家で、サンダー科学研究所の社長として、ニューメキシコ州アルバカーキの自宅近くにあるカートランド空軍基地に湿度調節装置を納入していた。彼は基地で目撃されると噂されるUFOの活動について知っており、基地から発信される無線信号を傍受するためのスキャン装置を作って配置していた

 

シマロンの遭遇事件

アメリカ、ニューメキシコ州コルファックス郡シマロン近郊

1980年5月5日

 

・1980年春のある晩、28歳のミルナ・ハンセンは、6歳の息子といっしょに車で帰宅途中、シマロン近くで5個のUFOが牧草地に着陸するのを目撃した。この接近遭遇に関する彼女の記憶は、逆行催眠を受けるまでは混乱していて、約4時間の「空白の時間」についてはまったく記憶がなかった。

 

・ミズ・ハンセンが催眠下で語ったところによると、UFOの一つから白い服を着た異星人二人が出てきて、牧草地にいた牛の1頭を45センチのナイフで生きたまま殺したという。彼女は止めようとしたが、息子ともども捕らえられ、それぞれべつの宇宙船に連れていかれた。抵抗もむなしく服を脱がされ、医学的検査を受けたが、そのとき陰部もさぐられ、あとでひどい炎症を起こしたという。

 

検査を受けているさいちゅうに突然、黄疸にかかった長身の人間が現われた。男は検査をやめさせると、謝罪して、異星人たちを罰するよう命じた。それからミズ・ハンセンがいま乗っているUFOと、たぶんほかのいくつかのUFOの内部を案内してくれた。最後に案内されたUFOは飛行していたようで、つぎに彼女は地上に案内されたのだが、ある時点ではそこはラス・クルーシズの西の風景のように思えたのに、べつのときはロズウェル近くの風景のように見えた。そこで彼女は地下基地

に連れていかれたが、つかのま逃げ出すことに成功した。彼女が入り込んだ部屋には水槽らしきものがいちめんに並び、おそろしいことに水槽のなかには腕をはじめとする人体のパーツが浮かんでいた。

 ミズ・ハンセンはこの部屋から引きずりだされ、息子といっしょに大音響やまぶしい光などのさらにおそろしい試練を受けたあと、ふたたびUFOに載せられて、アブダクションの現場へと(乗っている車もUFOに積まれていた)連れ戻された。

 

異星人の戦慄すべき計画「ベータ報告」

・ベネウィッツは自分の発見を『ベータ報告』と呼ぶもののなかで発表した。以下は、報告が主張しているおもな点である。

  • 異星人の宇宙船と地下基地のビュースクリーンから定期的に映像を受け取っていること。典型的な異星人はヒューマノイド型で、ときには完全にホモサピエンスの場合もあった。
  • コンピューターを使って異星人との定期的で直接的なコミュニケーションを確立したこと、16進法のコードによる交信手段が提案された。
  • これにもとづいて空と地上から写真を撮った結果、着陸用の標識や着陸中の宇宙船が確認された。入口やビーム兵器、あきらかな発射場などにくわえ、静電気で浮揚する乗り物に乗った異星人の姿も確認された。異星人は、やはり静電気を使うと思われる武器を充電していた。
  • テキサス州オースティン郊外で二人の女性と一人の少年が近距離で激しい放射能を浴び、宇宙船はヘリとともに西に向かったのを最後に姿を消したという。(これは1980年の「キャッシュ/ランドラム遭遇事件」をさすと思われる)。
  • 調査の結果、当面の意図はヒューマノイドのハイブリッド、つまり人間と異星人の混血種を作ることであると判明した。この戦慄すべき計画の究極の目的は、ベネウィッツの研究を引き継ぐ者たちによって明らかにされるであろう。当面、彼は以下のことをどうしても公表しておきたいと考えた。

 

  • 総合的な異星人の本拠地には7種類の文化があり(すべてが「ユニティー(協調)」の名のもとで共存している)、そのサイズは幅3キロ、長さ8キロで、ニューメキシコ州ダルシーの西方にあるヒカリーヤ・インディアンの居留地のなかのどことも知れない場所にある。現在この地域にいる宇宙船の数から推定すると、異星人の総人口は最低でも2千人で、おそらくはそれ以上とも考えられる。さらに多くが飛来途中にある。
  • もっとも重要なのは、異星人たちがアブダクションを受けた人間を解放するさいにかならず機器を埋めこむことである。挿入のあとは記憶をかんぜんに消去する。
  • 犠牲者の(埋めこまれた装置の)スイッチは、いつでも作動させられる。同時に犠牲者は、異星人が彼らのビームの一つを使って傍聴する場合には、「歩くカメラ兼マイク」となる。アメリカのいかなる秘密区域もこうした状況下では安全ではない。たちどころに突き止められて、X線によって透視される。
  • キャトル・ミューティレイションについて――ヒューマノイドは人間や牛の組織から作られた調合乳によって育てられているらしく、この調合乳は接近遭遇の女性被害者の卵子を使って作られている。こうしてできた胎児は異星人から「器官」と呼ばれている。胎児の成長期間はおよそ1年と思われる。
  • 異星人は毎夜、たくさんの人間をさらっては「切開」(異星人はそう呼んでいる)している。機器を埋めこまれた人間は、いつでもスイッチを入れられる態勢にある。埋めこまれた機器がすべて作動するかは不明だが、すくなく見積もってもアメリカだけで30万人以上が機器を埋めこまれており、その数は世界全体では少なくとも2百万人になる。

 さらに恐ろしいことに、これらの活動はアメリカ政府とアメリカ空軍の同意と協力のもとでおこなわれている。その理由はまだ説明されていない。

 

「ベータ報告」の奇妙な矛盾

・しかしながら、異星人の武器や輸送手段を説明する段になると、集めたデーターを論理的に分析するベネウィッツの能力に欠陥があることがまたしても露呈する。

 

・「あきらかになっている異星人の論理システムからして、重要な決定は上層部の承認なしにおこなえない。………このあきらかな統制によって、『グレイ』型異星人たち個々の決定権は限定されている。もし『計画』がすこしでも軌道をはずれたら、彼らは混乱をきたしてしまう。彼らが作り上げたヒューマノイドが最初に逃げ出すことだろう

 

デルタフォース対異星人の戦い?

・1991年6月になってもまだベネウィッツは、このとほうもないシナリオに執着していた。ケン・ウィロビーにあてた手紙のなかで、この文面をインタ―ネット上で公開するよう求めたベネウィッツは、こう書いている。(以下原文どおり

アーシュレタ基地はデルタフォースの急襲を受け、なかにいた異星人はみな即座に殺された。この一部については証明することはできないが、そうである完全な証拠はもっている。ある将軍、アメリカ軍人が、彼ら異星人がヒューマノイドではなくコカインを作っているのではないかと議論をしかけたらしいという噂だ。ある部屋に16トンのコカインが山積みされていたらしい。異星人の一人、どうやら将軍が話しかけていた相手がブレーズ・ガンを使った。これは小型の火炎放射器のようなもので、彼は大火傷を負った。

 彼は副官に救援を呼ばせ、すぐにデルタフォースが到着した。隊員たちは現場を見て、将軍が片足を焼けつくされるような傷を負ったことを知ると、猛攻撃を開始して、少なくとも120人の異星人を殺した。デルタ隊員の何名かも大火傷を負い、何人かがショックなどで死亡した………異星人たちは町で売りさばくためにコカインを作っていたようだ。あとで数えてみると8トン分が消えていた。

アーシュレダの北には秘密の着陸場があって、異星人たちはそこからコカインを運びだしたのだ。デルタは指令室全部を破壊し、すべての入口を爆破したうえ、『プラスチックの虫』と呼ばれていたものを完全に破壊して、なかにいた異星人を皆殺しにした。計器もすべて破壊された。地域全体は閉鎖され、山地にはだれも立ち入れなくなった。地域はいまやアメリカ麻薬局によって管理され、すべては終わった。滑走路は掘り返され、障害物がおかれた。

 約80名ほどが宇宙船に乗って脱出した。………カラウシェという名前で管理されていたヒューマノイドが、わたしの住むフォーヒルズ地域にビームを浴びせかけ、胃の塩酸をつかさどる住民の末梢神経を刺激したため、酸が食道からこみあげてきた。このため、住民は嘔吐するか、口や食道周辺をひどく焼かれる結果になった。

 彼らの攻撃は夜におこなわれ、昨夜は私が攻撃された。幸運にも私は制酸剤のマーロックスを飲んでいたので、苦痛をやわらげることができた。彼らがこの地域でこういうことをやっているのなら、ほかでもはじめるだろう

 これを読んだ人間が、極度の自己欺瞞がはげしい胸やけを異星人のビームと勘違いさせることもあるという結論に達したとしても無理はない。しかし、ベネウィッツの思い込みだけが、彼の恐るべき夢想を作りあげたわけではない。そこにはアメリカ空軍の手助けもあったようなのである。

 

空軍に利用されたUFO研究家ベネウィッツ

・カートランド空軍基地内には、マンザーノ核兵器貯蔵地域やサンディア国立研究所の調査施設、そして近隣のコヨーテ・キャニオン武器試験場など、いくつもの機密部隊や施設があった。したがって、アメリカの国防関連施設のなかでも機密保全に敏感な場所といえる

 

さらなる伝説を作り上げた「リア」文書

・1980年代なかばには、ベネウィッツの驚くべき主張を知る者もそれを伝える者もほとんどいなかった。

 

・いくつもの興味深い挿話のなかでは、おおやけの場で地球外知性体の問題に意見を述べている科学者たちのほとんどは政府にやとわれたペテン師だということが強く匂わされている。さらに、他人の宗教的感情を尊重する人間ならだれでも気分を害することは間違いない一節もある。

地球外生命体は地球の歴史をすべて記録した一種の記録装置を持っていて、ホログラムの形式で表示することができる。………オリーヴ山に

おけるキリストの昇天は、大衆に見せるためにフィルム化されているということだ。地球外生命体は自分たちがキリストを創造したと言っている………

 

疑わしい「ダルシー文書」

・その一方で、別の驚くべき文書の概要が研究者たちのメールボックスに届いていた。1987年12月、LEAR,TXTのなかでリアは、1975年に起きたダルシー研究所の「口論」で66名のアメリカ陸軍特殊部隊員が死亡したと主張した。

 彼らは「実際になにがおこなわれているのか気づいたために、施設に閉じ込められた多くの味方」を救出しようとしたのだが、「味方を解放することはできなかった」という。ところが、1ヵ月後、リアはインタ―ネット上で以下のように言っている。

わたしは一人の人間が脱出したことを知っており、この人物が『ダルシー文書』として知られるものを編纂したのである。この文書には、ダルシー研究所の内部を写した6分間のビデオや、25枚の白黒写真、内部でおこなわれているのかを説明した十数通の文書がふくまれている。わたしはダルシー文書をこの目で見たことはないが、写真のスケッチを見たことはある」

 のちにダルシー文書の出所はトーマス。キャラブロという名のCIAエイジェントであると言われるようになった。彼はメモを取り、写真とビデオを撮影し、1979年の惨禍を、ほかの43名の人間とともに生き延びたのだという。

 

・あきらかになっている文書の内容には、銅やモリブデン、マグネシウム、カリウムについての討論、大量の医学用語、紫外線とガンマ線についての討論、異星人の真の目的、牛の血の用途、DNA操作、「疑似人間」生命体と「雌雄同体生物の創造」などがふくまれている。

 討論の後半は、UFOの機体構造に使われている「超結晶体」金属に関するものだと言われている。

 

『リア文書』

1969年から1971年にかけて、MJ-12はアメリカ政府を代表して、

EBE(地球外生物体)と呼ばれる生物との交渉をおこなった。

 

実際には、アブダクションには以下の目的があった

1、3ミリの球形の装置をアブダクション体験者の鼻孔から脳に挿入する。この装置はアブダクション体験者の生物的調査と、追跡、コントロールのために使われる。

2催眠術で、ある特定の時間をおいてある特定の行動をするような暗示を与える。その暗示は2~5年のあいだに実行される。

3、生物学的な実験材料として役立てるために何人かの人間を抹殺する。

4EBEの活動の邪魔をする人間を抹殺する

5,遺伝子工学の実験をする。

6、人間の女性を妊娠させたあと、混血の子供が確実に生まれるよう早期に中絶する。

 アメリカ政府は最初、「交渉」がまねいたおそるべき結果を知らずにいた。アブダクションは基本的におだやかに進められていると信じこまされていたうえどう抗議してもアブダクションは続くと思っていたので、せめてアブダクション体験者の最新リストを定期的にMJ-12と国家安全保障会議に提出してほしいと要求するのが関の山だったのだ。

 

EBEは遺伝子の異常で消化器系が委縮して機能しなくなってしまった。事故か核戦争の結果だという説もあるが、遺伝子の進化曲線が逆転してしまったという意見もある生き延びるため彼らは、人間や動物の組織から酵素やホルモンの分泌液を抽出して利用しているのである。

 

採取された分泌液は過酸化水素水と混ぜられたのち、塗布するか体を部分的に溶液に漬けることによって皮膚から吸収される。体は溶液を吸収したのち、余分な量を皮膚から排出する。1973年から1983年にかけて牛などの家畜が多数惨殺され、新聞雑誌やリンダ・ハウがデンヴァーのCBS系列局KMGH-TVのために制作したドキュメンタリーなどをつうじて「キャトル・ミューティレイション」という名前で有名になったが、これは異星人による組織採集のためのものだった。

 ミューティレイションにあった家畜は、生殖器が切り取られたり、腸が引き抜かれたり、目や舌、咽喉が外科手術的手法でおどろくほど正確に切除されていた。いくつかの例では、切り口の細胞が破壊されていなかったが、現在の地球上の技術ではこういう切開を屋外でおこなうことは不可能である。殺された家畜の多くは、死骸に血がまったく残っていなかったにもかかわらず、内臓の血管がつぶれていなかった。

 

・死骸から切除された部分は、各種の地下研究所に運ばれた。その一つは、ニューメキシコ州の小さな町ダルシーの近くにある。CIAと異星人が共同使用するこの施設は巨大な規模を持ち、はてしなく続くタイルの壁で囲まれているといわれている。目撃者の証言によると、琥珀色の液体がはいった巨大な水槽があって、なかには人体の各部が浮き沈みしているという。

 1979年から1983年のあいだに、事態はMJ-12が思っていたようには進んでいないことが明らかになってきた。公式リストに記載されていない数千人の人間がアブダクションにあっていることがあきらかになったのだ。さらに、アメリカで行方不明になっている子供たちの一部が、異星人によって分泌液などの採取のために利用されていることもわかってきた。

 1984年までにMJ-12はEBEとの交渉で誤りを犯したことをさとって恐慌をきたしていたにちがいない。それまでMJ-12は『未知との遭遇』や『ET』を巧みに利用して、外見は奇妙だが心やさしい「宇宙の同胞」という異星人のイメージを大衆に植えつけようとしていた。いわばEBEを大衆に売りこんだわけだが、いまやそれが事実に反していたという事実に直面したのである。

 

『ダルシー文書』

UFO研究者たちのあいだに広まっている概要からの抜粋

1987年12月

 この文書には、銅とモリブデンについて検討した書類や、マグネシウムとカリウムについて検討した書類がふくまれているが、大半は銅についての文書である。さまざまな表や奇妙な図形、紫外線とガンマ線について書いた書類。この文書のなかには、異星人が何を欲しがっていて、牛からとった血をどう利用しているかが書かれている。

 異星人は原子を吸収して食料にしているようだ。また、まるでスポンジのように手を血のなかにひたして養分を吸収している。必要なのは血だけではない。牛と人間のDNAを操作する試みもおこなわれているのである。

 

「タイプ1」生物は、実験室で作られた動物である。異星人たちは原子を変化させて、一時的に「擬似人間」を創造することができる。動物の組織を利用し、コンピューターで別の人間の遺伝子的記憶を複製して植えつけるのである。

 つまりクローン人間である。「疑似人間」は、動きが遅くてぎこちない。そのために、本物の人間が訓練や実験にあたっているほか、「疑似人間」との交配もおこなわれている。なかには誘拐されて利用されている人たちもいるし、大きなチューブのなかで飼われている人間や、琥珀色の液体のなかで生かされている人間もいる。

 

・洗脳されて、真実をねじ曲げるために利用される人間もいる。また、男性のなかで精子数の多い者は生かしておかれ、その精子はDNA操作と、「タイプ2」と呼ばれる雌雄同体の生物を作り出すために使われる。その精子はある方法で培養され、ふたたび加工されて、子宮に植えつけられる。「タイプ2」生物は、成長途中には醜い外見をしているが、胎児からわずか数か月で大人に成長したときにはふつうの姿となっている。

 「タイプ2」の寿命は短く、ふつうは1年以下である。交配に人間の女性が利用されるばあいもあるが、数えきれないほどの女性が妊娠3ヵ月後に流産する。なかには自分が妊娠していたことに気づかないばあいもあるが、なんらかの接触があったことを憶えている女性もいる。

 胎児は「タイプ1」と「タイプ2」のDNAを混合するために利用される。胎児内の原子の組成は、半分が人間で、残りの半分が「擬似人間」であるため、母親の子宮では生き続けられない。妊娠3ヵ月で取り出され、別の場所で生育される。

 

異星人の人質「クリル」

・クーパーはそれから、おもにUFOまたは異星人関連の超機密政府プロジェクトのコード名と、その想像される意味の簡単な説明を箇条書きにしている。用語のなかにはこのような説明もある

KRLLまたはKRLLLまたはCRLLまたはCRLLLは、クリルと発音し、あの会合の席で達した基本的合意を異星人が遵守する保証としてわれわれの手元に残された人質である。クリルは病気にかかり、異星人の生物学と薬学に精通するG・メンドーサ博士の看病を受けた。クリルはのちに死亡した。彼についての情報は、O・H・クリルまたはクリルの筆名で広まっている

 彼ほど簡単に興奮しないほかのUFO研究者たちは、すでにクリル文書自体が完全な地球内生命体であるジョン・リアとジョン・グレイスの合作ではないかと疑っており、リアのほうはすぐに関与を認めた。

 

とんでもない理論

・秘密の政府は(クーパーの主張によれば)異星人と共謀して、戦慄すべき計画をたくらんでいる。

異星人の科学技術と在来の科学技術を利用して、選ばれた少数の者が地球を離れ、地球外に植民地を樹立する計画である。計画の一部として肉体労働をするための奴隷を集団移送したということについては、わたしは否定も肯定もできない。最大の関心を持たれているのが『アダム』というコードネームを付けられた月で、その次が『イヴ』と呼ばれている火星である。この計画が実現するまでの時間稼ぎとして、地球の人口増加をコントロールするため、産児制限、不妊治療、致死性細菌の導入などがおこなわれている。エイズはこの計画の結果の一つにしかすぎない」

 

・クーパーの説によると、ケネディ大統領が人類を月に送り込むという計画を発表したときには、

ケネディが演説をしていたその瞬間、実際には異星人と米ソの合同宇宙基地がすでに月に存在していた。1962年5月22日、宇宙探査船が火星に着陸し、環境が生存に適することを確認した。それからほどなくして、火星植民地の建設が急ピッチで開始されたのである。現在では火星にはいくつもの都市があり、世界中のさまざまな文化や職業から特別に選ばれた人間たちが暮らしている。長年にわたって続いてきたソ連とアメリカの対立は、国防の名目で計画に資金を流用するために考えだされた一般向けのポーズであり、実は両国は緊密な同盟関係にあるのだ」

 

焼き直しにすぎないクーパーの主張

・クーパーはこれらの詳細な情報をおさめた秘密書類(プロジェクト・グラッジ/ブルーブックの『報告書#13』をふくむ)を1972年、アメリカ海軍の兵曹だったときに見たと言っている。

 当時彼はハワイ州パールハーバーでアメリカ太平洋艦隊司令長官の司令部付き常設情報評価チームに所属していたというのだ。そんな書類がなぜハワイにあったのか、クーパーがどうしてそれを見ることができたのかは謎である。

 

UFOに関するクーパーの主張はほとんどがポール・ベネウィッツやビル・イングリッシュ、ジョン・リアの説の繰り返しにすぎないことにも注目すべきだろうクーパーのもっとも突拍子もないアイディアである、人間を奴隷にして火星に住むエリートたちに奉仕させる西欧とソ連の合同計画は、純粋な想像の産物である

 この話は、1977年6月20日にイギリスで放映されたイギリスのテレビ・ドキュメンタリー『第三の選択』をそのまま引き写したものだ。

 

<「クリルに関するクーパーの証言」

・異星人たちが1960年代にホロマン空軍基地に着陸したとき、アメリカと異星人たちのあいだで初歩的なやりとりがおこなわれた。このやりとりのなかで生まれた基本合意が、のちの公式な取り決めや外交関係の下敷きとなったのである

 異星人たちは、自分たちが取り決めを守る証拠として、アメリカ国内に人質を残していった。この人質の名前はKRLL(クリル)といい、KRYLというスペルが使われることもある。

 

・KRLLは数年して病気にかかり死にかけたが、医師の看病で回復した。この医師は最終的に異星人の医学と病理学に関する政府のエキスパートになった。私の情報によれば、KRLLはそれからしばらくして死んだということだ。偽名はそのあともずっと同じ目的に使われたが、現時点でまだ通用しているかは不明である。

 

異星人の乗り物を調査した物理学者

1989年には、異星人と人類がひそかに協力しているという神話に新たな展開が加わった。ネヴァダ州ラスヴェガスのチャンネル8KLAS・TVが3月から何回かに放映した番組に、「デニス」を名乗る謎の人物が登場し、インタビューを受けたのだ。

 「デニス」は顔が影になっており、ネリス空軍基地の北方約105キロにある政府のネヴァダ州実験場でアメリカ海軍のために働いたことのある物理学者だと証言した。

 この広大な土地の北東の端には、「ドリームランド」「エリア51」「ザ・ランチ(牧場)」「スカンク・ワークス」などさまざまな名前で呼ばれる地域がある。デニスは、グルーム・レイクの南数マイルの彼が「S―4」と呼ぶ区域に、地球外から来た円盤状の乗り物9機があると語った。

 

円盤の1機は驚いたことに、1970年中期にスイスでコンタクティーのエドゥアルト・「ビリー」・マイヤーが写真撮影した、プレアデス星団から来たとされる円盤にそっくりだった

 デニスが研究していたのは円盤のエンジンで、彼の言葉によれば「重力推進装置」にもとづいており、「動力源は反物質リアクターである」ということだ。

 

そこでラザーが主張する彼の略歴を仔細に調べてみると、大部分の裏づけが取れなかった。ラザーが自分の経歴に関連して名前をあげた大学や雇用先はみな、彼のことを知らないと答えた。


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