<どうして精霊界はあるのか>
・霊界に行く前にどうして精霊界があるのかというと、死後、人間が永遠に暮らすことになる霊界にその人が適応できるか、テストをするためです。それをしないと霊的世界に順応するのはとても難しいことになります。
精霊界のテスト結果で霊界のどこに行くかが決まり、スムーズに移行が行われるのです。真の反省なくして、真の成長はありません。
<「人生は死後が最も大切なのです」>
・家族や身内にお金や物を与えることは利他愛ではありません。自己愛です。単なる本能です。
まったくの他人のために何かをすることこそが、霊的成長を遂げるために求められているのです。
<死の間際への旅>
・16歳の時、私はオートバイ事故を起こし、10日ほど意識が戻らなかったことがありました。その時、なんとも奇妙な体験をしました。大怪我をしてベッドに横たわっている自分自身の姿を、自分で真上から見下ろしていたのです。
・45年前の出来事でした。この経験がきっかけで、その後の私の人生はすっかり変わってしまいました。
2日後にまた幽体離脱をしてしまい、今度もやはり周りの声は聞こえても、こちらの声は届きませんでした。
するとその時、以前どこかで会ったような気がする人が私のところにやって来て、ついて来なさいというのです。
・意識を集中しその山頂を想像してみると、突如身体が浮き上がり、そのまま山の頂に向かってものすごいスピードで飛んで行きました。あっという間でした。するとそこには大きな石造りの宮殿のような建物があったのです。とても広くて、この世では見たことのないような光景でした。
あとで知ったのですが、そこが精霊界というところでした。
・それ以来、私は霊界と人間界とを40年以上に亘り何度も行き来し、その時に見聞きしたこと、あるいは人間界と霊界とのつながり、現世と来世とのかかわり方、どのような人生を送ればいいかということを、自分の体験をもとに拙いながらここに綴ってみました。
そして、天使長マリーチィエルと霊界の助けも借りながら、この本をまとめたのです。
<霊界から見れば、人の一生はほんの一瞬です>
<本当の人生は死んでから始まる>
・私たちの本当の人生は、死んでから始まるのです。この世の人生は「試験されている」のだと思ってください。試験の成績によって次に行く場所が決まります。
試験といっても難しいものではありません。簡単にいえば、人生においてどれだけの「利他愛」をなしたかということです。利他愛とは「自分がどんなに困難な立場にあろうと人を幸せにしたいと願う心」です。
霊界とは利他、すなわち「愛だけが存在している」ところです。
・他人のために施した善意は絶対に消えません。なぜなら善意を施す行為にたずさわることによって「霊的成長」が得られるからです。そのためにこの世に生まれ、人間として生きているのです。霊的成長こそが、「霊界」にとって最も重要なことであり、それ以外の目的はありません。
<恋愛・利他愛について>
・愛というと、一番に思い浮かぶのは恋愛です。恋愛は心地が良く、楽しくて心が弾むものですが、素晴らしく感じられる恋愛も、実は本能からでたものです。
そこには相手を独占したいという支配欲が必ずあります。最終的に願っているのは相手を独占することです。激しい恋愛であればあるほど、その裏返しとして憎しみや苦しみが伴うのは、そのためです。
恋愛につきまとう苦しみは、すべて自分の所有欲、独占欲に原因があるのですが、なかなかそのことに気づかないのです。
・利己的な思いに勝つためには内的な闘いを克服した時に、初めて利他愛の実践ができるようになります。霊界の人々は、ただ私たちの本当の幸福だけを願っています。私たちの幸福を自分のことのように求め、自分のことを忘れるほどに、私たちのために尽くしてくれています。
それでも霊界の人々は、決して見返りを期待することはありません。私たちが成長すれば自分のことのように喜び、失敗すれば自分のことのように悲しみ、辛いと感じてくれるのです。決して怒ったりすることはありません。
<死んでから最初に行く精霊界とは>
・精霊界で説得の霊や導きの長などが指導しますが、ほとんどの人が聞き入れずに地獄界の方に引き寄せられて行きます。地獄に行った人には霊界から救いの霊が説得しに行くのですが、それに応じる人は1割以下だそうです。地獄界の中でも、最も下層の第一地獄と呼ばれるようなところに行く人には、まず説得は無理だといいます。
霊界というところは何事も決して強要はしませんので、あくまでも本人が心を入れ替えて反省しなければ、そこから抜け出すことは無理です。
<霊界と人間界の再生システム>
・霊界全体の霊的成長のためにも、どうしても人間界での修行が必要となるのです。
霊界全体の成長に必要な体験を求めて人間界に来て、その体験を再び霊界に持ち帰ることで、霊界全体の進化向上が促されるようになっているのです。これが人間界での再生の重要な目的の一つです。
もう一つの目的は、霊界で本人の霊格を上げるための修行をすることですが、人間界で成果が出なかった人は、本人の霊的成長のためにどうしても再生、つまり「生まれ変わり」が必要となります。
・親、兄弟、夫婦などの肉親や親戚とは、一回の人生が終了するたびに縁が切れるのです。
次はまた、まったく別の人生を守護霊たちと相談しながら設定します。だからいろいろな国、いろいろな民族で再生することになります。
その時点で、肉親などとの縁が切れていますので、先祖などは当然存在しません。亡くなった人を迎えに来る「導きの霊」つまり、お迎えの霊は、亡くなった人がおじいさんやおばあさんなどの身内に迎えに来てほしいと願えば、亡くなった人が不安を抱かないように、身内を「装って」迎えに来るのです。実に細かい配慮がなされています。
このように霊界というところは、適材適所に役割を配置していますから、本当の身内がお迎えに来ることはない、ということを理解してください。臨死体験の多くの報告でも身内が迎えに来るとは限らないことからも、このことが納得できます。
これが本当の再生なのです。私は何回もそのことを霊界で確認し、見てきています。
・霊界から人間界に行く時も、守護霊と相談して自分の人生を設定し自分で両親を選んで行くのですが、人間界に来てしばらくすると徐々に霊界の記憶が消えるようになります。
いま、赤ちゃん自身が母親を選んで生まれてきている、という理解が少しずつ進んできていますが、これは本当のことです。
これが霊界と人間界とのほんとうの再生のシステムです。
・人間の死は、肉体と霊体とが完全に分離してしまうことなのです。死によって肉体は滅びますが、霊体はそのまま存続するのです。私たち人間は、死によって存在が無くなってしまうのではなく、霊体として永遠に霊界で
生き続けるのです。その霊体の自分が、本当の自分なのです。
死によって失うものは、人生を送るための肉体だけです。人間にとっての本来の住まいである霊界に帰ることが死なのです。
宗教の多くは、死後の生命の存続を説いています。そして死は悲劇ではないと説明していますが、死後の生命に対する確かな保証がないため、いざ自分に死が迫って来ると心を乱し、不安に駆られるようになります。
・人が亡くなるときは必ずこのようなプロセスを経て、霊界に旅立ってまいります。ですから無理に寿命を引き延ばそうとする延命治療は、本当はしてはならないのです。自殺や事故や心臓発作などで急死した場合は、シルバーコードがいきなり切断されるので、死んだ本人はショックが大きく、死を自覚するまでに時間がかかります。
死を受け入れない人、人間界に未練がある人は、浮遊霊になることがあります。浮遊霊になれば何百年も人間界をさまようことになるのです。説得の霊が来ても受け入れない人がいますが、この本を読まれた方はそういうことにはならないと思います。
・霊界は再生を必要とする段階と、もはや再生を必要としない段階とに分かれます。人間界との関りを通じて霊的成長をしていく段階の霊界を「物質圏霊界」といいます。地球出身の霊は、現在ほとんどこの「物質圏霊界」にいます。
それに対して霊的成長が進み、人間界で再生する必要がなくなった霊界を「宇宙圏霊界」といいます。ここに住む霊は高級霊ばかりです。その世界は言葉で表現できるレベルをはるかに超えています。
物質的な世界との関係を一切もたなくなった宇宙圏霊界では、それまでの霊界で身にまとっていた霊体さえも不要になり、身体的形態を必要としなくなり、身体的表現がなくなるので、光や色彩のような形で存在するようになります。
・天国には、一度も人間界での体験を持ったことのない霊が無数に存在しています。天使や妖精がこれに当たります。これらの霊は、物質と関わりなくして誕生し、成長を続けています。
・地球以外の天体にも、地球と同じように物質世界を取り巻く霊的世界が広がっています。そこに住む霊たちも、地球と同じように物質世界との関りをもちながら霊的成長を遂げ、やがて再生が不要になるプロセスを辿っていきます。
宇宙圏霊界に行った霊たちは、他の天体の霊たちとも自由に行き来し、交わることができるようになります。
・死後、霊界に行って霊的視野を持つようになると、自分の人生でなにが失敗であったか、なぜ失敗したのかが明確にわかるようになります。
・魂の成長のため、苦しみの体験は自動的に生じますが、それを成長に結びつけるかどうかは人間自身の自由意志に委ねられており、一切の干渉など存在しません。すべてが、この世のあなた自身の自由意志とその選択に委ねられているということであり、この自由意志による決定については霊界も守護霊も干渉することは許されません。
<あなたの守護霊へ感謝すべきこと>
・あなたの霊格と同じレベルの霊格を持つ守護霊が、常にあなたを導き見守っています。
あなたの守護霊はあなたのことを一番に考えてくれています。あなたのことを誰よりも理解し、誰よりも心配してくれています。どんな時でもあなたの味方なのです。
人生において、私たちを最も深く愛してくれるのは肉親ではなく、守護霊なのです。
皆さんは、それぞれの守護霊の愛と導きを得て人生を送っていますが、それに気づいている人はほとんどいません。
一日の終わりに、あなたの守護霊に心からの感謝の気持ちを伝えてください。心の中で念ずればよいのです。守護霊との信頼関係が生まれ、いっそう強くあなたを守り、そして導いてくれるようになるでしょう。
守護霊について知らないまま「自分は一人ぼっちだ」と錯覚している人も多いのですが、本当は一人ぼっちで孤独な人などいません。私たちは、守護霊の真実の愛で包まれているということを知ってください。
そうすることで、あなたと守護霊を結ぶ霊的パイプはさらに太くて強いものになります。その結果あなたは、霊界からの影響力とエネルギーをストレートに受けられるようになります。
<霊的な成長のために>
1、人間は霊的には最低レベルの存在である。限りなく所有したいという物欲、際限ない性欲や食欲、他者を支配したという権力欲を、霊的な視点で捉え直すことこそ、霊的成長の意味である。
2、自分の幸せや家族の幸福だけではなく、他人の幸福のために無償の愛をささげることこそ、霊的な成長の意味である。
3、「霊的真実」を一人でも多くの人に伝え、「霊的真理」の内容を自分だけのものにとどめず、できるだけ多くの人々に分け与えること。
4、人生の中で遭遇するさまざまな苦しみや困難こそが、実は霊的成長を促す、得がたいチャンスであると捉えること。
・人生の苦難の多くは、自らがつくり、自らが背負っている業、すなわち因果応報のカルマによって引き起こされています。しかし、そうした苦しみの多くは、霊的成長に必要な極めて大切なものです。
<祈りのマナー>
・人間は、苦しみや困難に遭遇すると神に祈り、不幸を取り除いてもらおうとします。しかし人間が誕生して以来、そうした祈りが聞き入れられたことは一度もありません。
人間が遭遇する苦難や傷害など、あらゆる出来事は、すべて霊界の摂理に基づいて発生しています。
<霊界全体のようす>
<霊界は、無数の界層から成り立っている世界です>
・霊界入りした霊は、霊格の同じレベルの霊と共同社会を作っています。霊界では、類は類を持って集まります。自然に惹かれあって霊的なグループを形成するようになるのです。
<死後の人生>
・人間は死んで初めて、本当の人生を送ることになるのです。
・霊界での男女の愛は、人間界のように相手を自分のものだけにしたいという、独占的な愛とはまったく違います。いつも相手の真の幸福である「霊的成長」を願って、本物の霊的愛である「利他愛」を与え合うのです。人間界では想像もつかないような愛の喜びを体験するようになります。これが霊界での結婚であり、「魂と魂の融合化」が霊的結婚の基本となります。
・人間界のどんな天才画家でも、霊界の美しさを表現することは至難の業だと思います。音楽も同じことです。霊妙な旋律の一節たりとも人間界では表現することが叶いません。
みなさんは地球の大自然の美しさに感動されたことがあるでしょうか。霊界の美しさに比べれば色あせた作り物のようにしか見えないのです。
このような美しい世界で生活している霊たちは、ひとりとして人間界に再生することを望んでいません。
<霊界から見た現在の日本>
・今の日本は、とんでもない方向に行こうとしています。
・このようなとんでもないことが、時の政府と経済産業省、経済界、電力会社、御用学者などの、国を動かしている人たちの間でまかり通っているのです。彼らが推し進めようとしていることが、子供や孫その先々まで大変な禍根を残すことになるのは誰にもわかることです。
・地獄は自分自身の醜さがつくり出すもので、自業自得の世界なのです。権力やお金に執着してきた人はこうしたところに行きます。
<霊界の役割とは>
・霊界ではすべての霊が、何らかの役割を担って忙しく働いています。仕事をしていない霊などひとりもいません。霊界に来ると誰でも何か仕事をしたいと思うようになり、自分から仕事を与えてくださいと申し出るようになります。
・人間界に再生に行く目的の一つは、個人が前世で作ったカルマを人間界の苦しみを通して償うということです。
・神に罪を許してもらうために祈っても聞き入れられません。自分が犯した罪は自分自身で償わなければなりません。ここでは必ず自己責任の原則が貫かれます。償いの法則の大原則です。
<再生の原理―私たちの故郷は霊界にある>
・再生したときに、過去の記憶をもったままの人生を送ることも可能なのですが、霊的成長を達成するためには、霊界の記憶が消えることが大変重要になります。
<霊的エネルギーの世界>
・霊界はエネルギーの世界、波動の世界なのです。人間界の物質もまたエネルギーが変移したものですから、広い意味ではこの世もあの世も、エネルギーの世界だということができます。
<霊界はすべてお見通し>
・もちろん、私も霊界のことがすべてわかっているわけではありません。私が霊界に行って教わったことや、自分の目で見てきたことをお伝えしているだけで、まだまだわからないことだらけです。
<臨死体験とは>
・最近では、一部の科学者の間でも、霊界は存在するという説がささやかれています。幻覚とか、意識の世界だけの絵空事ではなくて、霊界は物理的にも存在すると考えられ始めています。もちろん臨死体験も、幻覚ではなく現実の体験なのです。
これまでずっと、物質と霊とは分けて考えられてきましたが、霊的な存在と物質界は別々なものではなく、長い延長線上につながっているものなのです。
<人間の誕生と霊界のようす>
・霊界のようす
1、人間界のような生存のための争いは一切ありません。
2、霊界の主食は利他愛と知恵です。
3、誰でも自由に思うままに生きて自己の特性を発揮します。
4、他人を支配することはまったくありません。
5、自分と霊格の同じ者たちと暮らします。
6、本人の身体とその衣服は本人が望むまま表現できます。
7、霊界の生活は地上の生活より遥かに活気に満ち溢れています。
8、霊界では嘘や隠し事は一切ありません。
9、霊界ではすべてのものが地上よりはるかに美しいです。
10、霊界は朝と昼だけで夜はありません。
11、霊界では行きたいところには、どこにでも一瞬にして行けます。
12、何百キロ何千キロ離れている相手とでも瞬時に話すことができます。
・すべての人間は霊的成長をなすために地上に生まれ、そこで生活するようになっています。
<本当の地獄界とは>
・地獄界で反省する人はまだ少しは救われますが、地獄界に行ってもまったく反省しない人が多くなりました。
<霊界の界層と天界>
・霊界では、霊格の向上のためにそれぞれ修行していますが、一つでも上の界層に上がるのが目的で、一度上がってもまた下に落とされることもあります。日々努力することが何より大切です。
<二度目の精霊界>
・導きの霊は精霊界まで人を導いたり、人間界での評価や指導までする役割を担っていて、人間界での行いやその人が歩んできた人生の総括をして、次にどこに行くかを決めるのだそうです。
<初めての霊国体験>
・最初に着いたところは、霊界の中の霊国でした。第一霊国、第二霊国、第三霊国があり、一番外側が第一霊国ですという説明を受けましたが、あまりにも広大で、どこまで続いているのか想像もできないほどなのです。
無数の住居が円を描くように建っていました。石造りの家が円形に建ち、真ん中に大きな建物がありました。次のところは木造ですが同じように建っていました。それぞれが円環を描くように並び、一つの村を形作っておりました。
・第一霊国をいろいろ案内してもらい、第二霊国を経て、第三霊国に到着しました。第一霊国に比べると霊流が多く流れているのがわかりました。景色も一段と鮮やかで、目を見張りました、なにより驚いたのは、第一霊国でも心が穏やかになり幸せな気持ちになっていたのに、ここでは言葉で言い表せないような、本当に満ち足りた、ここが自分の居場所なのだなと感じたことです。まるで故郷に帰ったような気がして、とても懐かしい気持ちになりました。
<初めて見た地獄界>
・今日は地獄界を案内するから覚悟しておきなさいといわれ、恐る恐るついて行くと、そこは薄暗くて異常な臭いが立ち込める場所で、私は思わず吐き気をもよおしました。
・導きの長が私に、人間界のときの欲が精霊界でも改められず、欲を捨てられない人ばかりが住んでいるところです、と説明してくれました。
・霊界から人間界に来る時は、あらかじめ人生の大筋を話し合って決めておきます。寿命も結婚相手も、決めてくるのです。死ぬ時の病名まで決まっているそうです。
このように人間の生涯は霊界によって決められています。
・人生を乗り切るには、修行を喜びに変える努力をすることです。
・人間は死んだら元々住んでいたところに帰りますが、できるだけ豊かな修行の成果を持って帰ることが、人生の意味なのです。
人間界に残す物など、何もない方がいいのです。特に欲は人間界にいる間に必ず捨ててから霊界に来るようにしてください。
・人間界に欲を捨てることができなければ、精霊界で欲を捨てるのはさらに難しいので、それだけ霊界に行くのが遅くなります。そこでも捨てきれなかったら、地獄界に行くことになります。人間界には欲というとんでもない魔物が潜んでいますから、その魔力に犯されて抜けられない人もたくさんいます。金銭欲、性欲、物欲、食欲、名誉欲、権力欲、それに嘘と裏切りなどが一斉に攻撃を仕掛けてきます。
それらの敵と戦わなければならないのです。修行という武器だけで戦うのですから、とても辛くて厳しい戦いです。それに打ち勝とうとしても一筋縄ではいかないのです。だが、困難であるからこそ、そこには深い意味があるのです。
<霊界の霊の総数………592.4億霊数>
(天国)第三天国(天界)10人(神様は一人)
第二天国 2.8億人
第一天国 10.1億人
(霊国)第三霊国 54.2億人
第二霊国 156.7億人
第一霊国 311.6億人
(地獄)第三地獄(第一霊国へ近い) 35.4億人
第二地獄 18.3億人
第一地獄(一番過酷) 3.3億人
・霊界に行った時点で次の人生の準備を始める人や、しばらく霊界に留まる人、守護霊としていろいろな人を守る役割の人などに分かれます。もう一度人間界で修行をする人は、守護霊と相談して来世の人生の設定に入ります。
その期間は百年、二百年、三百年とかかります。霊界に帰ればあなたが守護霊になることもあります。霊界では役割分担がはっきりしており、たくさんの役割がありますが、それぞれ与えられた役割に対しては不満は一切ありません。すべて利他愛が基本となっています。
・天国は、ひとことでいえば、次のような世界です。
一人の霊の幸福が万人の霊の幸福、万人の霊の幸福が一人の霊の幸福。そんな世界が天国なのです。
・地獄に行く霊は、人間であった時の悪行に対する刑罰として地獄に落とされるわけではないのです。地獄の霊は、そこで自分に合っているがゆえに自ら選んでそこに行くのです。地獄は、一人ひとりの利己的欲望の世界なので、調和はありえず、調和や協調とは逆の分裂の世界なのです。
<人間には常に善悪の二種類の霊がついています>
・善悪二つの霊はいつも力を競っていて、原則的には善霊の力は悪霊の力よりも強いのです。しかし時には人によってこの力関係が逆になることもあります。
いつも善霊の力の方が強くなっている状態を作り出せばいいということです。
・人間であったときの生き方次第、つまり人間は地上で生きていたときにも、霊界のいずれかのグループと通じて生きていたのです。そして死後も原則的には、その団体の霊になるということです。
<自分以外の人への共感能力>
・魂の霊的な富とは、他人への愛や思いやりや利他愛が形になったものです。
・ちなみに、死後の世界で過ごす時間の方が、人間界の時間よりも何万倍も長いのです。はじめにも書きましたが、死は人間としての人生の終着点ですが、永劫に続く霊の生活にとっては出発点でもあるのです。
・宗教を信じることは、霊界ではあまり意味をもちません。
・よく運が良いとか悪いとかいう人がいますが、地上で学ぶ魂にとって運がいい人は修行の初級コースであって、不運な人生の人こそが上級コースなのです。
・霊界と人間界との関係は太古ほど緊密でしたが、時代を経るに従って疎遠になり、現在ではまるで離れ離れになっています。そして人間たちは、霊や霊界の存在にすらきづかなくなってしまったのです。
・私が見た地獄界は、あくまでも霊界の中の一つの世界としての地獄界であって、宗教などが人々に恐怖心を起こさせ、人々を善行に導く方便としているような架空の地獄とはまったく違うのです。
「現世で悪事を行い、不道徳な生涯を送った者は、死後は地獄に落とされる。そこで、永遠の罰を受けなければならない」これは洋の東西を問わず世界中の宗教が説いている地獄の教えですが、宗教上の必要からこしらえた作り話で、少しも根拠のない話です。
私が見てきた地獄界は、これとまったく違っており、現世の悪行の報いとして地獄に落ちるわけではありません。むろん、地獄に住むと言われるサタンやデビルなども存在しません。何回もいいますが、地獄へ行く霊は、現世でたとえば物質的欲望、色欲、世間的な名誉欲とか支配欲などといった人間の外面的、表面的感覚を喜ばせることばかりに心を用い、本当の霊的なことがらを極端にないがしろにした者たちです。
<まことに死こそ、ほんとうの人生のスタートなのです>
<悪霊の仕業について>
・争い、病気、不幸、不運、犯罪や自殺など、悪霊の仕業も多々あります。悪霊はみな地獄とつながっています。彼らは人間が気づかないやり方で人をそそのかし、人間に不幸をもたらします。恐ろしいのは、人間に憑依して考えられないような悪さをすることです。
・ですからいつも善霊が強くなっている状態を作り出す必要があります。人間にはそれができるのです。心をいつも正しくして利他愛をすることに尽きます。
『初めて明かされるこの世の真実』
日像 たま出版 2011/1
<なぜ、死後の世界についてお話をするのか>
・しかし、多くの人々が、死後の世界も含めた宇宙全体の本当のしくみを知り、心を変えていけば、必ず世の中が良い方向にむかっていくものと思います。そうすれば、文明滅亡を食い止めることは無理であるとしても、きっと神様はこの文明最後の日を遅らせることはしてくださるでしょう。そして、最後の日が遅くなればなるほど、より多くの人々が文明滅亡のときを乗り越えて生き残ることになります。
文明最後の日を迎えるまでに、できる限り多くの方にこのしくみを伝えたい、そして多くの方に生き残ってほしい――――私が全国各地で行っている講演活動で死後の世界についてお話をしていること、そして本書を執筆したことの動機は、まさにここにあるのです。
・これまで、いかなる宗教においても、死後の世界のしくみをここまで具体的には説いてこなかったため、そのような疑問を抱くことも無理はないのかもしれません。しかし、私が講演会や本書においてご説明する内容はすべて、私が自分勝手に想像したものではなく、この宇宙や地球、そして生命を創造した神様から教えていただいたことなのです。だからこそ、私は死後の世界のしくみをここまで具体的にご説明をすることができるのです。
<私たちが住んでいる世界(宇宙)の本当の姿>
・私たちが住んでいるこの世界(宇宙)は、目に見える空間だけではありません。実際には、目に見えない空間も存在し、それらを含めて全宇宙が構成されています。そして、全宇宙は1次元から7次元までの空間で成り立っています。
より詳しくご説明すると、宇宙には「現界」「幽界」「霊界」「神界」と呼ばれる場所が存在します。
・まず、現界は、いわゆる「この世」のことで、物質界とも呼ばれます。現界は3次元空間として存在しています。この場所で、私たち人間や動物・植物が誕生して生活し、そして死んでいくのです。
・幽界と霊界は、いわゆる「あの世」のことです。これらは4次元空間として存在し、現界で暮らしている人間の目には見えません。まず、幽界は、いわゆる『地獄』、つまり人間が生前に犯した罪をミソグ場所です。次に、霊界は、人間が現界に誕生する以前に住んでいた場所です。また、生前に罪を犯さなかった人間が死後直接に戻る場所(いわゆる『天国』)でもあります。人間の魂は、もともと霊界で創られるため、霊界は「人間のふるさと」と呼ぶべき所でもあります。
<霊界について>
<霊界の様子>
・霊界は、現界よりはるかによい場所です。霊界の気候はとても過ごしやすく、明るく温暖(寒暑なく、5月くらい)です。現界と同じく自然(山、川、植物など)もあります。しかも、現界のように公害で汚染されていないため、空気は澄み、水は清く、とても美しい自然が広がっています。動物もいますが、自然の中で生活をしているだけで、現界のようにペットとして飼われてはいません。太陽や月は現界と共通のため、現界と同じような昼夜があります。また、一軒の家に家族(最大5人)で暮らし、1日2食(昼食、夕食)の食事をとります。現界との大きな違いは、生活の中で時々神様に出会うことです。神様は目に見えて霊界人に直接指導してくださいます。このため、霊界は神人合一の世界であるといえます。
・霊界の文明は、現界の物質文明よりも発達しています。霊界でも自動車が走っていますが、環境にクリーンな電気自動車のようなものです。また、テレビもありますし(ただし、コマーシャルはありません)、ヘリコプターや飛行機などの乗り物もあるのです。乗り物と言えば、ときどきマスコミで「UFO(未確認飛行物体)が出た!」と騒がれることがあります。円盤型UFO、飛行機型UFOなど、さまざまな種類がありますが、実を言うと、UFOは4次元空間を自由自在に動くことができる霊界人の乗り物なのです。そして、4次元空間である霊界と3次元空間である現界とは互いに重なり合い、影響を及ぼし合っているため、現界でもまれに目撃されることがあるのです。
<オーラについて>
・なお、現界では、普通、目上目下を年齢(肉体の見た目、老化具合)によって判断しています。しかし、霊界の成人は老化せず、20代の体を保っていますので、目上目下を霊体自体の見た目から判断することはありません。霊体自体ではなく、霊体から出ているオーラの色と厚さ(霊相)から判断しているのです。
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