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Some 88 Years

2006-03-15 17:58:23 | 日常生活
「60ミニッツ」名キャスター、マイク・ウォレスさんが番組降板 (ロイター) - goo ニュース
Wallace to have reduced role on '60 Minutes'(CNN)
Mike Wallace Retires From '60 Minutes'(CBS News)


最近は録画をし忘れることが多くなってしまいましたが、金曜日深夜のCBSドキュメントはよく見ている番組の一つです。
CBSの高視聴率報道番組(というより日曜日のNFL中継の後に放送されている番組)"60minutes"で放送された取材記録を
吹き替えで放送しているものです。

この番組のレポーター陣は全員が大ベテランでかつ一筋縄ではいかないような兵ばかりです。その中でもやはり
マイク・ウォレスは年齢面でも(まもなく88歳)取材力でもいちばんじゃないでしょうか。

80歳の誕生日の頃だったかと思いますが、ウォレスのこれまでの半生を振り返るという番組がCBSドキュメントで
放送されていました。ひとりのTVジャーナリストについての番組というのも日本では絶対に考えられないのですが、
それを見てビックリしたのは、もともとウォレスは今のような取材記者めいたことをしてきたわけではなかったことです。
むしろTVジャーナリストとして本格的に活躍し始めたのは50歳になってから(それ以前にもドキュメント番組を作ったり
していたようですが)。それまでは、ラジオのDJをしたりクイズ番組の回答者もやったりと結構マルチな活躍をしていたようです。
もちろん、そうしたいろいろな蓄積もあって今のような取材力のあるおじいちゃんでいられたのでしょう。

60minutesが始まったときにはここまで長寿のお化け番組になるとは思わなかっただろうし、ウォレスもここまでご長寿になるまで
働き続けられるとは思っていなかったに違いありません。日本でも高齢化による労働力不足だの人口減少だのが叫ばれる中で、
この年まで現役でいられるということ自体、ウォレスの約1/3の年齢である自分からしてもうらやましく思います。

そして、アメリカのテレビ史に名を刻んだ人がまたひとり表舞台から去ることになります。


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