カンテレあんさんぶる

養護学校でカンテレコンサ-ト

昨夜、釧路でのコンサ-トを終え、札幌に帰ってきました。

娘が音楽療法士をしているので以前に知的障害児のためのレッスンのお手伝いをしたことがありましたが、養護学校での演奏は初めての経験でした。

養護学校では音楽授業の中での演奏ということで、午前中は小学生3,4年生のクラス。午後は小学生高学年と中学生のクラスでした。

演奏を聴く対象が子供たちなので皆が知っている曲をと思い、アニメの曲や大きな古時計を演奏しました。

子供たちに”もののけ姫の曲を知っていますか?”と聞いたら”知っている!”と元気な声が返ってきました。私が演奏を始めるとまもなくあちこちからハミングをしたり歌ったりしだしました。
”オッ、なかなか良い反応だぞ”と私は内心とても嬉しく思いながら演奏しました。
この子達は感情をとても素直に表現するので興味がなければほとんど聞こうとしません。”もののけ姫”の時は歌い、またカンテレに興味を持った子は楽器を覗きに来たりもしました。
”大きな古時計”ではチクタクチクタクと時計の音の時は歌いながら身体を揺らしたりしていました。
そしてソロ演奏最後の曲は私のお得意の”コネビッツアの鐘の音”
この曲のエンディングはフェイド・アウト(だんだん遅くしながら消えるように終わること)になっています。私はその時の気分でここの部分を短くしたり長くしたりしています。鐘の音がだんだん遠くに遠くに聞こえなくなる様を音で表現しています。
この日は子供達の反応もとても良く、私は最高の気分でした。
ですからmf(少し強く)から徐々に徐々に弱く。それも本当に少しずつ・・
そうすると今までざわついていた会場の雰囲気が音が弱くなるに従ってシ-ンと静まり返り、全ての人達がこのカンテレの鐘の音に集中しました。

キンコン、カンコン、キンコン、カンコン・・・・・・

今回この企画をしてくださった方は感激して”涙でうるうるしました”と後で感想をおっしゃていました。その位、感動的でした。

この日の授業での演奏時間は約30分。
子供たちと楽しい音楽の時間を共有することができて”ああ、カンテレをしていて良かった”とつくづく思いながら帰途に着きました。
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「コンサ-ト」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事