2019年、新型コロナウイルスによる感染症(Covid-19)が中国の武漢で発生し、瞬く間に全世界に広がった。
そして、このウイルスは変異を繰り返し、そのつど感染の大きな波を引き起こしている。
新型コロナウイルスは、インフルエンザウイルスと基本的な構造は同じである。(RNAウイルスに分類される)
カプシドというたんぱく質の穀に包まれ、表面に多くのスパイクを持つ。
そして遺伝子を持つ糸状の物質、RNAを内蔵している。
自分では増殖できないが、人間の細胞に入り込み、細胞の転写・翻訳機能を乗っ取り、増殖する。
インフルエンザウイルスと新型コロナウイルスとの違いは、人類にそのウイルスに対する基礎免疫があるかないかと、ウイルスによる感染症の発現の仕方が異なることである。
新型コロナウイルスに対して、人は基礎免疫を持たなかったため、大きな災いを我々にもたらした。
そのため、この新型コロナウイルス感染症に対するワクチンは“0”から開発する必要があった。
参考図:「新型コロナウイルスを制圧する」、河岡義裕、文芸春秋社、2020
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