4.抗酸化酵素(SOD)と寿命
抗酸化酵素(SOD)の活性が高ければ、活性酸素の過剰な
発生を抑え、身体がさびることを抑制し、老化を遅らせ、
寿命を長くするのでは、と考えられた。
アメリカのカトラー博士は、十数種の霊長類などについて、
肝臓、脳、心臓での比代謝率当たりのSOD活性と寿命の相関
を調べた。(1980年)
その結果、比代謝率当たりのSOD活性と寿命は、きれいな
比例関係にあることがわかった。(下図)
横軸:最長寿命(年)
縦軸:SOD活性/比代謝率
SOD活性:SOD(蛋白質1mg当たりの単位)
比代謝率:体重当たりのエネルギー消費量
このことは、活性酸素の過剰な発生を抑制することが、老化
を遅らせ、寿命を延ばすことにつながることを示している。
参考図:「活性酸素の話」p97、永田親義、講談社、2005