ROMANS AND CARTHAGINIANS (3)
The Romans at this time had no ships of war; but they began the construction of a fleet, to cope with their enemy, then the undisputed mistress of the seas.
Just at this time a Carthagian ship of large size was stranded upon the Italian shores, and served as a model for the Romans, who, with characteristic energy, in a short time put afloat a hundred quinqueremes and twenty triremes. No particular description of these vessels is necessary, as they were the same in general plan as those already spoken of as in use among the Egyptians, Phenicians, and Greeks, for centuries. Able seamen were obtained from neighboring tributary maritime States, and bodies of landsmen were put in training, being exercised at the oar on shore; learning to begin and cease rowing at the signal. For this purpose platforms were erected, and benches placed, as in a galley.
It will here be necessary to give a short account of the Roman naval system, which was now rapidly becoming developed and established. As has been said, they had paid no attention, before this period, to naval affairs; and were only stirred up to do so by the necessity of meeting the Carthaginians upon their own element.
ローマとカルタゴ(3)
この時までローマは1隻の軍船も持っていなかった。 しかし彼らは敵に対処するため艦隊の建設を始め、そして海上の明らかなる覇者になって行く。
ちょうどこの時、大型のカルタゴ船がイタリア海岸に座礁し、ローマ人にとり船を作るモデルとして役立った。 そして、ローマ人はその独特なエネルギーを持って、短期間で100隻の5段櫂船と20隻の3段櫂船を海に浮かべてしまった。 これらの船の特別な説明は必要ない。 なぜなら、それらの船は基本設計において、何世紀もの間エジプト人やフェニキア人、ギリシャ人の間で語られていたものと同じだったからだ。 有能な乗組員は近隣の海洋国家から得られたし、新米船員は浜辺でのオールを使った訓練をされた。 どの様な訓練かというと、1人の合図で漕ぎ方始め、やめ、を学ぶのである。 この目的のため、ガレー船の内部と同じく、漕ぎ手のためのプラットホームが構築され、ベンチが設置された。
ここで、急速に発展し、達成されたローマの海軍システムについて少しの説明が必要だろう。 今まで言われてきたように、彼らはこの時まで海事に何の関心も払わなかった。 そして、彼らの部隊がカルタゴ軍とぶつからねばならないことから、ローマ人は海軍の建設にかき立てられたのだ。
(ひとこと)
古代の地中海世界における軍船は、ガレー船と呼ばれた形式の船だった。 スピードをだすため細長い船型で、推進力は櫂(オール)を多数の人間が漕ぐことにより得ていた。 横帆も装備していたが、補助推進力として使用した。 上下3段に配置された漕ぎ手が各々1本の櫂を漕ぐ形式の船が3段櫂船、3段のうち上・中段では2人の漕ぎ手が各々1本の櫂を、下段では1人の漕ぎ手が1本の櫂を漕ぐのが5段櫂船と呼ばれた。
〔参考文献:「激闘ローマ戦記」、学習研究社〕
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