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第4話(3)

 エラトステネス、プトレマイオス(3)

 (エラトステネスの実験)
      夏至の日の正午、アスワンで井戸の底の水面に太陽が映る
            down
      同じ夏至の日の正午、アレクサンドリアで垂針盤を立て、
      垂針の影の長さを計測する
            down  
      影の長さから、太陽光線の垂針に対する角度を求める
      (7度だった)
            down
      アレクサンドリアとアスワンの距離を測定する:L
      (L=772キロメートル、王立歩測隊による)
            down            
      L=7度の円弧とすると
      地球の円周=L×360/7=772×360/7
           =3万9700キロメートル

    *現在報告されている地球赤道上の円周は4万80キロメートルであり、エラトステネスの値は驚くべき正確さである。

  続けて研究を続けたエラトステネスは、地球中心の天球儀、アーミラリ天球儀を製作した。
そこでは、地球の傾きを23度51分としている。(実際の傾き 23度46分)


 このようにして、エラトステネスは一年の季節の変化を科学的に説明したのである。
また、彼は世界地図―残念なことに、それは行方不明になっているが―も作成したという。

 これらの研究成果が、アラブ世界を通じて中世ヨーロッパに伝えられ、後の大航海時代を切り開く基盤となったのだ。

  参考文献:「アレクサンドリアの興亡」、ポラード&リード、主婦の友社、2009
      
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