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英語で読む海戦史(1)

英語で読む海戦史

原書は、著名なアメリカの海戦史家Samuel Eliot Morisonの「The Two-Ocean War」です。内容は第2次世界大戦におけるアメリカ合衆国海軍の太平洋と大西洋における戦いを描いたものです。日本との太平洋における戦いの部分に関しては、光人社から「モリソンの太平洋海戦史」(大谷内一夫 訳)として出版されています。あまり知られていない、ドイツとの大西洋における戦いの部分に関して、英語の勉強をかねて読んでみました。

(原文)
Chapter Ⅴ Destruction in the Atlantic
1. The Japanese Attack on Pearl Harbor was as much of a surprise to Hitler as to the United States; he had been trying to persuade Japan to attack Russia. The Chicago Tribune on 4 December printed a purloined document in which the ABC Conference decision of March to bear Germany first was embodied, and the German charge at Washington promptly transmitted this to Berlin. But the revelation, instead of encouraging Hitler to continue his policy of avoiding war with the United States as long as possible, caused him to declare war on the United States( 11 December 1941). Mussolini obediently followed, and that afternoon Congress declared war on Germany and Italy.

(訳)
第5章 大西洋での破滅
1.ヒトラーはロシアを攻撃するよう日本を説得していたので、日本軍のハワイ真珠湾への攻撃は、アメリカと同様、ヒトラーにとっても驚きであった。12月4日のシカゴ・トリビューン紙は3月のABC会議(アメリカ、イギリス、中国)での決定、まずドイツを打倒するという内容の、盗んだ文章をのせた。そして、ワシントンにいたドイツの代理大使はすぐさま、このことをベルリンに発信した。しかし、この暴露はヒトラーにアメリカとの戦争は避けようという政策を、できるかぎり長く続けさせようとするかわりに、ヒトラーにアメリカへの宣戦布告(1941年12月11日)を起こさせた。ムッソリーニは従順にヒトラーに従った。そして、その日の午後、アメリカ議会はドイツとイタリアに宣戦を布告した。

(注釈)
 第2次世界大戦の始まり
○1939年9月 ドイツがポーランドに侵攻、イギリス、フランスがドイツに宣戦布告
○1940年4月 ドイツ西部戦線で攻勢、オランダ、ベルギー、フランス降伏
○1940年 6月~ イギリス本土制空権をめぐる戦い、Battle of Britain
○1940年~ イギリス海上補給路をめぐる戦い、U-boat 対イギリス海軍
○1941年6月 ドイツがソ連(現在のロシア、白ロシア、ウクライナ等)に侵攻
○1941年12月 日本がアメリカ、イギリスに宣戦布告
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