皆無斎残日録

徒然なるままに、日々のよしなし事を・・・・・

供養塔

2021年10月11日 13時46分33秒 | 自然・風景

私の家の近くにお寺が二つある。一つは檀寺であるが、そうでないお寺の塀越しに、高い供養塔がある。
私は、この前を通った時は、必ず足が一瞬止まってしまう。何度かは、それに彫られた文字を読んでみた。名と生年月日と享年と死亡理由と行年である。
一人だけは戦病死だが他三人は戦死である。みんな若い。



私は思う、彼らのうち結婚していた者はいたのだろうか?又は恋人はいたのだろうか?他に兄弟姉妹はあったのだろうか?そのあと家はどうなったのだろう?
色々な想いが取りとめもなく頭の中を駆け巡る。彼らの一生というものに思いを馳せると粛然とさせられる。
我が息子四人を戦争で失った両親の心はいかなるものか?想像するだに万感胸に迫って言葉がない。


あの戦争は世界侵略のため日本が始めたものであり、悪逆の限りを尽くしたのであり、すべての責任が日本にあり、死んだ兵士は無駄死にであった、などという考えを日本人がいう事は、
とりもなおさず、彼らに唾を吐き汚泥をかぶせ、ひいては日本国及び日本国民そのものに謂われ無き侮辱をすることになるのではないか。

彼らの胸に秘めた思いがどうであれ、戦死者の家族にだけは、彼らが国家と家族のため尊い命を捧げた英霊であることに尊崇と矜持を持って欲しい。
それよりも、それら英霊が眠る靖国神社に参拝することに他国の許しでも要るかのように、したり顔で説教がましく批判して、他国の内政介入を煽り立てる日本のメディアと言ったら・・・

戦後のGHQのWGIPの毒は、今なお我が国に残っているように思えてならない。
名残の秋桜が線路脇の民家の庭に咲いていた。




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