皆無斎残日録

徒然なるままに、日々のよしなし事を・・・・・

イソップ物語~415、469

2010年12月01日 18時30分17秒 | 読書・工作

師走になりましたね、イソップ物語もこれでおしまいです。


イソップ物語415「犬と鍛冶屋」


犬が一匹、鍛冶屋の家に住んでいた。皆が仕事をしている間は、犬はぐっすり眠っていたが、坐って食事という時になると、むっくり起きて来て、尻尾を振り振り主人たちの所へすり寄って行く。鍛冶屋たちが犬に向かって言うには、
「重たいハンマーを打ち合わせる音にも一向に起きて来ないのに、奥歯を噛み合わせるあるかなきかの音に跳び起きてくるのは、どういう訳だ」


人の言うことを聞かぬ人間でも、利益が期待されることにはいそいそと耳傾けるが、気に染まぬことの場合には、まったく冷淡である、ということをこの話は説き明かしている。


イソップ物語469「ライオンに欺かれた牛」


ライオンが牛を見た。食べたかったが、角にやられるのが怖かった。恐怖を薬にしても空腹の病は治らない。飢がライオンに勝ち、牛と渡りあうよう促したが、やはり大きな角は脅威だ。遂に飢の言うままに、偽りの友情を装って牛にすり寄った。禍が眼前にある時は、勇気でさえ怯む。力で勝つには危険が大きいと見た時には、密かに企みを事とするものだ。ライオンは言う。
「あなたの強さには脱帽です。美しさは感嘆のほかありません。その頭、お姿、おみ足、おん蹄、何て素晴らしい。ただ頭の上に、何たるお荷物を乗せておられるのか。そんな役にも立たぬ鬱陶しいものは外しておしまいなさい。頭の様子が良くなりますし、重くもなくなって、良いことずくめの変化です。ライオンと平和にやっている時に、どうして角など要るのですか」
牛はこれに従った。強力な武器を投げ捨てて、以後ライオンにとって扱いやすい危険のない食事になった。


このように、偽りを隠した敵を信じると危険なことになるのだ。


子供向けに生ぬるくしたのより、元のままの方が面白いですな


自戒
いい話が多いなぁ.....<m(__)m><m(__)m></m(__)m>



パグ犬きなこの写真日記

日記No.2……2010年3月~

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