街で揃いの黄色いTシャツを着た若い男女が24時間テレビの募金活動をしていた。私には見るのも聞くのも嫌な光景である。私は24時間テレビという番組が大嫌いだ。
「愛は地球を救う」というキャッチフレーズのもと、「戦争や貧困で苦しむ貧しい人や恵まれない人に愛の手を」というような抗えぬ目的を免罪符のように掲げて善意を押し付けそして求める行為が嫌いだ。何も主張そのものを否定するわけではない
まず隗より始めよ。
真っ先に主催するテレビ局が億単位の金を有無を言わず出せ。我々より遥かに多い収入を得ている社員を多数抱えているのだ。出せぬ訳はあるまい。出せぬなら、社員の給与を数か月でも半年でもカットして作り出せ。出演する者はギャラなしで24時間動き回れ、走り回れ。現地へも行き、泥水も飲み、食うに堪えぬ代物でも食ってみろ。そのあとで視聴者の善意を期待せよ。それでこそ本物だ。ぬくぬくとした恵まれた快適な中でご立派なご託宣を並べてもチャンチャラ可笑しい
善意をさえ視聴率獲得のネタに商売するその心根がいやらしいのだ。美辞麗句を連ね、さも「我々はこんなにも善い人こんなにも良いテレビ局であります」が如く、楽しげに傍若無人に振る舞う廉恥の無さがいやらしいのだ。偽善を偽善とさえ気付かぬ無頓着さ無神経さに呆れるのだ
