指導員が体調を崩し休んでいるため、3時間の学童保育を頼まれた。
野球をしたり一時間ほどは楽しく遊んだ。
その後別の子供に
「もう時間だから戻ってきなさーい」
と、注意した私に、つばをかけた男子がいた。
こればかりは、私も
「ゆるせーん!」
と追いかけたが・・・つかまるはずがない。
逃げ足が速い。
他の指導員にもつばを吐いているという。
で、だいぶ遅く帰ってきたその子は、ばつ悪そうに私の顔を見ている、ここで許してそのままにしてはいけないなと思い、「話をしよう」と近づいた。
今度はトイレに逃げ込んだ。
両手を押さえ、話をした。
「謝らなければ、お迎えに来るお父さんに聞いてもらうからね」
「あやまればいいんだろう!あやまれば!フンごめんなさいフン」
「そう言うあやまりかたで、許すと思っているの?ちゃんと目を見てあやまりなさい!」
「わかったよー!ごめんなさい。」まだ態度が気に入らない。
「悪かったと言う気持ちが相手に伝わるように言って頂戴!」
私も真剣に真顔で怒りをぶちあてた。
「人につばを吐をかけたら、かけられた人はどう思うの!」
「じゃここで、私もつばをかけるからね!それでもいい?!!」
私の顔もすごい顔だったと思う。
このおばさん、ダメだと思ったのか?
「しっかり目を見て、ご・め・ん・な・さーい」
と、言ってくれた。
一瞬涙が出そうになったが、必死でがまん。
「もう二度とつばをかけたりしちゃだめよ」
気がついたらその子を抱きしめていた。
一件落着。
あー!
これで良かったのかなー。。。
他にも似たような子が数人いる。
さびしーく、くらーい気持ちで帰ってきた。
(これ一度だけで、明日からいい子にはなっているだろうか?つばだけははかないで欲しいなぁ。私には学童の指導はムリだなぁ。かなり感情的になっちゃたし、もう行くのを辞めたいなぁ。こういう子供もかわいそうだけどなぁ)