直心是道場

障がい者施設に勤務しています。
障がいのことはもちろん、映画や音楽の話も…
日々想うことを書き記します

働く・生活

2015年03月08日 | 日記
3月8日、今日は恵那たんぽぽ作業所の「働く生活の発表会」というイベントに参加しました。

発表会の冒頭、所長でありたんぽぽ福祉会理事長、そして協会の会長でもある小板孫次先生の基調報告をお聞きました。

 どんなに重い障がいがあっても、仕事があることが大事。
 何もすることなく、じっとしていることは悲しい 。
 施設の職員がその気持ちを持っていないと、世の中のルールから外れてしまう。
 ご飯は自分でつけるほうがおいしい。自分で出来ることを見つけて増やす。
 生きる力を見守り、育てることが、障がいがあっても世の中で生きていく力をつけていくことになる。

とても深いお話をいただきました。
話の支柱となるところは、小板先生が何十年ずっと語り続けておられることです。
障がい者を取り巻く情勢がどのように変化しようとも、「揺るぎないもの」として、大切にしなければいけないことだと思います。

利用者さんが自分の生き方を発表するというスタイルのイベントが、どのような形で進行されていくのか興味がありました。
たくさんのお店や楽しい食べ物の屋台がたくさんある中で、多くの利用者さんやご家族が、他の利用者さんのお話に耳を傾けて聞いておられる姿に、正直驚きました。
しかし、考えてみれば、仲間の話を聴くことは当たり前のことなのです。
楽しむというのは、上っ面だけではないということが強く印象に残りました。

昔、私は施設で関わる方々を「仲間」と呼んでいました。いつの間にか「利用者さん」と呼ぶようになっています。
呼び方はともかく、一緒に生きていく仲間をお客様扱いにしているのではないか…
こんなことで、自分が求めている幸せ実現ができるのか…
働く・生活は「ともに生きる」ということにきちんと向き合い、揺るぎない信念を貫く覚悟がないと実践できません。

昨日、自分の弱さに向き合った私。
もっと、もっと、幸せ実現に対する、揺るぎなき信念と貫く覚悟を持たなくてはいけません。

帰りに、多治見の高齢者施設で暮らしておられる、元利用者さんに会いに行きました。
とてもお元気で、嬉しかったです。
懐かしい仲間にもう一度会いたいとおっしゃっていました。「必ず実現しますね」とお約束して帰ってきました。
幸せ実現するぞ!