直心是道場

障がい者施設に勤務しています。
障がいのことはもちろん、映画や音楽の話も…
日々想うことを書き記します

マニュアルとは…

2015年03月16日 | 日記
3月16日、新年度を間近に控え、様々なマニュアルのチェックをしています。

どのような仕事においてもマニュアルがあると思いますが、私たちの施設においても、危機管理から作業手順まで様々なマニュアルがあります。

作業などで手引きを作成し、誰でも同じ手順や効率で作業できるようにする。あるいは、個人の技量に依存しない業務体制作りのためにマニュアルは有効であると言えます。

ずっと以前のことですが、私たちは支援を標準化するために、すべての業務をマニュアルにする取り組みをしたことがあります。
しかし、大量のフローチャートを作成したにもかかわらず、マニュアルの限界を感じる結果となりました。
原因は、想定される状況や個人の技量にゆだねられることがあまりにも多く、選択肢がどんどん増えていってしまって、フローチャートでは表現しきれない…というものでした。

問題が起きるたびに行政からは様々なマニュアルを求められ、その数は年々増えています。
支援の現場では、日々刻々状況が変化していきます。私の経験からすると、利用者さんと接する際にマニュアルを覚えていられるかと言えば、正直難しいです。
しかし、例えば服薬の確認は「服薬時に本人の顔を見て、薬に記載してある氏名を呼称する」を確実に実行すれば、間違いは防げるはずです。

常に、何が一番大切なのかを感じながらマニュアルを読む姿勢が大切なのだろうと思います。
そういう意味においては、ガイドラインという考え方が良いのかもしれませんが、方向性を理解し合う時間と個人の力量が必要です。
前述したように一定のレベルを担保する意味においては、マニュアルも必要だと思います。

職員が迷わないように、分かりやすいマニュアル作成に努めつつ、大切にしなければいけないことを伝え合う職員集団を創らなければいけないと思っています。