♀「・・・・」
♂「・・・聞いてます?」
♀「聞こえてるわよ」
♂「めっちゃゲームに夢中に見えるんですけど」
♀「えぇ。案外カービィーって面白いのね」
♂「・・・」
♀「ちゃんと聞いてるから。何?」
♂「いや、この前コミケ行って来たんですよ」
♀「あ~うん。お疲れ」
♂「どうも。で、ちょっと思ったんだよ。こんなにたくさん人がいればいろんな奴がいるんじゃないかと」
♀「54万とか言ってたっけ、来場者数?まぁそんだけいればねぇ」
♂「あぁ、コレだけいれば俺のことを本気で好きになってくれる女子がいると思うんだ!」
♀「・・・は?」
♂「54万の来場者数と仮定して。大雑把に半分が女子と考える、なおかつ独身で同世代と絞っても数万人の候補が残るはずだ」
♀「ものすごい乱暴な計算してるわね」
♂「一万人もいれば一人や二人、オレに一目ぼれして本気で恋しちゃう子がいてもおかしくはない!!」
♀「まーそーね」
♂「しかもコミケにくるような子なら間違いなくオタクだろうし!話も合いやすい!!」
♀「見落としてるみたいだから一個言っていい?」
♂「あ?」
♀「あんたに本気で惚れた女がいたとして、それがあんたの好みである確率はどれくらいなわけ?」
♂「・・・・・・・」
♀「そもそもあぁいうイベントって『交流』の場ではあっても『出会いを求める』場所ではないでしょ」
♂「面目しだいもございません」
♀「さらに言えば、『コミケデート?家でママのミルクでも飲んでろ!!」って言ってたのはどこの誰だったかしら」
♂「・・・なんか今日きつくないですか?」
♀「加えて鈍感、つーか空気とか全然読めないし」
♂「あ、あの~」
♀「妬いてんのよ。いい加減気づきなさい」
♂「あ、は?え?」
♀「・・・頭きた。今日ここで夕飯食べてく」
♂「はぁ!?」
♀「もう決めたから。出前なんてなめた真似しないでなんか作りなさい」
♂「いや、あの・・・」
♀「あ、コロッケ食べたい。コロッケ」
♂「・・・・・はい」
二人の恋はまだ始まってすらいない。
ちなみに♀は一度も♂の方を見てません。ゲームに夢中・・・の振りして照れてます。
あいかわらず不思議な関係だなぁww
そんな気まぐれ更新
あ~でっかい犬とかモフりて~・・・