加奈子のたららん うたレシピ♪

歌い手、声楽講師として活動中♪ 音楽のこと、日々のことをマイペースに綴っております。

第4曲 夢を戴きて ~Traumgekroent~

2012-02-20 | うた♪


この詩を書いたライナー・マリア・リルケは、オーストリアの詩人・作家で、多くの詩集(≪ドゥイノの悲歌≫≪オルフォイスのソネット≫≪マリアの生涯≫など)を残しています。
リルケは知人や文学者、出版者、パトロンなどに宛てた膨大な数の手紙が書簡集として刊行されているのも特徴的です。トルストイやロダン、セザンヌ、ボードレールなどの作家や芸術家たちと親交を持ち、自身の芸術を深めていきました。


第4曲 夢を戴きて ~Traumgekrönt~
原詩:ライナー・マリア・リルケ (Rainer Maria Rilke)


白菊の花言葉は、高貴・誠実・真実


Das war der Tag der weißen Chrysanthemen,
それは白菊の咲き乱れる日のことだった。

Mir bangte fast vor seiner Pracht...
私はその艶やかさに胸苦しい思いをするほどだった。

Und dann,dann kamst du mir die Seele nehmen
すると、やはり、あなたが私の心を奪いに来たのだ、

Tief in der Nacht.
夜も更けた深夜に。

Mir war so bang,und du kamst lieb und leise,
不安な思いの私のもとへ、あなたは優しく静かに訪れた。

Ich hatte grad im Traum an dich gedacht.
私はちょうどあなたのことを夢で思っていた。

Du kamst,und leis' wie eine Märchenweise
あなたが訪れ、夜はひそかに、まるでメルヘンのように

Erklang die Nacht.
優しく響いていた。



Youtubeより
Traumgekrönt aus "Sieben frühe Lieder"

Anne Sofie von Otter(Ms.)
Wiener Philarmoniker
Claudio Abbado(Con.)

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