加奈子のたららん うたレシピ♪

歌い手、声楽講師として活動中♪ 音楽のこと、日々のことをマイペースに綴っております。

新規開拓。

2012-09-09 | 日記
オトナになって食の好みが変わることはよくあることですが、
音楽の好みも同じことが言えます。

以前はそれほど興味のなかった作曲家にも
歳を重ねると、自ら歩み寄る傾向がある、と気付きました。


音楽室のうしろにカツラをかぶって優雅にいらっしゃった
バッハやヘンデル、ハイドンやモーツァルト
そして怖~いお顔のベートーヴェンは
子供の頃に、ざっくりと「大作曲家」と言われても
ピンと来なかったものです。
「癒しの音楽」「α派の~」的なCDが売り出されてても
ふ~ん へー


確かに、素晴らしい音楽なんだろうな… とは思いましたが
10代の頃、自分で勉強する為以外には
わざわざCDを借りたり、買ったりはしませんでした。


それが、20代半ばから少しずつ好きになってきたのです。
天才だな… スゴイな… 偉人だな… と。
これがオトナになる、と言うものですかね


クラシックの曲に関して
比較的なんでもジャンル関係なく聴いてきた私ですが
30代に入り(既に数年経ちますが)、
また新たに良いなと思う作曲家が出てきたのです。


グスタフ・マーラーです。

大学の時にも交響曲2番「復活」で合唱で乗ったのですが
その時にも「いい曲」とは思ったものの
あまりハマらなかった、マーラーさん。

それが「あれ?マーラーって良くない?」と
気付いたのです。

きっかけはある日の図書館。
5枚CDを借りられるところ、4枚しかお目当てのものが無くて
1枚何か借りていこうかな~ なんて思って手にしたのが
マーラーの交響曲第2番「復活」のCD。


第5楽章の内容を要約すると…
荒野に次のような声が響いてくる。あらゆる人生の終末はきた。……最後の審判の日が近づいている。大地は震え、墓は開き、死者が立ち上がり、行進は永久に進んでゆく。この地上の権力者もつまらぬ者も-王も乞食も-進んでゆく。偉大なる声が響いてくる。啓示のトランペットが叫ぶ。そして恐ろしい静寂のまっただ中で、地上の生活の最後のおののく姿を示すかのように、夜鶯を遠くの方で聴く。柔らかに、聖者たちと天上の者たちの合唱が次のように歌う。「復活せよ。復活せよ。汝許されるであろう。」そして、神の栄光が現れる。不思議な柔和な光がわれわれの心の奥底に透徹してくる。……すべてが黙し、幸福である。そして、見よ。そこにはなんの裁判もなく、罪ある人も正しい人も、権力も卑屈もなく、罰も報いもない。……愛の万能の感情がわれわれを至福なものへと浄化する。
(Wikipediaより抜粋)

なんてスバラシイんだ
歌われている内容はもちろんだけど
それよりもただただ圧倒的な音楽に
興奮した私


食わず嫌いではなく、
聴かず嫌いの曲がまだまだあるのでしょうね。

いつも同じ人ばかりに興味を示すのではなく
他に目を向けるのも
イイものですね



Youtubeで見つけたバーンスタイン指揮による
マーラーの2番「復活」より

第5楽章 4/1

第5楽章 2/4

第5楽章 3/4

第5楽章 4/4

長いので4つに分かれています。
が、特に3/4 と 4/4/は素晴らしい合唱付です

【曲目】交響曲第2番 ハ短調 「復活」
【作曲】グスタフ・マーラー (1860-1911)
【作詞】伝承曲
【作詞】フリードリヒ・ゴットリープ・クレプストック
【演奏】レナード・バーンスタイン(指揮)
    ロンドン交響楽団
    シーラ・アームストロング(S)
    ジャネット・ベイカー(Ms)
    エジンバラ音楽祭合唱団
    アーサー・オールダム(合唱指揮)


ぜひ、最後まで見てください

小さな生徒たちから、大きなプレゼント。

2012-09-06 | 日記
8月があっという間に過ぎ去り、9月。
夏も終わり

とは言っても、まだまだ残暑が厳しい毎日です。
皆さま、体調崩されたりしていませんか?


さて。
今日は、歌の生徒さんたちの話です。

私の歌の生徒さんの中には「クラシックの声楽を勉強したい」と言う方ばかりではなく

もっとカラオケで自信を持って歌えるようになりたい
合唱経験はあるけど、ちょっと本格的に1人でも歌ってみたい
歌うのが苦手なので、ボイトレを習いたくて・・・
昔、声楽を習ってたけど、もう1度きちんと勉強してみたくなった
合唱部でもっと声が出るようになりたい

などなど、イロイロな方がいらっしゃいます。
もちろん、年齢もバラバラです。

受験生も居ますので、こちらには、私がこれまで受けてきたレッスンのように
発声練習に始まり、練習曲を歌い、テクニックを身につけられるように
音楽をより豊か感じて表現できるよう、レッスンをしています

どの生徒さんも
『歌いたい上手になりたい
という共通の目的を持っていらしてくださるわけです。


歌の生徒さんの中でも、小さな生徒さん達の話を少々。

生徒の中に、ミュージカルの団体に所属している子供たちが数名います。
みんな小学生です。
その生徒たちが出演するミュージカル公演が、先週日曜日にありました。


鹿沼ミュージカル&ミュージカル☆キッズ 合同公演
【The Recipe for Happiness ~ハッピーのレシピ~】





あらすじ
料理好きの人が多く住む町に、おばあちゃんと2人暮らしのティナ。
その町で、年に1度のクッキングフェスティバルが行われる。
ティナは、しっかり者でお手伝いは良くするけど料理には、あまり興味が無い。
友達のルーはとても明るい女の子で、フェスティバルではフルーツジュースを作ろうと、創作の日々。
フェスティバル100年記念の今年は、優勝者に自分のレストランを開店できる権利を与えられる・・・ とあって
いつもは仲良しの町の人たちみんながピリピリムード。
そんな中、フェスティバルの審査をする町長が、他の町の高級料理店のオーナーとなにやらたくらんでいるらしい。
それを知ったティナとルーは町を守ろうとするが・・・


公演は大成功でした
練習の時とは違った緊張感の中で、堂々と自分の役を演じきった子どもたち。
本当に素晴らしい公演でした。
大きな拍手を送りました

公演を迎えるまでの大変さ、苦労を、私は生徒を通して、ほんの1部しか知りません。
それでも、本当にたくさんの苦労があり、その中でも練習を重ねてきたことを知っています。
ミュージカルのストーリーや歌を聞いて感動したのはもちろんですが、

本当によく最後まで頑張ったね 立派に歌えたね
と、違った意味でもジーンと来ました

一生懸命に歌う姿は、私には何より嬉しい姿でした。
子ども達から大きなプレゼントを貰いました

主役の子どもだけではなくて、他のどんな役の子どもでも、1つの成功が大きな喜びとなって
この先につながっていけば良いな、と思います。


次は、わたしが生徒に同じ様な感動を与えられるように頑張ります。

11月には、子どもたちと一緒の舞台に立てそうなので、今から楽しみです
(☆ 詳細が分かり次第、こちらにアップしたいと思います)
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