「本が主役」に異論

私たちが読み聞かせ講座を受けた過去からずっと、図書館講座では「本が主役」と受講生に言うのではないかと思います。
もちろん、華美な衣装で子どもの前に立つのを防ぐ目的もあるでしょう。

ところが、それ以上に深く読み込んでしまうと、控えめで淡々と読むのを推奨されているように聞こえてしまいます。
「読み聞かせのおばさんは、つまらない」とよく言われる所以です。
ボランティアは圧倒的に女性が多いのですが、女性であっても男性であっても、一部の人ははこういうのを聞くと「何言ってるんだ」とあっけにとられると思うのです。本より人を大事にしないのか!
かつて、家元の指導に「ボランティアは黒子」と位置づけて、あくまで本の面白さを表現するのが正しいと言われました。
でも、それはいったい誰の判断で、誰の感性なのでしょう。まったく個人の判断、家元のとりまきの判断です。
図書館は、時代が移っていることにまだ気づいていないのでしょうか。

私も最初の読み聞かせの講評で「自分を見せつけるのでなく」という評価を受けました。でも、自分ではそんなつもりはなく、面白いものを面白く読みたいと思って自然に読んだつもりでした。
「そういうふうに聞こえたんだな」とは思いましたが、「それはその講師の見方でしかないよね」とも思ったのです。
会の習わしになじまず、自分は自分と考えて行動すると「生意気だ」「下剋上だ」などと言われもしました。
でも、そんな批判ばかりしていて、皆が子どもの前で楽しくいられるでしょうか。
また、ちょっと場違い位な方が、人間の幅広さが現れて、子どもの学びにもなるでしょう。本や読み聞かせは、物語の内容の他に、人を知るための道具でもあると思います。
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