児童文化授業

3年生で選択をしている生徒2クラスに、紙芝居の説明をしました。
2時間のコマで、前半は説明、後半は体験です。

高校生の検定で、保育検定、というのがあります。食物検定とか被服検定というものを私も学生の頃に受けました。キュウリの小口切り(?)を何分間に何枚以上が合格!みたいなものですが、これと同じ種類のようです。一般的な保育の分野に、紙芝居や絵本の読み聞かせ体験が入るわけですね。これを私が保育「士」検定と勘違いして、2冊の本を(部分的に)読んでから臨みました。
 読み終わった時点で、自分の勘違いに気づきましたが、保育士検定の「言葉」の実技で「ストーリーテリング」が取り入れられていることが分かり、それも、出版年により2冊の本が違う説明がされていて、面白かったです。(これについては別ページに投稿しました

訪問した2時間のうち、1時間は「講義」、もう1時間は「体験」です。

前半の「講義」では
2年前と同じように、『ここからはじめる紙芝居』の手づくり紙芝居を見せながら説明しました。のぞきからくりの本場なので、歴史もはずせないな、と思いました。
 「特徴」の部分では、「子ども文化」について自分では丁寧に説明したつもりです。それが通じたかどうかは不明ですが。
 会員さんの実演時間も含めますので、説明自体は30分程度で終わらせます。2年前はこの時間配分が上手くできなかったのですが、今年はそれができました。
演じた物は、一日目が『けちくらべ』(会員さん)、二日目は『青山のきつね』(手づくり)(会員さん)、『ニャーオン』(私)です。私たちが「実際にやってみましょう」と言うと一気にその場の空気が集中していくのがわかりました。
『ニャーオン』は操作や間のとり方に特徴があるので説明の時によく使います。紙を揺らすなどの操作や語尾を変えて語りかけるなどの演出を、できるだけ取り入れました。そのせいか、生徒が「あれをやりたい!」とたくさんの希望が集まったようでした。

後半の「体験」では、
 事前にリストアップした紙芝居の中から生徒にそれぞれ一つづつ選んでもらい、それをやってみるというのが、後半の「体験」です。一グループは6人程度で2~3グループに分かれ、全員が実演体験をしました。
 これがおのおのの個性が現れてとても面白かったです。『おねぼうなじゃがいもさん』村山知義/作(童心社)の絵を見て、女子が笑い転げていました。野菜の表情だけで笑えます。死後数十年経っても若い人を爆笑させる絵に、「やったね」と作家の肩をポンとたたきたいような気分です。また、その前に『くろずみ小太郎旅日記』をやった人がいたので、お勉強という気持ちがゆるやかになったのではないか、とも思っています。これが引き金のようでありました。
『おやゆびひめ』をやった子はとても気持ち良さそうに語っていました。参加型の『にらめっこしましょあっぷっぷ』ではにぎやかに盛り上がっていました。

小さな子どもの保護者世代は20代です。高校生が17歳として、10歳位しか違わない。私たちは50歳以上が圧倒的でして、大人の意見も必要ですが、高校生くらいの人が、何を面白いと感じてどう語るか、ということを私たちが見ることにより、現役保護者世代のことが理解できていきます。そして、ここから学んでいくのがボランティアの学びでもあるのです。このことは、自分でも大切にしていることです。
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