図書館・語り・紙芝居・集団相手の絵本よみ・ボランティアなどについて書きます。
絵解きボランティア
脚本『ぬりえ・ももたろう』
2007-11-14 / 脚本

画用紙画面12枚、セリフ面12枚、色見本3枚、説明書1枚 が袋に入っています。
ぬりえをしてもらい、演じてみる、というイベントをします。
つどいでは、少し印刷して当日お分けできるようにします。すでに注文ももらっています。
公園では、塗ったものを園に持ち帰ってもらい子どもたちにも演じて遊んでもらえるようにします。
高齢者施設の紙芝居は、歌が入るととても喜ばれる。脚本の代わりに歌えるようにしました。現物は、もう少しひらがなに変換して印刷する予定。
今回、コピーをコピー業者に頼みました。画面が上に寄ってしまったものもあります。既製の舞台に入れると、上が見えなくなる。
手で持って演じるならばいいのですが、舞台に入れるならば、板目紙に少し下にずらして貼ってください。
これから、鳥屋野潟の大亀の伝説で一つ作り、5大昔話を続けて作っていく予定です。
値段は500円にしました。
追記:2008年 全国ボランティアフェスタ参加のため、新たに用紙購入などをし、製作方法が変わりました。700円になりました。
印刷のため重い紙を運んでくださった方、袋詰め、たくさんの協力をいただきました。ありがとうございました。
①
ぬりえ ももたろう
新潟かみしばいクラブ/作
②
むかしむかし、あるところに、
おじいさんと おばあさんが いたと。
あるひのこと、
おじいさんは 山へ 木を切りに、
おばあさんは 川へ せんたくに
それぞれ 出かけて 行ったそうな。
さて、
おばあさんが せんたくをしていると、
「おや、まあ。なんと 大きな桃だこと」
川の上(かみ)のほうから、
大きな桃が、どんぶらこ どんぶらこと
流れてきたと。
「やれ、うれしや」
おばあさんは、
桃を 家に 持って帰ったそうだ。
③
ところが おじいさんと おばあさんは おおあわて。
なんと、桃を 割ろうと したところ、
桃は ぱっくり 二つにわれ、
中から 赤ん坊が おぎゃあ ぎゃあと 生まれたと。
「おばあさん、この子は 桃から生まれたので、
名前は ももたろうに しようかの」
二人は、赤ん坊に そう 名前をつけて、
大切に育てたと。
さて、それからというもの、
・・・・・・半分までぬきながら
ももたろうは、
一膳たべれば 一膳分、
二膳たべれば 二膳分、
三膳たべれば すくすくと
大きく優しく かしこく なって、
やがて 立派な若者に なったそうだ。
④
そんなある日のこと、
どこからともなく、カラスが 一羽やって来て、
「カア、カア、カア。
鬼が島の 鬼が来て、
こっちの村で 物とった。
あっちの村で 人さらい。
だれかたすけて カアカアカア」
と 鳴いたとさ。
⑤
ももたろうは、こう言った。
「おばあさん、
きびだんごを 作ってください。
これから 鬼が島へ 鬼退治に」
そこで おじいさんと おばあさんは
「それ、いい着物じゃ」
「それ、きびだんごじゃ」
と、持たせてな、
ももたろうは 旅に出たそうだ。
⑥
しばらく行くと、イヌに会ったと。
・・・・・・(脚本の代わりにももたろうの歌をどうぞ)
「ワン ワン ワン、
ももたろうさん どこ行きなさる」
「鬼が島へ 鬼退治」
「お腰のものは なんですか」
「日本一の きびだんご」
「一つ下さい、お供します」
イヌは、ももたろうについていったと。
⑦
しばらく行くと、サルに会ったと。
・・・・・・ (脚本の代わりにももたろうの歌をどうぞ)
「キャッ キャッ キャッ。
ももたろうさん どこ行きなさる」
「鬼が島へ 鬼退治」
「お腰のものはなんですか」
「日本一のきびだんご」
「一つ下さい、お供します」
サルも、ももたろうについていったと。
⑧
また しばらく行くと、キジに会ったと。
・・・・・・・・ (脚本の代わりにももたろうの歌をどうぞ)
「ケン、ケン、ケーン、
ももたろうさん どこ行きなさる」
「鬼が島へ 鬼退治」
「お腰のものは なんですか」
「日本一のきびだんご」
「一つ下さい、お供します」
キジも、ももたろうについていったと。
⑨
こうして、ももたろうと イヌと サルと キジは、
山越え 谷こえ いくがいくが 行くと、
やがて 海にでた。
・・・・・・・ぬきながら
今度は、舟にのって、
海の 波こえ 風に 吹かれて
また 行くがいくが いくと、
⑩
はるか かなたに 鬼が島。
鬼が島の 鬼の門、
誰も入れぬと、そびえ立つ。
「ここは わしにまかせろ。
バタバタバタ」
キジが 飛び立ち、
門の中に舞い降りる。
くちばしで かんぬきをはずすと、
⑪
鬼をめがけて、みな、とびついた。
イヌがかみつく、
サルは引っかく、
キジはつっつく、
ももたろうは たたかった。
「こうさん こうさん」
鬼は とった宝を 差し出したと。
⑫
こうして ももたろうは、
宝物を とり返した。
( 宝は何かと よく見ると、
新潟の うまい米や うまい酒。
ささ団子に 塩びきジャケ。
なすに、えだまめ。新鮮やさい。
まん中にあるのは、なんと、
ももいろのももたろうアイス。)
ももたろうは、おじいさん おばあさんと
いつまでも 幸せにくらしましたとさ。
どっとはれ。
参考文献
『ももたろう』松居直/文 赤羽末吉/画(福音館書店)
『決定版日本の民話事典』日本民話の会/編(講談社)
平成19年11月
ぬりえをしてもらい、演じてみる、というイベントをします。
つどいでは、少し印刷して当日お分けできるようにします。すでに注文ももらっています。
公園では、塗ったものを園に持ち帰ってもらい子どもたちにも演じて遊んでもらえるようにします。
高齢者施設の紙芝居は、歌が入るととても喜ばれる。脚本の代わりに歌えるようにしました。現物は、もう少しひらがなに変換して印刷する予定。
今回、コピーをコピー業者に頼みました。画面が上に寄ってしまったものもあります。既製の舞台に入れると、上が見えなくなる。
手で持って演じるならばいいのですが、舞台に入れるならば、板目紙に少し下にずらして貼ってください。
これから、鳥屋野潟の大亀の伝説で一つ作り、5大昔話を続けて作っていく予定です。
値段は500円にしました。
追記:2008年 全国ボランティアフェスタ参加のため、新たに用紙購入などをし、製作方法が変わりました。700円になりました。
印刷のため重い紙を運んでくださった方、袋詰め、たくさんの協力をいただきました。ありがとうございました。
①
ぬりえ ももたろう
新潟かみしばいクラブ/作
②
むかしむかし、あるところに、
おじいさんと おばあさんが いたと。
あるひのこと、
おじいさんは 山へ 木を切りに、
おばあさんは 川へ せんたくに
それぞれ 出かけて 行ったそうな。
さて、
おばあさんが せんたくをしていると、
「おや、まあ。なんと 大きな桃だこと」
川の上(かみ)のほうから、
大きな桃が、どんぶらこ どんぶらこと
流れてきたと。
「やれ、うれしや」
おばあさんは、
桃を 家に 持って帰ったそうだ。
③
ところが おじいさんと おばあさんは おおあわて。
なんと、桃を 割ろうと したところ、
桃は ぱっくり 二つにわれ、
中から 赤ん坊が おぎゃあ ぎゃあと 生まれたと。
「おばあさん、この子は 桃から生まれたので、
名前は ももたろうに しようかの」
二人は、赤ん坊に そう 名前をつけて、
大切に育てたと。
さて、それからというもの、
・・・・・・半分までぬきながら
ももたろうは、
一膳たべれば 一膳分、
二膳たべれば 二膳分、
三膳たべれば すくすくと
大きく優しく かしこく なって、
やがて 立派な若者に なったそうだ。
④
そんなある日のこと、
どこからともなく、カラスが 一羽やって来て、
「カア、カア、カア。
鬼が島の 鬼が来て、
こっちの村で 物とった。
あっちの村で 人さらい。
だれかたすけて カアカアカア」
と 鳴いたとさ。
⑤
ももたろうは、こう言った。
「おばあさん、
きびだんごを 作ってください。
これから 鬼が島へ 鬼退治に」
そこで おじいさんと おばあさんは
「それ、いい着物じゃ」
「それ、きびだんごじゃ」
と、持たせてな、
ももたろうは 旅に出たそうだ。
⑥
しばらく行くと、イヌに会ったと。
・・・・・・(脚本の代わりにももたろうの歌をどうぞ)
「ワン ワン ワン、
ももたろうさん どこ行きなさる」
「鬼が島へ 鬼退治」
「お腰のものは なんですか」
「日本一の きびだんご」
「一つ下さい、お供します」
イヌは、ももたろうについていったと。
⑦
しばらく行くと、サルに会ったと。
・・・・・・ (脚本の代わりにももたろうの歌をどうぞ)
「キャッ キャッ キャッ。
ももたろうさん どこ行きなさる」
「鬼が島へ 鬼退治」
「お腰のものはなんですか」
「日本一のきびだんご」
「一つ下さい、お供します」
サルも、ももたろうについていったと。
⑧
また しばらく行くと、キジに会ったと。
・・・・・・・・ (脚本の代わりにももたろうの歌をどうぞ)
「ケン、ケン、ケーン、
ももたろうさん どこ行きなさる」
「鬼が島へ 鬼退治」
「お腰のものは なんですか」
「日本一のきびだんご」
「一つ下さい、お供します」
キジも、ももたろうについていったと。
⑨
こうして、ももたろうと イヌと サルと キジは、
山越え 谷こえ いくがいくが 行くと、
やがて 海にでた。
・・・・・・・ぬきながら
今度は、舟にのって、
海の 波こえ 風に 吹かれて
また 行くがいくが いくと、
⑩
はるか かなたに 鬼が島。
鬼が島の 鬼の門、
誰も入れぬと、そびえ立つ。
「ここは わしにまかせろ。
バタバタバタ」
キジが 飛び立ち、
門の中に舞い降りる。
くちばしで かんぬきをはずすと、
⑪
鬼をめがけて、みな、とびついた。
イヌがかみつく、
サルは引っかく、
キジはつっつく、
ももたろうは たたかった。
「こうさん こうさん」
鬼は とった宝を 差し出したと。
⑫
こうして ももたろうは、
宝物を とり返した。
( 宝は何かと よく見ると、
新潟の うまい米や うまい酒。
ささ団子に 塩びきジャケ。
なすに、えだまめ。新鮮やさい。
まん中にあるのは、なんと、
ももいろのももたろうアイス。)
ももたろうは、おじいさん おばあさんと
いつまでも 幸せにくらしましたとさ。
どっとはれ。
参考文献
『ももたろう』松居直/文 赤羽末吉/画(福音館書店)
『決定版日本の民話事典』日本民話の会/編(講談社)
平成19年11月
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